娘を襲った排卵痛
女性特有の痛みは、異性だけでなく、同性同士でもなかなかわかってもらえず、たかが生理痛でしょう?仕事や授業休むほどじゃないよね?と言われたりすることがあります。
そんな、心ないことを言ったり、言われたりしているあなたへ。このnoteが何かのヒントになることを願って。
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2021.5.13 午前4:11。119番通報し、娘(当時22歳)を救急車で搬送しました。左下腹部から太ももにかけてものすごく痛がって。2:45頃から痛くなっていたと娘から聞いています。
救急車に乗る手前まで、叫びながら悶絶していた娘。自宅前の道が狭く、ストレッチャーが途中までしか来られなかったため、救急隊員の方がおんぶしてくださいました。歩けないくらいの激痛だったのです。小雨が降っていたので、娘の傘と保険証入りのサイフ、私のバッグと傘を持って救急車へ。
救急車の中で詳細を聞かれ、幼い頃に喘息様気管支炎で入院したことがあった病院に搬送されました。その間にも、断続的に痛がる娘。なるべく深呼吸するように、と何度も告げられた隊員さんの言葉が、今でも残っています。
搬送先で造影CTと血液検査を受けましたが、異常なし。卵巣肥大が気になると、診てくださった消化器科の先生が婦人科の先生に連絡。CTを見てもらうも、年齢的には大丈夫と。
説明が終わったのが6時半頃。娘が自ら飲んだ鎮痛剤カロナールのためか落ち着いていて、原因がわからずもやもやしながらも、いったんそのままタクシーで帰宅。
その後、また痛みが始まりましたが、悶絶するほどではなく。筋肉的なものかもと9時に接骨院に行きましたが、こちらも異常なし。
卵巣のことが気になって、私のかかりつけの婦人科へ。内診してもらうも、やはり異常なし…
その時、先生から告げられたのが、生理の周期的に
排卵痛
驚きました。私自身、排卵痛でシクシクすることはありますが、ここまで痛くなるものなのかと。
娘がもともと合わないからと敬遠していた鎮痛剤ロキソニンを、胃薬と同時に飲むよう処方され。近くのモールでおむすびとともに飲ませました。
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その日のその後は、ロキソニンのお陰か落ち着いていて、娘も私も泥のように眠りました。夕飯も食べることができ、このまま楽になるかも、と思っていたのです。
が。
2021.5.14 午前2時頃。昨日搬送した時の痛がり方が再来。時々インターバルあるものの、やはり同じ場所の痛み。ロキソニン飲ませていても激痛…
悶絶し泣き叫ぶ娘の手を握り涙鼻水をタオルで拭き、言葉をかけながらもどうすることもできない自分が歯がゆく。
1時間くらい格闘の末、いったんおさまって、またふたりとも眠り。その後も大波が来ては格闘し、合間を見つけて休み。
ふたりともクタクタになるくらい…
早く楽になって。らんちゃん(卵子のことをそう呼んでました)も落ち着いて。
そう願いながら、娘が落ち着いてるうちに外での用事を済ませ、12時半頃帰ろうとした時、娘からLINE。
「しんどい」
私が帰るまでになんとか自力で薬を飲んだのに、やはりおさまらず。
正直、まだ続くのかと…
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2021.5.14 午後3時頃。最大の波が襲ってきました。
それまで断続的だったのが、ずっと泣き叫んで悶絶する娘。
もういや!むり!やめて!
我慢強い娘にそこまで叫ばせるくらいの。
そんな最中、痛みの場所が変わったと悶絶しながらも私に伝えてくれて。左下腹部から、真ん中に。この痛みの動きで、はっきりと排卵痛だと確信できました。
これが峠だったのだと思います。おさまったあと、本人も、ん?と首を傾げるくらい痛みがおさまり。違和感はあるけど、痛くないと。
この時、胃潰瘍治療中で落ち着いていた私の胃と同じような状態かも。
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2021.5.15 午前3:50。
この時間が来るのが怖かったのですが。
娘、眠っていました。とても静かに、穏やかに。
このnoteを綴っている今が、13:55。まだ痛みが残っているものの、悶絶はしていません。
(2021.5.15 19:35追記
19時頃。娘がまた悶絶。痛みの場所が下腹部から少し下へ。らんちゃんの移動と黄体ホルモンの作用によって、痛みの波が激しくなっているのかも。これは私の憶測です。30分くらいで痛みが落ち着き、夕飯を食べられています。
参考資料 https://hitester.jp/hairan/ )
ただ、この先またこんな苦しさを味わわせたくなく。検索したら漢方治療が目に止まったので、婦人科に相談します。治療を受けられたらそのこともnoteに綴ります。
(2021.5.18 追記
婦人科に相談しましたが、排卵痛で漢方を処方したことはないと…対処療法か、ピルでコントロールするか。娘はまだピルは飲みたくないと言ったので、来月の様子次第で考えることにしました。まだ少し痛みが続いている様子なのでロキソニンとムコスタを追加処方。来月は激しい痛みが来ないことを願います…。)
(2021.9.14 追記
あれから4ヶ月。6月に痛みは来たようですがひどいものではなく。その後は月経痛のみで、排卵痛はないようです。一時的なものだったようで助かりました。また何かしらの要因で起きないとも限らないので、本人ともども留意していきます。)
(2021.11.13 追記
苦しかったあの日から半年経ちました。ひどくはないものの、やはり期間的に排卵痛と思われる痛みはあるようです。冷えると痛みが増すようなので、同じようにしんどい思いをされていたら、できるだけ温めてください。少しでも和らぎますように。)
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これまでのことを、Twitterに投稿しました。フォロワー様からお見舞いの言葉と、排卵痛がここまで激痛になることがあると知らなかったという声をいただきました。私自身もその1人です。
その中に。
そんなことがあったんですね…本当にお疲れ様でした。娘さんが楽になりますように。排卵痛でそこまでになるとは知らなかったので、3人娘の母として覚えておきます。体験のシェアありがとう🙏 https://twitter.com/junkon33/status/1393322745660911632?s=20
じゅんさんのこの言葉で、noteに掲載することを決めました。同じように感じてもらえるかもという思いがあり。
身をもってわかったこと。
女性特有の痛みは個人差があります。娘が体感してしまったくらいの激痛もあるのです。
そのことを知ってもらいたくて。そして、同性異性問わず互いに支え合い、助け合える関係を持ってもらいたくて。
私の思いが届けば幸いです。