東山魁夷と日本の夏@山種美術館
山種美術館
恵比寿駅西口で友達と待ち合わせをして、山種美術館まで歩いた。
MAPだと徒歩12分。
恵比寿駅西口から徒歩10分と少し歩くと、山種美術館が見えてくる。
最近、写真が撮れる美術館が多くなってきたが、山種美術館はNG。
入り口のパネルも写真撮影不可。
だから、作品の写真はない。
山種美術館のコレクションや作品紹介はこちらで見ることができる。
山種美術館の展示室は2つ。
展示室1と2の間にミュージアムショップがある。
特別展 没後25年記念
東山魁夷と日本の夏
美術館内のパネルは撮影不可のため、以下は山種美術館のサイトから転載。
展示作品はこちらで確認できる。
作品リスト、54点。
京洛四季や他の作品も、ここで見たことがあるものが多かった。
私は同じものを何回見てもいいから問題はない。
私はもう何回目かになる京洛四季の作品達、特に《年暮る》を見て、あと何回この実物を見られるかなぁ、なんて思った。
夏のせいか、《緑潤う》もみずみずしい世界観が良かった。
この作品は撮影可能。
(撮らなかった)
京洛四季は、東山魁夷と交流があった川端康成の「京都は、今描いていただかないと、なくなります。
京都のあるうちに、描いておいてください」という言葉から生まれた作品である。
池波正太郎も、京都らしさが急速に失われていくことを危惧していた。
昭和3年時点で、もはや京都らしさを失っていたようで、私も昔池波正太郎のエッセイを読んで、すでに古き良き時代はとっくにないのだと残念だった。
東山魁夷のおかげで、当時の京都の雰囲気を、風景を見ることができることはありがたいことだと思う。
東山魁夷《満ち来る潮》
今回の注文作品、《満ち来る潮》。
この作品を描くための下絵などもたくさんあったが、下絵でも十分で波の動きや海の色を楽しめた。
皇居の新しい宮殿に飾られた《朝焼けの潮》。
これを見た山崎種二が、広く市民にも見てもらえるよう東山魁夷に依頼した作品。
東山魁夷は、似たものを描いても差し障りはあるし、同じようなものをまた描くのも意欲がわかないと考えながら、どんな絵を描くかを検討していくうちに、方向性が定まり同趣の絵を描く意欲を見出した。
金やプラチナ箔を使った装飾性の高い作品。
いろんな海や岩をスケッチしてできたこの大作の過程を垣間見ることができる展示だった。
その他の日本画家
東山魁夷が師事した、
川井玉堂
結城素明
の作品や、
東山魁夷と同窓の加藤栄三、
横山大観、
上村松園、
東山魁夷の妻の父である川﨑子虎(かわさきしょうこ)、小林古径、奥村土牛など、東山魁夷以外の作品も見ることができる。
川合玉堂は最近御嶽で見たばかり。
加藤栄三の絵は《流離の灯》。
青い世界に、大きな花火と岐阜の長良川の灯りの絵が印象的だった。
京都で活躍した日本画家で三重県ゆかりの女性の伊藤小坡の作品も一点あった。
(虫を売る女性と子供達を描いた作品《虫売り》。
2019年に桑名市博物館で見た伊藤小坡。
こちらの方が私が見た展覧会について書いている。
とても良い展覧会で記憶に残り、また見たいと思うものだった。
ここには詳細の記録はしていないが、行ったことが書かれている。
ミュージアムショップ
ミュージアムショップにあった画集。
友達(今回は2人)とこれがいいね、と意見が一致。
そのうち買うかもしれない。
本自体を飾っても良さそう。
ハガキとあとMISOKAの歯ブラシを買った。
赤いのを持っていたが先日処分したので買い替え。
美術館にあったから買った。
ちなみに、前回は赤をもらったから、今回はグリーンを購入。
カフェ椿
一度、美術館に来なかったもう1人と合流して、4人でランチをした後美術館のカフェに戻り、お茶をする。
作品をイメージした和菓子と抹茶や中国茶。
展覧会もカフェも盛況だった。
久しぶりに2人以上と見に行った美術館。
それはそれで楽しかった。
来週は出光美術館を1人で見に行って、その後友達とランチ。
その翌週用事で都内に出るので、何を見るか思案中だったが、決めた。
明治神宮ミュージアムでこれを見てくる。
芸術の秋、ならぬ芸術の夏。。。
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