銀色に光った自分が大好きで
#髪を染めた日 というのが今回のnoteのテーマ。
今でこそ落ち着いた色になっている髪色だけれど、私にはかつて銀髪だった時期がある。
私の髪を染めた日。
上京して半年、アルバイトを懸命に頑張って貯めたお金を手に美容院に行った。地元では家族や知り合いに何かを絶対に言われるからと避けていた派手髪を今日こそはと意気込んで。
美容室で担当してくれたお姉さんに派手髪にしたいと告げると楽しそうに「どの色にしますか~?」とあれこれ選ばせてくれた。
おすすめは何ですか?
初めてなんですけど、ブリーチってどうなりますか?
暖色よりは寒色で、インナーカラーで…。
インナーと上の色の比率は…。
そんなこんなを相談して出来上がったのは、こんな髪だ。
派手だ。控えめに言ってもそこそこ派手な部類に入る。
大学でこの髪で歩いているとまあ、ちょっと微妙な視線が飛んでくる。知ってる。派手だよな。当時、私の仕事場はコールセンターだったので、その同僚にもすっごくびっくりされてたりしてましたね。(コールセンターだったので、髪色自由に行動出来ていたとも言える。)
この髪の便利な事の一つは、満員電車でなめられないこと。見くびられないこと。元々目つきが若干吊り目なのと、高いヒールがデフォルトだったのもあって、多分怖かったのだと思うけど、変な圧力や行為を受ける事はなかったのを覚えている。
でも、そういう便利性だけではなくて、私はただ単純に自分が自由に生きている様をこれでもかと表した髪が大好きだった。私の好きなアーティストにレディーガガさんがいるけれど、彼女の曲「Hair」という曲が正にテーマソングくらいの気分。
https://www.youtube.com/watch?v=Okq8xHrIZ8I
私にとって、この銀色と紺色の重なる髪は美しくて、光に髪をかざしてはとても楽しんでいた実感がある。段々と金色へと色が落ちていく様にも私は確かに恋をして、愛していた。
最終的に1か月ほどでこの髪は金髪になり果てるのだけれど、その金髪もホワイトブロンドのようで確かに綺麗だった。ちなみに、その綺麗な金髪で1年半越しに行われた大学の入学式に出たのは本当にいい思い出だ。
私にとってはその変化すら愛おしかった。それこそ、確かに「私」だと思った。心から感じた。
私の親や一部の人は私のこの髪を見たら、きっと目を吊り上げて起こるか、馬鹿にするように笑うだろう。でも、私は自分が好きだから、それでもよかった。むしろ、そんな風にしか見えない貴方がたの審美眼こそ疑うべきだ、なんて思っていた。今思うと大概意地が悪い笑 でも、その思想は今でも少し変わらない。
現在、私の髪は他の人とほとんど変わらない黒と茶色の入り混じったような色になっている。就活にも差し支えない、全く問題ない色だ。まあ、これはこれで気に入っているけれど、銀髪だった頃の自分に比べれば、まあまあ…という感じになっている。いや、好きですよ、これはこれで好きだけど。
銀髪の自分はかっこよかったなあと思う。完全主観で。だからいつか機会があればもっとやってみたいと思うし、私には秘かな野望がある。
それは。
ユニコーンカラーの髪にすることだ。(こんな感じというのが、以下。
白のベースにユニコーンカラーのインナーをたっぷり入れたい。
…まあ、確実に髪は荒れるんでしょうけれども、いつかはやってみたい。
就活終わったらかなあ…、一瞬くらい冬に出来たりしないかなあ…。とかいう野望を希望を込めて考えて、楽しく想像している。いつか出来た時にはぜひたくさんの人と遊びに行きたい。で、たくさん褒めてもらいたい。(わがまま。とてもとても大きな承認欲求であることは間違いない。)
段々話をまとめていく。
以前から自分のnoteの中で何度か触れているテーマでもあり、私の人生における一生のテーマに「多様性について考える」というものがある。現代、「多様性社会」という言葉で私達の世界は呼ばれるけれど、その中にあるたくさんのあり方は「多様性社会」という言葉で表せるほど簡単ではない。私もその一人だ。色んな障害(あえてひらがなにはしない)が複雑に絡み合っていて、その一つ一つに関わり続けられるほど、社会はまだ優しくない。
だけど、#髪を染めた日 。今まで我慢していた自分自身が明確に表現出来て、箱の中に閉じこもっていた自分が外へと飛び出せた気がした。その解放感、自由になった感覚は間違いなく一生もので、今でも私の中に煌めきとして残っている。そんな社会とは全く関係ない自分自身だけの世界観、本質の感覚をこれからだって絶対に失いたくないと思う。私達は髪色や服装や、他のたくさんの愛するものによって、社会から救われる。社会に出ていく誇り高く、好きになれる自分を作れる。そんな自分を作る一つのきっかけがきっと『髪を染めた日』にあったのだと思う。
そんなわけで、今日は『♯髪を染めた日』の話。ここまで読んでくださってありがとうございました。
この文章を読んでくださった皆様が自分を目一杯愛せる自分の姿を思いっきり楽しめますように。