
ボブがくれた世界 ぼくらの小さな冒険【読書感想文】 独り立ちならぬ二人立ちできたジェームズとボブ
★★★★★
2017年9月29日にレビューしたものです。
著者:ジェームズ・ボーエン、服部京子(翻訳)
出版社 : 辰巳出版 (2014/12/16)
発売日 : 2014/12/16
単行本(ソフトカバー) : 280ページ
ISBN-10 : 4777814297
ISBN-13 : 978-4777814299
寸法 : 13.6 x 2.3 x 19.5 cm
前作の続きで、ビッグイシューの販売をして生活をしていたが、本の出版の話を受けて、ビッグイシューをやめて路上から足を洗うまでの話です。
前作はこちら↓
その間にも、ジェームズが血栓症で入院したり、ボブがゴミ漁りしてまた変なのを食べたりと細々したエピソードはあります。
目立ったことにより他の人に嫉妬されたり、嫌がらせをされたりも続きます。
ロンドンの路上はやっぱり日本より危険みたいですね。いきなり殴ったりひったくったりする人ばかり。下手すると殺されちゃう。
2人はビッグイシューの表紙も飾ったようですが、本の中では、ビッグイシューの仲間?に嘘の違反の告げ口をされて休職?扱いになり、それをきっかけにジェームズはビッグイシューをやめています。
以前にも同様なことがあり、ビッグイシューのシステムには問題があると思います。また本当にこれが自立につながるのかも疑問です。ずっと危険を伴う路上に立って本を売るって、いつまで? 少なくともジェームズは本の出版がなければ路上から離れられるほどの収入はビッグイシューから得られなかったわけで。
一方、王立動物虐待防止協会(RSPCA)は良い協会に思えました。センターがあって安く治療もしてくれるし、ペットの飼い主として不適格だとみなしたものに対しては、ペットを取り上げることもできるし、法的手段も辞さない組織らしいです。日本にも同様の協会があると良いのに。(あるかどうか私は知りません)
ジェームズもついに薬物中毒から完全に手を切ることができました。
そして最後にインタビューで「ボブがいなくなったらどうするか」とジェームズは質問されています。
考えるのも辛い話ですね。
ジェームズは<ボブはこの本の中で生き続ける>と答えていますが、、
ボブ元気でね。
追記:ボブは逝ってしまったそうです。
最期の本を読んでみようと思います。
追記2:
実は、私はこのnote以外にも、猫のブログをやっています。
しばらくお休みしていたのですが、最近また再会しました。
そちらのブログでも、以前この本や映画について、投稿させてもらいました。