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合成革系スマホケースの新しい選び方
近年、SDGsを推進する世界中の動きから天然資源保全の流れができ始めてきています。その流れから天然の革製品によく似せた革製品が科学の力で生成されています。以前は安価で壊れやすく、すぐに買い替えるものと思われていたこのような革素材は大きく進化をとげています。そこでスマホケースを制作している我々BLANC COCO Inc. がみなさまに合成皮革の基礎知識とリアルで品質の高い合成革製品の選び方を授けさせていただきたいと思います!ぜひぜひつぎに買うスマホケース選びに生かしてみてください!
合成の皮革といっても実はたくさん、というかありすぎるくらいの種類が存在しています。革製品は大きく分けて2つ、「合成皮革」と「天然皮革」に分類されると覚えておくと便利でしょう。
天然皮革の基礎知識!
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原料と作り方
いったん、天然皮革について確認してみましょう。
天然皮革とは、動物の皮を鞣(なめ)した素材です。動物の皮膚を剥いだ「皮」は、そのままでは腐敗や乾燥を防ぐことができないため、鞣しと呼ばれる加工を施すことで、耐久性や柔軟性、耐水性などを向上させることができます。
天然皮革は、牛革、豚革、馬革、羊革、ヤギ革、鹿革、カンガルー革、ワニ革などのさまざまな動物の皮から作られます。動物の種類や部位によって、革の質感や色合い、強度などが少しずつ異なってきます。
そのためそれぞれに特徴があり、それぞれに価値があるあるといえるでしょう!
天然皮革のメリット、デメリット
耐久性があり長く使用できること、独特の風合いや質感があり、高級感があることなどがあげられますが逆にデメリットとして水濡れに弱く高価です。また、天然資源として我々が使用しているため数に限りがあるといことがあげられます。
合成皮革の基礎知識!
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繊維構造から本革のエレガントな質感にこだわった人工皮革。(動物たちへの配慮も込めて…。)
Blanc cocoでは "Artificial Leather" (アーティフィシアルレザー)を使用しています。
合成皮革のチープなイメージを変えたい思いも前提にありながら、動物たちへの配慮を込めて、副産物として使用されている現状に少しでも貢献したい気持ちからArtificial Leatherを採用。
本革を超えたデザインの価値を伝えるための記事選び。数万種類の合否や本革、様々な記事を見て選んできたから過疎、「選ぶ」という作業の背景には、デザイナーの意思があり、心地よく使ってもらうための色、質感などの違いを感じてもらうための生地。
本革に似たような素材として開発がされたのが合成皮革です!
チープな印象を持たれ、すぐ劣化するなどのイメージがあるこれらの化学皮革ですが、実はスマホ選びに欠かせない様々な特徴も兼ね備えているのです。大きな枠組みとして原料の違いがあげられ、主に合成皮革はポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂を主原料としています。
これらの中でもPU、PVCなどが有名です。
~PUレザー、PVCレザーなど~
PUレザー
PUレザーは、ポリウレタン樹脂(PU)を主原料とした合成皮革の代表的なものです。主には耐久性や質感に優れ、さまざまな用途に使用されています。
PUの種類は、大きく分けて「発泡系」と「非発泡系」の2つに分けられます。
発泡系PU
発泡系PUは、PU樹脂に発泡剤を混ぜて作られたものです。柔らかく弾力性があり、クッション性にも優れています。非発泡系PU
非発泡系PUは、PU樹脂のみで作られたものです。発泡系PUに比べて硬く、耐久性があるものが多いです。
PVCレザー
PVCレザーは、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)を主原料とした合成皮革です。
これはものによってですが、耐久性があって安いことがあげられます。基本的には漉く(薄くする)ことができにくいのも特徴です。
(以下PUとPVCと略)
構造解説参考画像
PUやPVCを選ぶときに皆様がどんなものであるか考えやすいように参考画像を作成しました!
![](https://assets.st-note.com/img/1704354552336-fMMK60juuj.png?width=1200)
プロダクトデザイナー目線生地の見方!
![](https://assets.st-note.com/img/1704243779801-oSakPrKhqC.jpg)
そこでスマホケースをふだんからデザインし、様々な生地を多数見てきたゆうさんに本革に近い高品質な合成皮革の選び方について聞いてみました!
以下のポイントを最初はみておくと良いのではということで数あるうちの何点かおしえてもらいました。
重要ポイント4選
1.処理のうまさ
断面の処理のポリエステルが毛羽立ってしまう場合、基布の端が雑に処理されているものは後々ぼろが出てきやすいです。すごく細かいですが、合成皮革の処理について考えるとより良いものを選ぶことができるのではないでしょうか。
2.シボ感がリアルかどうか
革や縮緬生地などの表面にある立体的なシワ模様を指します。シボは、本革の場合、本革を揉んだり縮ませたりすることで大きく現れ、本革の繊維密度や部位によって出方が異なります。これが合成皮革のシボの場合、パターンが人工的で無いでないものだとよりリアルに見えるといってもよいでしょう。
3.光沢感
光沢感が強すぎるとあきらかに合成皮革にみえてしまうため、風合いを感じることができる光沢の少ないものがより本革にも近く見えるのではないでしょうか。
4.表面が薄すぎないもの
前述したように耐久性もまちまちですので手に取ったときに確認するのが素材表面(ポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂の部分)に厚さがある程度あるものが良いと考えられます。なぜなら、素材表面の部分が薄すぎると破けるうえに伸びることがよくあるからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は本革に近い高品質な合成皮革についてでした。生地は商品のデザインやコンセプトによって変わっていきます。商品やデザイン、縫製によって適性があるのでその時々に応じてまた違ったタイプの生地使用することもあります!その時はまた光沢感や薄さ、処理なども考えるところは変わってきますが、今回はその中でもみなさんの参考になるように「本革に近い合成皮革」について考えてみました。
以上となります!
みなさまの新しいスマホケースはどんなものになるのでしょうか??
ぜひ今度お店などに立ち寄った際に今日見ていただいた知識も少しだけ踏まえながら素敵なスマホケースを見つけてください。
ありがとうございました。いいねとフォローお待ちしてます!!!