果物をしゃぶり尽くす〜夏から秋

旬のオーガニックフルーツは、ちょっとお高いけれど身も心も満たしてくれる味わいです。季節の移ろいを喜び合い、五感で築く思い出です。また切ったり剥いたり面倒だからこそ、子どものプレイデートやお客さんに出すと喜ばれます!調理苦手だけど見栄えがするおもてなしで欠かせません。
無農薬を選ぶことで隅々まで味わい尽くせる!皮もタネももったいないし、味がイマイチな時の美味しい工夫も大事です。下処理などのちょっとした工夫で、食べやすさやおいしさにも関わるのでご紹介します。
今回は夏から秋のフルーツです。

◼️夏はぶどう・メロン
夏はいろんなぶどうが出てきて心躍ります。市販のカップ入りブドウなんかもみてきましたが、ブドウは面倒くさがらずに一粒ずつハサミでヘタを残して切り離すと日持ちと食べやすさが増します。手でブチっともぐと、ヘタが無くなり、洗うと汁が出てしまうし、変色し傷みやすくなります。すぐ食べる分は3-4粒ずつの塊に切り離して洗い、保存分は一粒ずつ切り離すようにしています。ヘタ付で凍らせると、お弁当に保冷剤代わりに入れても汁がべちょべちょ出ずにいい感じです。一方シェイクに入れる分を冷凍する時は、ヘタなし冷凍がおすすめです。
洗い方は、切り離すなど下処理してから流水につけてゴミを洗い流し、その後熱いお湯にサッとくぐらせます。熱いお湯は60℃くらいで、ザッと全てを入れた後、ザルに開けてお湯を切ります。やけどにご注意ください。半信半疑かもしれませんが、シャキッとしたり香りが良くなったり、バイ菌が死んだりオススメです。

メロンも夏の醍醐味ですね。リッチでボリューミー。メロンは食べごろの見極めが大事ですね。弾力と香りで経験値を積んでください!自分の見る目・技量が上がるのは楽しいです。メロンは美味しいお汁が溢れるのが本当に勿体無い!皮をざっと洗ったら、ボウルの上で作業して美味しいジュースを無駄にしないのがおすすめです。タネの部分をスプーンで贅沢にざっと取り去っても、サングリアに全部突っ込むかと思うと潔く手際良く進められるものです。
このタネとジュースの活用は、酵母の育成もおすすめです。桃より酵母の力は弱めにできるイメージですが、香り旨みは桃と並んで果物酵母の二大巨頭だ!と思います。私は切る時にタッパーを二つ用意して、すぐに食べる分と冷凍するパックとに分けてしまいます。冷凍メロンは夏のアイス代わりに最高です。アイスより健康的で安い!カッチカチにはならないので食べやすい。シェイクにしてもすごくいいです。香りも甘味旨みも本当にオススメです。

◼️秋はりんご・洋梨
寒くなっていく秋の暮らしにりんごは欠かせません。皮付き生を切ったり丸かじりももちろん最高ですが、丸ごと焼きりんごにするのも手軽で最高の味わいです。リンゴは芯抜きで途中まで(タネの下あたりまで)くりぬき、できた穴にレーズンを詰めるのも美味しいです。レーズンがりんご果汁を吸って膨らみ、りんごに甘味と酸味を足してくれます。苦手でなければ、同じ穴にシナモンスティックを刺したり、パウダーを入れるのも美味しいです。芯貫なんてりんごにしか使わないけれど買ってよかった道具の一つです(代わりが効かないので)。それぐらい毎年毎年焼きリンゴ作ってきました。子どもたちの大好物です。
オーブンやトースター次第ですが、生焼けがないくらい20-40分焼きます。はじめは焼き加減をみながらやってみてください。この際オーブンバットや焼き皿に少し水を張るといいです。抜いた芯もここに一緒に転がして置くと果汁が出てくれます。焦げずに後始末が楽というのはもちろんですが、何よりりんごのジェリーが焦げずにプルプルに固まって、グミのようで子供たちの大好物です。
出来上がった焼きリンゴはそのまま、または泡立てたノンシュガーの生クリームやバニラアイスを添えて熱々をいただくのも美味しいですが、フォークで潰して離乳食にしたり、スライスしてお弁当に入れたりパンに乗せたり、冷凍してシャーベットにしたりするのもオススメです。子どもが小さい頃はまとめて3つくらい作っておくと、おやつだなんだで重宝しました。冬場身体を冷やさない果物なので、おすすめです。無農薬を皮ごとが理想です。低農薬をしっかり洗うなど、皮ごと食べられるといいですね。
りんごといえば、お腹が痛かったり発熱時には、生のリンゴをすりおろして、クズ・生姜・甘味(我が家はレーズン入れたりメイプルシロップ入れるのが好き)を火にかけてトロミをつけたところに加えるのもオススメです。りんごにも火を入れたこともありますが、ビタミンが壊れず、クズの熱さを冷ますのにちょうど良くて、りんごのすりおろしは後から加えるようになりました。ゆずの搾り汁を足すのも美味しいです

洋梨も香りを食べているようで、たまらない果物ですね。硬めだったりもったりしていたり、渋みがあるものも。品種で食感も味も食べ頃の見分け方もバラバラで、難易度が高いフルーツだなと感じています。鉄板なのはラフランス。あまりハズレがありません。弾力と香りで食べ頃を見分けてください。皮ごと食べるか剥くかは、品種やお好みでどうぞ。香りがたまらないので、皮や芯はもれなくサングリアに入れています。フルーツティーとして、紅茶を淹れる時にポットに入れるのもオススメです。
洋梨はたまにハズレます。若すぎて切ったら固かったり渋みがある時は、砂糖をまぶして少し置いた後、パイ生地やパンに乗せて焼いて食べると美味しいです。ラムやワインでちょっと煮て(レーズン入れることも)載せても美味しいです。

今回は夏から秋のフルーツについて、その下処理や食べ方のアイデアをご紹介しました。
美味しくて安心な食べ物、みなさんはどうやって手に入れていますか?最近は農家さんとつながる方法もいろいろありますね。ぜひステキな縁も見つけてくださいね!

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