ひなちゃん2歳の誕生日は・・・

 今月ひなちゃんは無事2歳の誕生日を迎えた。2年間という時間が、長かったのか短かったのかはわからない。
ただ一つ言えることは、一人の人間を生まれた時から2歳まで育て上げるということは、並々ならぬ体力と根気が必要だったということと、何にも代えがたい喜びがそこにはあるということだ。
 最近ママと、ひなちゃんが生まれた頃に思いをはせることがよくある。季節というのは不思議なもので、その時期の気温やにおいから、自然と過去の同時期のことを思い出すことがある。今がまさにそれなのだ。
数日前、ある日を境に突然秋になったんだなと感じる日があった。ひなちゃんが生まれた時がまさしくそのタイミングで、出産のためにママが入院した日と、ひなちゃんを連れて退院した日とでは、明らかに季節が変わっていた。たしか、当時のNoteにもそんなことを書いていたはずだ。恥ずかしいので読み返しはしないけれど…。
そこから3人での生活が始まり、日々決して余裕があるわけではないけれど、なんとか元気に暮らしている。
 ひなちゃんの誕生日は、大好きなアンパンマンのケーキを予約し、普段よくかわいがってくれている友人を招待して、大々的にパーティーを開く、予定だった。
そう、予定だったのだが、誕生日の二日前にまたしてもひなちゃんは熱を出し、パーティーは今も延期になったままだ。
事情を伝えてキャンセルさせてもらったケーキ屋の店員さんが、
「お子さん早くよくなったらいいですね」
と、電話越しにかけてくれた言葉が心にしみた。
ひなちゃんが、というよりも親である私たちの方が落胆していたと思う。予定通りいかないことが通常運転であるのは、この2年間でいやというほど学習したはずだったのだが、アンパンマンケーキを前に、全身で喜ぶひなちゃんを想像していただけに、今回の延期はなかなかこたえた。
今もなお、新たな日程を決めてケーキを予約できていないのは、またしてもおじゃんになることへの恐れが少しばかりあったりする。こんなこと、ひなちゃんに言ったら怒られるだろうけど。
 ともあれひなちゃんが2歳になったことには違いない。この2年間は、これまで以上に多くの人に支えられ、生きてこられた気がする。
 最近は、初めてだっこではなく手をつないで一人でエスカレーターに乗ったり、電車に乗ったりもした。まだまだ一つ一つのことに時間はかかるけれど、確実にできることは増えている。
そんな、まだまだ頼りない家族ではあるが、これからも我々なりのリズムで成長していきたいと思う。

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