欲しいものを紹介しない テレビショッピングが垂れ流される深夜。 良いことしか伝えない司会者 最近のドラマでは見かけなくなった 大げさなリアクションの女優 現役の時よりふっくらした元アイドルが ここぞとばかりに買うなら今しかないと煽る。 不安を煽るのはいつの時代も簡単。 物はいいようだなと音量をさげようとしてふと、やめた。 やわらかく否定しても きちんと私と約束をしても 簡単に忘れてしまうような相手だ。 そしてそれを咎められない弱さは 決して優しさではなく、ただの諦
もうラクになりたかっただけ。 ただそれだけだった。 別に死にたかった訳じゃない。 ひたすら疲れただけ。 退院しても環境は変わる訳じゃないし バケモノはバケモノのまま。 死にたいとかそんなことは飛び越えて、 ただ独りになりたいしか考えていなかった。 目が覚めた時、視界がぐるぐるして 眩しい、上手く見えない。 ピントが少しずつ合って まっ白な天井を認識した時の あの真っ黒な絶望感は今も忘れられない。 手足はベッドに縛られていた。 涙が流れる目だけを動かすと 看護師が気
消えたい気持ち/死にたい気持ちは 小学生の頃から持っていた。 幽霊も怖くなくて その頃は妖怪と仲良くなって ここから離れたい、神隠しにあいたい と真面目に考えていたので 死ぬことは怖くない小学生だった。 ヒステリックを起こすと母親の定型セリフ 『あんたなんか産まなきゃ良かった。』 『あんたがいるから離婚できない』 『私ばかり大変な思いをしている』 男尊女卑の父親は 『女は役に立たない、息子しかいらない。』 『女に学歴は必要ないから成績良くても 意味がない、無駄だ』 『誰
2年使用しているタブレットの 充電器がずっと調子悪くて。 試行錯誤の結果、接触が原因で 上手く充電できなかったり 充電にとても時間かかったりすることが 判明。 こちらが気をつけて配慮しても 上手くいかなくて うーん…もどかしい… なにより面倒くさい… でも、全く充電が できない訳じゃないしなぁ…と 充電器を買い換えることを渋っていた。 買い換えればすぐ済む話なのは 頭でちゃんと理解しているのに 急を要さない物事に対しての行動が遅いのは 自分の足りない所。 たまた
同性の友人でもなんとなく がっかりされたくなくて 相手に楽しい時間を過ごしてほしいあまり、 いい子ちゃんでいてしまい 大好きな友人でもさよならした後に どっと疲れてしまうことが多々ある。 自分不器用なものでね…。 そんな自分がこの人と一緒にいると なんでこんなに呼吸がラクなんだろう、と 改めて気づいた。 今回だって多分2年ぶりくらいか? 相手の仕事の関係でどうしても年末か年始 しか会えない。今回は珍しい。 そもそも普段の連絡も苦手らしいので 私からもほぼ連絡はしない。
記憶を辿れば 保育園の時から上手に眠れなかった。 お昼寝が上手にできなくて 保育士に倉庫に閉じ込められた ことも未だに覚えている。 タマキ先生っていったかな。 今じゃ大問題な話だけど。 1番夜が怖くて でも朝も明日がくることも怖くて よく泣いていた。 あの頃の自分はまだ、死も怖かった。 大人になってからの夜はとても短い。 学生の時はあんなに長く感じたのに 今は何も出来ずに時間が過ぎてゆく。 夜はバケモノが頻繁に現れた。 幽霊や妖怪だったらまだよかったのに 言葉が通じ
ドラマや映画や漫画で失恋した主人公が とても素敵とさえ思う。 一度でもいいからあんな風に痛みを負いながら他人を想ってみたい。 失恋したから髪切りたい、なんて尚更 よくわからないし、私からしたら なかなかの自傷行為にみえる。 深夜、失恋して大泣きしている友人に対し 恋愛が出来ない側の私が背中をさすりながら 励ますことに違和感がありつつも 友人のことを(美しいなぁ…)と思って隣りにいたこともあった。 残念ながら出来ない側の人間は 失恋の傷みを知らないので ドラマの脇役のよう
事は終わり下着姿。 熱は一気にさめてゆく。 冷たいシーツは柔軟剤の匂いなんてせず パリッと硬い。病院みたいな肌触り。 でも肌に当たる優しくないここならではの 感じがわりと好きだったりする。 ベッドに寝ころんだまま一定の距離を保つ 暗闇の中テレビを観ている。 私が笑う場面で相手は笑わない。 相手が笑う場面で私は笑っていない。 恋人とか夫婦だと笑いのツボが 合わないのはよくないとか どうとか聞いたことがあった。 私達にはなにも問題はない。 世の中でよく耳にする都合の
小学生の頃からドラマや映画で 別れる場面でありがちな泣きついたり 復縁を迫ったり追いすがる人のことを 美しくないと思っていた。 【別れの時は清く、正しく、潔く。】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 縁が切れた思っていた人。 しかも音沙汰一切なかった6年ぶりの連絡なんて 宗教かスピ系かマルチ勧誘だろ…と身構えて 駄目ならすぐ切ってしまえ!と思っていたら 電話で4時間も話していた。 自分が1番驚愕。こんなことあるのか。 というより、よく話すことがあったな。
新しいことを始めるのにあれやこれやと 真っ当そうな理由をつける 言い訳ばかりのオトナをここぞとばかりに 責め立てていたのに。 自分がなりたくなかったオトナとやらになった。 知らないところでは後輩に指を指されているのだろう。 オトナを小馬鹿にしていた 無敵だと勘違いしていたあの頃の痛い私のように。 探して、見つけて、諦めての 繰り返しでズルズルきてしまった 自分を奮い起たせて始めたのは 頭の中の整理整頓やら 自分の価値観をむやみに振りかざせない 年齢になったので吐き出