はじまりの鐘 - 飲みこんだ想いを声に出すとき


王道を行っても悲しかったあなたへ

王道を行きたくても行けなかったあなたへ

歪んだ現実の中に自らを見失ったあなたへ

本来の姿を否定され続けたあなたへ

どうか届きますように。



ようやくそのときが来た

その声を響かせるときだよ


ぐっと飲みこんだ想いを

吐き出すんだ


言葉にならなかった熱い気持ちを、


悲しすぎて砕け散った心を、


たくさんの涙に流されていった笑顔を、


取り戻せ


それらはもう済んだんだ


それが叶っていたんだよ


完全だったんだ


何もかも


そして失ったと信じた温かい血液を


もう一度


その身体に


めぐらせて


そこでだけの


美しい声を


響かせて


みたらいい


その時が来たんだ


よくやった。


あなたは本当に

よくやった。


これからは


泣きたいときに泣け


もう耐えるな


我慢の時は過ぎたんだ


責め過ぎて


身体が悲鳴をあげる前に


そのままの怒りを


出せ


出てくるものを


そのままに


出せ


その赦しを


もう誰にも乞うな


それを渡すな、

誰にも


それはここにあっていいんだよ


もう誰もいないから


安らぎの中に


その声を


響かせてみて


そうしたら


どうやっても届かなかった


その飲みこんだ想いも


熱い気持ちも


心の残骸も


出てこられなかった笑顔も


まるで
魔法のように


すぅーっと


伝わってしまうんだ


何もしていないのにね


だから


ただそのままに


現れていることが


祝福なんだ


その姿が

みたい


もうその時が来たんだ


その声を響かせるとき


ありのままに


そのままに


もう誰もいないから


言ってごらん


ずっと言えなかった


その想いを


自由にして


伝わっていきたいんだ


だから出てくるんだ


ただその声に


そっと乗せてあげて


温かさが戻ってきたのを感じてあげて


すると
自然に笑顔がこぼれる


そこに誰もいないんだよ


もう叶っているんだよ


満ち足りている


すべて


それがこれだよ


これのことだよ





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