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どんな事柄にも裏表

1ヶ月前とは、街の風景がガラッと変わりました。

季節が春へと動いているのもあるけれど、

それとはまた別に、感染症の影響による変化。


ニュースを見れば、どんな媒体も『コロナ』の文字が中心で。

例年だったら桜の開花予想だとか、花粉の飛散量だとか、新生活に向けてのものだったり、

そんな内容が目立つ時期なんですけどね。


通勤時間帯も、週末も、都内の鉄道はガランとしています。

近所にある老舗の和菓子屋さんを覗くと、普段なら午前中には完売しているほどの人気商品が、夕方まだ買えてしまうほどに客足が減っていました。


何だか寂しく、不安で、静かに殺伐とした、そんな雰囲気に街全体が包まれているのを感じます。

多忙を極めているであろう医療現場、官公庁、世界経済、どれも心配でならない。

考えれば考えるほど悲しい気持ちが押し寄せてくる。


でも、どんな事柄も裏と表があるもので、

こんな時だからこそ見つけられる明るさ・暖かさもあるよね、とも思います。


外出自粛ムードでも、

自宅の居住空間を改めてピカピカにしてみたり、

積ん読していた本を読んだり、

そんな風に手元を見つめ返しながら過ごせる良い機会かも、なんて思ったりもします。


昨日から早速、小説を読み始めました。

友人におすすめしてもらった2冊。

ひとつは、角田光代さんの『くまちゃん』

もうひとつは、三浦しをんさんの『愛なき世界』

別々の友人に教えてもらった作品ですが、どちらもふんわり優しい世界観。

今のわたしにぴったりな気がしてならない。


早く感染の流行が落ち着くことを願いつつ、

どんな状況であっても、ポジティブな面を見つめながら前向きに暮らしたいですね。

優しくがんばろう。


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