チムニーと女の子 ...... 鐘が鳴る時 ママンの読書 「自由な宇宙(そら)へ 赤い実りが落ちたなら......。」
「 チムニーと女の子.40 .... 鐘が鳴る時 」
......
鐘が 鳴った と 同時に 風が 吹いた。
街路樹の枝葉 を 揺らし
風が 線を 描く....
頰に触れる 風が 冷たく
人々を 家路へと急がせ......。
….
水色のモヘア....
ふわふわの knit の セーターが 踊るように……。
忙しなく今夜の食事の支度を始める。
ママンの読書
「自由な宇宙(そら)へ
赤い実りが落ちたなら......。」
「 ママンったら また 本ばっかり読んでるわ......。」
「 ほんとうに 好きなのね。 」
自由な宇宙 (そら) へ
- 赤い実りが落ちたなら -
「 届いた.... んだ.. 」
…… 始まる
祈りが 届きはじめる
..….ゆっくりと
新しい時 の 始まり
赤い実りたちが 少しづつ ....
少しづつ ....
毎朝 .... ひとつ ふたつ と
枝先から 赤の分量が 減っていくたびに
その度に
それは 空に 宇宙(そら)に 届いていく
真新しい 時の 始まり
生まれ変わった 新しい 時を 告げる 鐘が鳴り響いたあと....
朝が 来るたびに
また、新しい朝が 来る度に
少しづつ 赤い 実りは 食されていく
実りを 食す 神々たちへと 祈りが 届いた 証
神々 の 口に それは ゆっくり 運ばれて....
やがて
全ての 実りが 落ちたとき
notice……
風が 知らせにやってくる
全部 を 研ぎ澄まして
あなたの
全部を……。
枝先から
赤い実りが 飛んでいく
自由な 宇宙 (そら) に 届き....
また 朝が来る
愛と平和
Love安堵Peace……。
2020/11/23 21:17 制作したものを編集、加筆したもの。