遊牧民メンタル・文化理解📝読書②『遊牧民と村々のラグ』
World Nomad Gamesに参加したい!ノマドフラグが立っている中、アフガニスタンのお話会に参加しました。アフガニスタンのラグが可愛くてタタミを小ぶりにしたサイズ1枚頂きました。養った家畜から紡ぎ出すラグ。いろんなラグがあり、もっと楽しむポイントを知りたい。前回のモンゴルの話にはラグのことは出てきませんでした。ラグ文化圏も気になるところです。
今日は図書館ノマド本漁りで出会った『遊牧民と村々のラグ』グランピエ商会 前田 慎司著の紹介です。
カーペット、ラグ、キリム、ギャッベ…定義
この本にはサブタイトルがあり『Aged Rugs of Nomads and Villagers』です。敷物を作るのは遊牧民だけでなく、定住し農業を生業とするvillagersも範疇になっています。両者の違いも気になりますね。
敷物の名称は様々でまずその定義が書かれており、ためになりました。以下のような定義がある上で「⚪︎⚪︎ラグ」と産地を冠したラグがいろいろあるようです。
山のような敷物写真を眺めて👀
5mを超す大きなもの含めて全体写真が延々と並びます。ルーマニアやトルコといった西から、コーカサス、イラン、アフガニスタン…とシルクロード各地のラグが端的な解説付きで語られます。
<用途で思ったこと>
ソフレ:食卓布。床に敷くことしか考えていなかったがテーブルにかけてもいいのか?端が下がらず庇のようになりそう?実物をぜひ見てみたい
こたつ:なんとアフガニスタンにはこたつがある!ソフレの用途にこたつ布団もあるそうです。こんなこたつ布団かっこよすぎる!
壁掛け:絨毯を壁にかけるんだ?と驚きましたが、遊牧民のゲル内では部屋の仕切りにもなるようです。断熱のためにもなりそうです。絵のように壁にかかるのであれば、模様の作り方も変わりそうですね。
<織で思ったこと>
平織侮れない。織り方の図解がすごく分かりやすい。緯糸の色替え時に隙間が空くかどうか重要な違いだけれど、裏面の仕上がりが美しいかも気になる。用途や美意識で使い分けたのですかね。
スマックという平織や綾織も組み合わせたものは立体的で浮き立つ模様が美しい。写真だけだと分かりにくいけれど、先日見たアフガニスタンのすごく素敵な立体い紋様これなんだと思う!トルコのジジムという手法のものも美しい。
ディテールに目がいって概要理解がしきれていませんが、遊牧民と村人で大きく異なるものってなんだろう。もう少し読み込んでみたいです。元遊牧民の村人という村もあるみたいです。発祥としては遊牧民なのでしょうか。
遊牧民の袋物気になってしょうがない
数は全然載っていませんが、遊牧民の袋物があるそうです。馬の左右にポケットができるような馬の背にかける袋や、その人間用。人間用は付けたイメージが全然わかないけれど着てみたい。自転車にも付けられないかしら。
ゲルの中でものが整理できるような袋物も多種あるのだとか。塩入れ、料理道具入れ、ツヅラのカバーみたいなものなど。岩塩だからサラサラじゃないんですかね。石が入ってる感じでしょうか。写真がないものも多くて気になってしょうがない。
グランピエ商会南青山行ってみないと!
今回は『遊牧民と村々のラグ』グランピエ商会 前田 慎司著の読書メモでした。
この本は、手元に置いて実物を見て本を見て…を繰り返すためにある本なんだなと感じました。自分が見て写した写真やイラストを描き足したら、大事な一冊になりそうです。
World Nomad Gamesに向けたの読書記録は、ブクログに載せておこうと思います。
ちなみに私がアフガニスタンのラグを頂いたのは、こちらのお店「アフガンサフラン」さんです。アフガニスタンで就労が禁じられてしまった女性たちの支援につながります。ドライフルーツ激ヤバ美味しいです🤤