2/26(月)正義と情と

ここ数日間、

私は仕事を辞めようか迷っている。

いろんな人に相談しにいってたのは、万が一の退職に備えての挨拶も兼ねていたのだ。

大阪も離れるかもしれない。

きっかけは数日前、同僚からある上司に関する過去のセクハラの出来事を聞き、内容があまりにも闇に葬られすぎていることに対して腹立たしさがあった。


飛ぶ鳥跡を濁さず…というが、この闇を表沙汰にすると誰かが責任を取って辞めねばならないと思う。そもそも当事者も思い出したくない過去だからどこまで真実かも不明だ。

だがその当事者がこのことで深い心の傷を負ったのは間違いない。



正しい選択ってなんだろうか。



このことを表にするべきなんだろうが、その上司には何かしらの処罰が下ると思う。

だが同時に彼女にも、何かしらの火の粉が降りかかるのは間違いない。


ではこのことを知って知らぬフリを突き通すのか。こういう運動する団体なのに、こんな闇を隠すような人が叫ぶ思想でいいのか。


この数日間、自分の正義はなんだろうかと悩んでいた。

本音は仕事を辞めたくない。今日も担当してる障害者から復帰はまだかと熱いラブコールがあった。


でも、心はこのことを告発するのが正しいと言ってる。

だがそれは彼女にも大きく影響するし、三角関係も公になる可能性がある。


このことは誰にも相談できずにいた。


正しいのは、このことを組織に告発して公正の観点から適切な処罰を求めることだろう。

だが不確実な要素も多い。この当事者が語ってくれるかどうかだ。心に傷を負って、思い出したくない記憶であった。

もともと同僚がその上司のハラスメントを調べているうちに、たまたまその当事者から聞き出せたことのようだった。同僚は弁護士を間に入れて…と事を大きくしようとしていたから止めたが、当事者も思い出したくない記憶を思い出させることになるし、その場で語ってくれるかも不明だ。


なにより私が一番心配してたのが彼女のことだった。

このことを聞いたときは真っ先に彼女優先で考えて、当事者が語ってくれるか不明ということで公にするのを止めた。


三角関係の苦しみで疲弊していた私に、この問題は心をかき乱された。

辞めるなら洗いざらい全て公にしてめちゃくちゃすることも思ったが、それをしても一番得するのはその上司であって、一番傷つくのは彼女だ。


正しい選択のはずなのに、彼女のことを想うと正しくない選択になる。


誰にも相談できないことだったから、自分の中で考えるしかなかった。私も冷静になりきれていないところがあったから、真っ先に彼女を守ろうとする行動を取っていた。


ただ、もう疲れた。
この組織のある部署に蔓延る隠蔽体質やハラスメントの横行、それらを生み出したその上司に対して、無限の恨みは殺意に変わった。

正直、もうこれ以上関わりたくない。


三角関係で、元カレの嫉妬みたいなものもあって、冷静になりきれてない部分もあるからこそ、この問題は今は扱うべきではないと思った。

正義と彼女の間で揺れ動く数日間だった。


職場…ある部署が特に怖くなった数日間だった。

三角関係では辞めたくないが、この恐怖から迷っている。


もう疲れた。

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