面接に落ちたら、彼氏がマックを奢ってくれた話。
タイトルのまんまです。
今日は惚気noteみたいなものです。彼氏がただただ「理想的」すぎたので、
これは創作のネタにしてやろうと思ってしまいました。物書きなんで勘弁してください。
さて、私は現在進行形絶賛就活中。そしていわゆるNNT(ない内定。つまり内定0。)
先日、第1志望の会社に四次面接で落とされて…、心がズタボロ。今まで結構精神的安定を保って就活出来ていたけれど、この時ばかりは死んだ。もう就活したくなくなって、通知も見たくなくなって。
遠距離恋愛をしている彼氏に「あの会社落ちた」と伝え、自分の思いの丈をこれでもかとLINEで送ると慰めてくれ、電話をかけてくれた。
最初は凹みと疲れで「つらい」「悲しい」系だった言葉が口からはこれでもかと吐き出され、彼氏は永遠と共感する。私に対して全肯定。
時間が経つにつれて段々就活に対して怒りモードになると「いい兆候だね」と笑い、なんなら煽ってくる。
「その会社は見る目ない」
「社会が悪い」
だから、全肯定かよ!甘やかしちゃダメだよ、お兄さん!!
そして、精神基盤をとりあえず取り戻した私はただ疲れに抗えず、ぐだぐだとくだらないことを言うだけ言う。
「お腹空いた」
「お風呂入る」
「マック食べたい」
電話の向こうではケラケラと笑う彼氏の声。
分かってるよ、ちゃんと自分でなんとかします。今動けないだけだもん。
とか思ってたら。
「じゃあ、ウーバーみたいの試してみるから、やってみようか。」
え???
「いやいやいや、流石にいいです」
それは流石に甘やかしすぎじゃないか、お兄さん。
寝っ転がっていた身体を慌てて起こす。良くない良くない。
「え、そう?いいんじゃない?」
いいわけあるかよ、甘やかしてはいけません!
「甘やかしてる、甘やかしてる!!」
「そうかなあ」
そうですよ!!!!
とか思ったけど、このやりとりを三回くらい繰り返して諦めた。
言い返す体力なんてもうないし、彼氏さん本当ににこにこ自然に言うんだもん。この人の中では全くなんの問題もないんだろう。
本人がいいっていうなら、じゃあ、もういいことにしてもいいよね。
いや、でも、あなたのお金だぞ、いいのか、それ消費して。
かちゃかちゃと電話の向こうで彼が携帯をいじっている音がする。
「何がいい?あの、サムライマックのやつにする?好きなんだよね?」
「炙り醤油がいい。好き。」
「セットはポテトでいい?」
「うん」
「飲み物は?」
「え、っと、炭酸…?」
「コーラ?」
「えっと、白ブドウ的なやつ」
「笑 いいよ。Lにしとく?」
「え、高くない?」
「20円しか変わらない」
「じゃあ、大きくする!」
「わかった笑」
けらけらと楽しそうな彼氏と質問に子どもみたいに答える言語能力皆無化している私。語彙力ないかよ…。
そして、何気に優しさに甘えてドリンクのサイズをアップしてもらいました。お兄さん、優しいね?
注文をあれこれ決めた後で、彼氏がちょっとだけ気遣うように話しかける。
「お店までは取りにいける?」
めんどくさいなんて言わないそれくらい。奢ってもらっている時点でもう大分甘えてる。
「うん、取り行く。」
「じゃあ、お店着いたら、受け取れるようにするから、電話繋いだままお店行って。着いたら教えて。」
各種設定を彼氏がしている間にもそもそと着替えて、外に出る準備をする。メイクはしない。無理。ほんの数分の出歩きなので、ご愛敬だ。
ついでに「すっぴんでいく」と話したら、「かわいいからいんじゃない?」って彼氏がしれっと言い放ったから、もうそれでいいことになった。
だから、彼氏さん、あなた本当にしごできっていうか、なんていうか、いい彼氏すぎ。
とことこと歩いて、雑談しながら、マックに向かう。
「着いた」
「分かった」
ちょうど番号が呼ばれた。え、タイミング良。
「じゃあ、画面見せて」
彼氏が送ってくれた注文のスクショを受け付けで見せる。
マックのお姉さんがにこっと笑って、袋をくれた。
あまりのあっけなさにきょとんとしながら、ありがとうございますだけ言ってもらって帰る。
「もらった」
きょとんとした、どこか気の抜けた私の返事に彼氏が楽しそうに笑う。
「よかったね」
「うん」
帰って食べな~と笑って、帰り道も電話の向こうで話していてくれる。
なんていうか、出来過ぎてる、彼氏として。
「じゃあ、またね。俺はこれからちょっと用事あるから。」
「うん、重ね重ねありがとうございます。」
「いいよ、じゃあ、おやすみ」
「うん、行ってらっしゃい」
私が家に着いて一息つくと、彼氏さんは優しく安心させるように電話を切った。電話が切れたけれど、私は何も寂しくない。
youtubeを見ながら、ひとり奢ってもらったハンバーガーにぱくつく。
ドリンクを飲む。ドリンクはいつもよりちょっと重い。プラス20円分の愛。
20円しかっていうけど、20円も、なんだよな。なんていうか、結構有難いことだったりするんだよ。
甘やかされてるなあと思う。しみじみと。
わかんない、世間的にはこれが普通なんだろうか。そんなことないよね?
こういうところで「やったー」って出来るのが世間的な「かわいい」女の子なのだろうか。おねだりしたり、甘えたりってあんまり得意じゃないんだよな。感謝はしているけど、彼氏のお財布を削っているのは控えめに言って申し訳ない。今度ちゃんと何か奢り返すからね。
酷く甘くて、温かくて、ありがたいけど、これ日常化したら絶対腐るな、私ダメ人間になるな、ちょっと気をつけておこう。
……就活、ちゃんと頑張ろう。
ありがとう彼氏さん。あいらびゅーしとく。感謝。
そんなわけで今日の話は「面接に落ちたら、彼氏がマックを奢ってくれた話」です。ちゃんと書けてよかった。ちなみにちょっと前の出来事で今はちゃんと応援されつつ、就活頑張ってます。まだNNTだけどね!
このnote読んだ方は志賀の就活をこっそり応援してください…。祈っといて頂けると…。
というわけで、これにて。
読んでくださった皆様に今日も明日も、その先も祝福あれ。