「ひなちゃんおいしい?」
最近ひなちゃんとの会話ができるようになってきた。
以前にも何度かこのノートで、ひなちゃんとコミュニケーションを取れるようになってきたと書いたことがあるが、それはあくまでひなちゃんが伝えようとしていることをこちらがキャッチできるようになったという意味だ。
最近はほんとに会話ができるのである。
先、日いつもと同じようになにげなく家族で夕食を食べている時に、
ひなちゃんが突然
「おいちい?」
と言った。
一瞬何を言っているのか聞き返しそうになったが、すぐにひなちゃんが「おいしい?」と聞いているのだとわかった。
意識すらしていなかったが、 ひなちゃんにご飯を食べさせている時、口癖のようにいつも「ひなちゃんおいしい?」と聞いていた。だからひなちゃんも、ご飯を食べている我々を見て言ってみたのだろう。
「ひなちゃんおいしいよ!すごいね聞いてくれたんやねー!」
と大げさに褒めると、
「まあな」と言わんばかりに満足そうにしていた。
別の日には、ひなちゃんが保育園から帰ってきた時、いつもならすんなりリビングに行くところを、玄関からなかなか離れようとせずに何か言っている。
「ぽち、ぽち」
と言いながら、必死に玄関の電気のスイッチに手を伸ばしていたのだ。
余談だが、ぽち、というのは我が家でひなちゃんに何かのスイッチを押してもらう時に決まって言う言葉だ。
これはもしかして、と思い、
「ひなちゃん電気ついてる?」
と聞きながら抱き上げてみると、電気のスイッチを押して、ようやくリギングへ向かった。
そう、我が家は電気がついている時と消えている時とで、スイッチの形が変わらないタイプなのだ。そのせいで、よく電気の消し忘れが発生する。もっとも、同時につけ忘れもあって、ひなちゃんは迷惑している、かもしれない。
我々が電気のオン・オフを判断するためには、スマートフォンの音で明るさを教えてくれるアプリを使うしかないのだ。
話は逸れてしまったが、ひなちゃんに電気のスイッチを押してもらってからアプリで確かめると、電気が消えていた。
きっとお客さんがきた時か何かにつけたのだろう。いつも消えている電気が今日はついてるよ、と必死に教えてくれたのだ。
こんな風に、ひなちゃんとのやり取りは日々どんどん進歩している。エピソードを挙げ始めたら切りがなぐらいに。同時に、ひなちゃんから教えてもらうこともどんどん増えているのだ。
こうした何気ない我が家のやり取りを、折に触れてまた紹介していきたい。
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