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「美味しんぼ」再読備忘録2024「食卓の広がり」‐第四巻「食卓の広がり」第5話‐

東西新聞社に昔の同僚が遊びに来たらしい。同期らしい花村さんが「凄いわね、どっからどう見ても大富豪の若奥様よ」と出迎える。

旧姓林さん、今は大富豪に見初められた真山さん、いや貧乏くさいよね?
全然大富豪の邸宅に見えないな…

とか、これ最近もネットで話題に上がってたやつで、表現する側の花咲アキラ氏の限界というか、

とこういうハナシもあってですね。

真山さんの装いといい、この邸宅といい、この当時の大富豪というものが、作画担当の花咲アキラ氏の想像?創造?の限界がこの程度だったのかもしれないということはお含みおきください。

そしてこう…
さらにこう…

ということで行き詰って、東西新聞社に逃げてきた、彼女なりの精一杯の逃避行動というか、なんというか。これは助けてあげないと!となり…

意外な告白もあいまって…
栗田さん?

ということがあり、カツ丼を喰う喰わないのすったもんだののち、メデタシメデタシとなるのであるが…。

さて、ちょっとぶっこんでしまうが、当時、若造の俺様では気づかなかったが、もう充分にオッサンとなった今、読み返してみて真山氏はこれどう考えても食のトラウマと一緒に性的なトラウマも抱えてないだろうか?と思ったんですよ。

トラウマ

たとえ山岡との賭けに負けたからと言って、男が三十四歳まで引きずっていたトラウマをそう簡単に乗り越えられるわけがない。そう。このカツ丼を食べる、その信頼感は山岡が言う「奥さんが愛情込めて作った」以上の、色々なアレが真山夫妻にあったから、真山氏は食べたと考えるというか、ほら。

母親の描写が…これ確定マザコンよね?

真山氏って結婚するまで童貞じゃなかったのかな?と。そして林さんにそっち方向でなんというか色々導いてもらってというか、癒やしてもらって、ですね。その信頼関係があったとか、そういうのないかな?って。そうじゃないと喰わなくない?って非常に下世話なハナシですみません。

真山さんは、花村さんと同期っぽいけど、何歳だろ?。「醤油の神秘」回で花村さんは富井副部長から婚期を逃しかけてると、現代やったら完全アウトのセクハラ発言をされていたけども…。

28くらいかな?
この違和感…

最後のこの真山夫人のこの台詞「私、もう迷いません。本当に幸せになります」ってこれもなんかわからんままにずっと違和感あったんですよ…。山岡にその気があったらよろめいてたってこと?。そうやって考えるとこれも相当エロくないって?。

当時、このような不倫を称賛するとしか思えないドラマ「金曜日の妻たちへ」も流行っており、読み返してみて、「美味しんぼ」にこのエロ展開を深読みする自分にビックリしてしまいましたが…。

もっと全然違うハナシにしようとおもってたのに、今、友人としこたま呑んで帰ってきて、酔っぱらいのおもむくままに打ち込んでみたら全然予期せぬ方向に筆が進んでもうたけど、意外と外してない気もするんですよ。どうでしょうか。(つづく)


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