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漫画『こち亀』の両さんに学ぶ商売の極意

こんにちは、にじまるです。

漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(以下、『こち亀』)は、何回も読み返すくらい好きな作品で、好きなエピソードは繰り返し読んでいます。

『こち亀』の主人公、両津勘吉(通称・両さん)は、警察官としての仕事を持ちながらも、様々なビジネスや商売を行っており、その商才ぶりがしばしば物語の中で描かれます。

そんな両さんの商才が存分に発揮されるエピソードがあります。

それは、ジャンプコミックス第39巻に収録されている「路地裏物語の巻」で、両さんが駄菓子屋のおばあさんに頼まれて店番をするというストーリーです。

このエピソードで両さんが発揮する商才ぶりがスゴイので、今回は漫画『こち亀』から学べる商売の極意を紹介します。


「路地裏物語の巻」あらすじ

今回紹介する『こち亀』39巻収録の「路地裏物語の巻」では、駄菓子屋のおばあさんが寝込んでしまい、お店の売上も減っていたこともあり、商売が得意な両さんに白羽の矢が立ちます。

住民から「両さんは商売が得意」と認識されている点からも、両さんの人柄と商才ぶりがわかります。

両さんの商才ぶりは独特な発想力と行動力が大きな特徴で、具体的には以下の4つです。

斬新で独創的なアイデア

駄菓子屋の店番を頼まれた両さんは、十円単位の駄菓子やおもちゃでは利益が薄いと判断し、袋に駄菓子やおもちゃを詰めて1袋100円で売るアイデアを思いつきます。

さらに、つぶれたゲームセンターで調達したテーブル筐体を店先に設置して無料プレイ可能にして、子どもの関心を惹くことに成功します。
とにかくお店を賑やかにして人が集まればさらに人が集まる、という商売における鉄則を理解しているからこそ、できる行動といえます。

このように、両さんは人間心理を読むことと商売の基本を熟知しており、普通の商売の枠に収まらないような奇抜な商品やサービスを考案し、その斬新なアイデアでお客の注目を集めることに成功します。

型破りな行動力

両さんは、商売において利益を追求するための行動力がとにかくスゴイです。

駄菓子屋では考えられない「全品1%引き」で売るという型破りな方法を使って、お客に安いと思わせるアイデアを実行して集客します。
さらに、スーパーのように買物カゴを置くことで余計な物まで買ってしまうという、お客の心理をついた手法を導入します。

両さんの行動はエスカレートし、クレジットカードを発行して、子どもたちにツケ払いで値段を気にせずに商品を買わせるなど、強引ともいえるアイデアを実行します。

「カード払いはカッコイイ!」という刷り込みを使って子どもたちの注目を集め、お客の欲望にうまく付け込んだ方法で集客し、結果として大きな利益を上げます。

巧みな交渉スキル

ブリキのおもちゃを調達するため駄菓子屋に来たオモチャコレクターに対して、「ブリキなら何でもいいんだな?」とはったりを仕掛けます。

そして、段ボールにブリキのバケツや洗面器、ガラクタなどを詰めたものを「50年代の品だから価値がある」と言って高額で買い取ってもらうという、相手の心理を逆手にとった両さんならではの手法で収益を上げます。

このエピソードでは両さんの能力である「相手を納得させる巧みな話術」と「高度な交渉スキル」が、商売における駆け引きの場面で発揮されています。

確かな技術力と目利き力

駄菓子屋で売る商品が減ってくると、両さんは「仕入れ」と称してリヤカーで団地などを周り廃品回収を始めます。

そして回収されたおもちゃや古本を持ち帰り、おもちゃは修理して駄菓子屋で販売し、古本は古本屋で高額買取りしてもらいます。

このエピソードからわかるように、両さんは「おもちゃを修理できる技術力」と、「高額な古本を見極められる目利き力」を持っています。

この2つの能力は、おそらく両さんの豊富な趣味で培われた物と推測します。

【まとめ】

最終的には、クレジットカードの支払いでクビが回らなくなった子どもたちが続出し、その噂を聞いた派出所のメンバーに両さんの悪行がバレてしまいます。

このエピソードでは、多少やりすぎな部分はあったものの、両さんの商売に対する情熱とアイデアが駄菓子屋に大きな利益をもたらしました。

今回紹介した両さんの商才の特徴である、「斬新で独創的なアイデア」「型破りな行動力」「巧みな交渉スキル」「確かな技術力と目利き力」は、あらゆる商売における大切な要素だと思います。

ビジネスの視点で『こち亀』を読めば、新たな商売のアイデアが生まれるヒントが掴めるかもしれません。

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