或る人が生きる証。
あたしは今年の12月で四季を20回迎えることになる。いろいろなものを見てきた。酔い潰れる父、泣き崩れる母、世界が不景気になり、地球が汚されてゆく様を気づかずも確実に目にしたのだ。
見たいものしか見えなかった幼少期。好きだけを見つめ、好きだけをするだけの四季。あたしはこれで良いのだと他人から言われ自覚もなく無防備に走り回る人生であった在の時。
今はどうか、20歳になるがあたしはどうなのか。在の頃の様に、好きだけを見つめ、好きな事だけし続けているのか。そうでは無いのだろう。好きで