ある夏の大沼国定公園の思い出
この方のnoteではるか昔、大沼国定公園に行った時のことを思い出した。
SL函館大沼号
あれはまだ北海道に住んでいた頃だと思う。
その夏は大沼国定公園に行った。
着いた頃、踏切の辺りに何やら人がまあまあいる。
気になって聞いてみると、SLを待っているらしい。
私が尋ねたおじさまは、『自分は1時間待っている。
ラッキーだから見ていきなさいよ。ホラもうあそこに見えてるよ。』と教えてくれた。
せっかくなので車をその辺りに停めて見てみた。
今思うと、SL函館大沼号でこれは2014年まで運行していたらしいから、やはり私が住んでいた頃で2010年か2011年の夏だと思う。
よく晴れた日で撮り鉄と思しき皆様が写真を撮っていた。
当時スマートフォンは持っていないから写真はパソコンを探せばあるかもしれない。
臨時普通列車だから、そこに遭遇したことがラッキーだったのかもしれない。
私はよくこういうラッキーに遭遇するので何だか嬉しい。
大沼国定公園でボート
睡蓮がたくさん咲いていたが、二人乗りボートに乗った。
私も漕いだ。
夏でも北海道は爽やかで、きらめく湖面と満開の睡蓮を間近に見て、楽しかった。
どこで借りたか全く覚えていない。
ただ結構たくさんの人が借りていて、賑わっていた記憶が残る。
ワンデール
そして閉店してしまったお店。
ここで食べたトマトとチーズのサラダとディルのアイスクリームが本当に美味しくて、『次は夜に』と思ったのに閉店してしまった。
だからやはり『いつか』ではなく、行きたいところはすぐに行こう。
お庭もお花が咲いて素敵なところだった。
ランチクルーズ
そして、大沼国定公園と聞いて思い出すのはランチクルーズ。
おそらくこのお店。
なぜここで食べようと思ったかも記憶にないが、ランチクルーズ(大沼に船で出て、そこで船上で食事をする)をしたくて電話した。
しかし、ボートも盛況だったその日レストランも繁忙だったようで、次乗れるランチクルーズの時間が遅かった。
ただその時私はとてもお腹が空いていてどうしようかと思ったがせっかくだから待とうとレストランの周りを散策していた。
すると、今度は1人のおじさまに話しかけられた。
『ランチクルーズをしたいけれど、次の時間までかなりあって。
お腹ぺこぺこなんですが、せっかく来たから。』とそこにいる理由を話すと、そのおじさまは行った。
『船、今から出してあげるよ。』
???
『いえいえ、ご迷惑だし大丈夫です。待ちます。』
『大丈夫、用意してくる』とおじさま。
『おじさまが怒られたら困るから大丈夫です。ありがとうございます。』
『怒られない、大丈夫、大丈夫』
不安そうな私たちにおじさまは言った。
『僕、ここの社長だから。怒られない(笑)。』
!!!
そんなこんなで、出航時間でもなく、私たち2人だけのために臨時にランチクルーズをしてくださり、大沼の案内をしてくださった。
少し大きめの船なテーブルと椅子があり、メニューはスープカレーだった。
あの社長さん、まだ御健在だろうか。
今は予約がネットでもできるみたい。
こんな立派なサイトがあるんだなあと時の流れを感じる。
当時はガラケーだった私。
あの社長さんのご好意で、今もなお思い出す大沼の夏。
今更だけれど、素敵な思い出をありがとうございました。