あなたの部屋の窓の中から【BUMP OF CHICKEN「窓の中から」より】
今日は私の好きなバンドBUMP OF CHICKENの曲についての歌詞感想エッセイです。考察っぽいところもありつつ、この曲を聞いて重ねた自分のことも綴って行こうと思います。
楽曲紹介
最初に少しだけ楽曲について紹介します。
今回テーマにする「窓の中から」という曲は、BUMP OF CHICKENさんが4月にリリースした楽曲で、元々NHKの企画「18祭」で作られた曲なのです。18歳の子達がアーティストと一緒に一夜限りのステージをする企画で、そのためにアーティストが曲を作成しています。そんな背景を持った曲でございます。もし良かったら聞いてみて下さい。
私がこの曲を見つけたのはめちゃくちゃ最近なんですが、ここ最近ずっと聞いていて、どうしてもこの曲に対して文章を綴りたい!!この曲から自分が想起したことを残しておきたいってなったので、書いて行きます。
ちなみに私が事前にちょっと話してたそこの人、若干話してたのとnoteの内容被るけど、許してね。
ここから本文。
皆それぞれ生まれた時から同じように命の時間を削っていると思う。しかも「火に焚べながら」という言葉で正に今消費していっているんだなと分かる。「命の火」って言い回しもあるくらいですしね。
瞼の裏って誰にも見えないけど、目を閉じた時に感じる自分だけの世界ってあるよなあと思う。そんな世界を見て生きてきて、自分の思いをこうやって綴れるようになって、今こういうところにいるのかなと思ったりして。
外では明るく振舞ってても、自分の部屋でたった一人で溜息ついたり、私の場合はよく泣いてて。愛読書みたいに本棚に大量に並ぶ日記帳は正に自分の「独り言」なんだなと思ったりする。
「痛くない事にした傷」って結構僕にはあって。今それに一生懸命いろんな方法で向き合ってるけど、やっぱり受け止めるのはすごく難しい。
僕にとってはそれは大きく家族の問題で、父のことだったりする。僕の父は「自分の本音を誤魔化すために誰かの弱みをちょっといじるような冗談を言いがち」な人でして…。父に言われた「お前はもううちの子じゃない(本音:高校生で家を出るなんて言わないでくれ、大学でも離れていかないでくれ)」って言葉が思い浮かびます。父の本音は分かってるつもりだった、けど私は確実に傷ついたし、そんなこと言ってほしくなかった。でも、父のこと、家族のことを考えて「痛くなかったこと」にしたなと。今思う。
私は昔から自分の感覚とか感情を言葉にしてきて、誰かに伝えてきた。あなたとは本当に特にそうなんだと思う。言葉をたくさん繋げて、やっとここまで来た。あなたと一緒にいるってことを見つけた。その始まりがうれしくて、言葉をもっと紡ぎたいと思ったりする。
言語化出来ることが多いこの私が言葉に出来なかったことを、なんとか自分自身の心と向き合って、心が望んでいると本当に感じられる伝え方が出来た時、あなたが確かに応えてくれたことに私は本当に救われたんだ。同じ世界に、今隣で同じように生きている人が、私とは違う体で鼓動を確かに重ねている人がいるんだということが嬉しかったんだ。
同時に響くあなたの言葉に、声に、私は本当に感謝している。
物を書く事は何かを発信すること、自分の中にあるものを外に出していく行為だと思う。「ここにいるよ」って誰かに分かってほしくて、届けたくて物を書いているのだと思う。どこか似ているような、でも他人だから全く知らないような光は、私の言葉を受け取ってくれるあなたがいるからあるんだと思う。もちろん、あなたは無意識の時もあって、私から手を振ったって、きっと気づかないかもしれないけど、でも、私にとっては大事であなたからもらった灯を大事に抱えているんだ。
こんな巨大な銀河(僕のいつもnoteなら「世界」って言ってる)で出会えただけで奇跡みたいなものだと思う。僕の隣人になってくれてありがとう。
いや、正に痛感中(滅茶苦茶現実)。
私、現在就活中なんですけれども、日々が一瞬なんだよな…。もう4月終わりますよ、怖いかよ。やめて。強制自動更新とかいらないんだわ。
でも、自分のやってきたこととかいろんな思いがあって、負けてたまるか(実家に帰ってたまるか)の傷、感情でなんとかやっている気がする。
今僕はここにいて、出来る事があるんだと自信を持ちたくて生きている気がする。
僕のnoteで時々「綺麗事で何が悪い!」っていうんですけど、希望って幸せなものだから。綺麗事でもいいだろって思う。だって、いつもそばに絶望はいて、閉じこもりたいくらい最悪な社会だと私は思ってる。でも、希望があるから、綺麗事を言って、祈っても許されるから、私はまだこの世界に生きているんだと思う。
そして、それは本当に誰とも分かち合えない。本当の意味で。言葉で一生懸命伝えようとするけど、私のものなんだ、結局。そのことが悲しいようで嬉しい。
握りしめた手の中の本音や、鏡のように向き合ったあなたの、私によく似たあなたの、そして僕の悲鳴。それに二人でなら応えていけると思うんだ。今、あなたと一瞬だけでも一緒に言葉を重ねられたら。握りしめていた本音を互いに預けて、手を繋ぐなら。
僕はあなたに「誰かと一緒にいたい」って希望を生み出してしまったらしい。僕はあなたに「世界をほろぼしたい」という絶望にうなずいてもらった。他の誰とも分かち合えなかったはずのもの。
でも、僕等の間で、僕等の「宇宙」の中で、僕等の言葉は確かに響いて、互いに届いて、この僕等だけの世界が震えているんだと思う。
何か今、変わろうとしているんだと思う。
やっと見つけた。
ちゃんと応答がしたい。化けの皮ばっかり被ってきた自分じゃなく、本当の自分に応答がしたい。化けの皮剥してくれたあなたに、あなたの声に応答したい。
今まで確かにずっと一人で生きてきた僕等が出会った意味はきっとここにあるんだと思う。一人で叫んできたあなたと出会って、僕は確かに見つけたんだ、本当の自分の姿を。
いつか僕もあなたの人生も終わるけど、言葉にもなれない、涙にもならない感情もあるけれど、泣きそうって思うくらいに嬉しいならそれでいいって思う。
あなたにどうにかこうにか伝えようとしたことが確かに伝わったと確信を持てるんだ。そのことにすごく驚いてる。あなたの声が確かに聞こえる。
声が重なるのだとしたら、それはきっと今こそ応えるためなんだと思う。
ああ、もうここは歌詞のまんまですね。私の書く事なんてない。
なんていうか、歌って本当にすごいと思う。
これからのことは今ある事の積み重ねだって話を最近よくしているけれど、きっと一人でも大丈夫な世界の中で僕等はあえて一緒にいるんだと思う。
今、重なった声を聞いているんだと思う。
もしよかったら、今、とあと30秒くらい先の未来までは一緒にハミングして歌えたらいいな。
最後に。
本日のnoteはこれでお終いです。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
あなたが好きな音楽をめいっぱい楽しまれますように。明日も皆様の日々に祝福あれ。