英単語 語源と図解をどう使う? 【読書感想文】 共著者による語源図鑑の解説本
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです
1.語源図鑑のデザインの方
英語の学習を再開し、英単語を覚えるにあたって、英単語の語源の本を読み始めました。
まだ頭に入るまでは行っていないのですが、面白い英単語学習法だと思いますし、これで英単語を覚えていけたらな、と思っています。
こちらの本は、この「英単語の語源図鑑」のイラスト原案製作者(実際に書いたのは別のイラストレーターさんだそうで、その原案を作った方だそうです)が、語源学習について書かれた本になります。
イラスト原案の方の本ですが、イラストは少なめで文字は多めになっています。
2.語源学習とイラストでの学習の主張
「英単語の語源図鑑」はヒットした学習本ですが、レビューには批判的なものもあったそうです。
それに対する反論というかで、語源学習についてとイラストについて解説というか追記主張がなされています。
①古英語とラテン語由来
「古英語由来」の英単語は、比較的簡単な基本の単語。
「ラテン語由来」の英単語は難しい単語が多く、「接頭辞+語根」でできているものが多いそうです。
この「ラテン語由来」の英単語を覚えるのに、語源学習が適しているそうです。
ある程度の年齢で外国語を覚える場合、母語を覚えた時のような自然に覚えるというわけにはいかないため、丸暗記よりは理屈で覚えたほうが良いとも主張されています。
②2段階で身に付く
著者は、英単語が身につくには2つの段階があると繰り返し主張されています。
知識として頭に入れる段階が第一段階。
知恵として定着させる段階が第二段階。
専門用語では、シニフィエとシニフィアンというのだそうです。
例えていうなら、
我が家には、私の他に、
頭の上に2つの三角の耳がついて、4本足に尻尾があって毛だらけな体重3−4kgの哺乳動物が3匹います。
この動物を、日本語では、「ねこ」、英語では"cat"と呼びます。
このcatを、「ねこ」に変換した状態を、第一段階。かわいい動物を見て、「ねこ」だから、、英語では、、"cat"だ、と言っている段階です。
そこから知識が定着して知恵になり、直接イメージと結びついたのが第二段階。英語で会話中に上記のかわいい動物を表現しようとして、「ねこだから、」と考えることなく、直接”cat”が出るのが第二段階です。
そして著者は、
イラストでイメージ図解することによって、概念で取り込むことができ、それぞれの段階の英単語の定着に役にたつと主張されます。
3.ちょっと読みにくい
「英単語の語源図鑑」はとても読みやすかったのですが、こちらの本はちょっと読みにくかったです。やっぱり自主出版だからでしょうか。
目次からみにくくて、全体の流れがわかりにくかったです。番号をふってくれると良かったかもしれません。
文章も繰り返しが多くてダラダラした感じで、もうちょっとコンパクトになったのかなと。
スマホで見たからもありますが、図は小さくて老眼には見にくかったです。残念。
どこで語源の勉強に入るのかな、とよんでいたら、語源の勉強の本ではなくて、語源の勉強がいかに有用か、という本でした。
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