まんが 子どものいない私たちの生き方 ~おひとりさまでも、結婚してても。 【読書感想文】 こんな人生じゃなかった
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです。
unlimitedになっていたので読んでみました。
1.自らの選択でなかった人生を思う。
私は未婚で子どもなしなので、この中で自分に一番近いのが、Ryokoになります。
彼女の悩みは私も経験がありますね。仕事で子供がいる人の分仕事をさせられることは多いのに、給料は変わらず、どんなに頑張っても子供がいる人ほど頑張っていない楽していると評価されるので、嫌になって職場を辞めたこともありました。
ただ、私の場合は結婚もしたかったし子供も欲しかったけど、どちらもできなかった。婚活とかしたんですけどね。。。旦那も子供も欲しかったなー
そういうと、「もっと努力しろ」「高望みして妥協しないから」と言われ、そういうのも嫌でした。
「お前もついに猫飼い始めたかー」と言われたのは生涯忘れないでしょう。
好きで現状を選んだわけでないのが違うでしょうか。
2.こんなに理解ある男性はいない
結婚していないし、全ての男性を知るわけではないので断定はできませんが、この本に出てくるような理解ある夫は、私は聞いたことがないです。
私も地元の同級生2人と年1回あって食事をしています。2人とも結婚しており、1人は子供がいますが、浮気されたり、お互い仕事をフルでしているのに家のことも子育ても妻任せで何もしなかったり、という話をその度に聞いています。
職場でも、「女性の社会進出賛成だけど自分の妻は専業主婦がいい」「仕事は平等だけど家のことと子育ては嫁の仕事」という男ばっかりです。ダブル不倫とかも結構ありました。
そういうのを見ると、やっぱり結婚しなくてよかったなーと思ってしまっています。
なんで芸能人とか不倫するとあんなに叩かれるのに一般人は普通に出世するんでしょう。正確には、男は出世して、女はいられなくなって辞めてましたが。。
不平等じゃん。
3.生活の場の調整と技術の進歩を
人間は自分を肯定するために人を否定したり、下に見る生き物です。
子供がいない、夫がいない、家族がいない、それだけで、かわいそうにと言いつつ優越感に浸る人たちは、本当にたくさん会いました。できれば今後は会いたくないです。
この本だとお互いに違いを受け入れて、前向きに仲良くやっていこうという感じです。現実はそれが難しいからこういう本が出るのでしょう。
①独身村、DINKS町、子育て市の設定
家族構成と年齢によって、住む場所を変えるのはどうだろう、と思っています。
独身者むけのアパートなどは今でもありますが、それを市町村でやっていくのです。
具体的には、ある程度の世代を合わせた独身者向けのマンションや、区画を設定し、その場所に対象者が住んだら税金を安くする。それをDINKSや子持ちと色々つくるものです。
できれば市町村単位に広げていけるといいかなと思います。
お互いに立場が近ければ理解共感しやすく助け合いやすい、生活のために必要な情報も似ているので共有もしやすい、というのが1つ。
住む人間の特徴がはっきりしていると、それに対してのサービスが提供しやすいというのが1つ。スーパーとか売り物の内容が決まりやすいし、公園や子供の預かり場所や塾なども集めやすいしので能率的です。
もう1つは、独身者ばかり集まれば出会いが増えやすいので少子化対策になるというものです。交流会とかあると良いでしょう。(男女別にして区画を壁で囲うなど、犯罪対策は必要ですが)で、相手ができたらDINKS町へ旅立つのです。
もっと在宅の仕事が増えていけば不可能ではないと思うのですが、いかがでしょう。
②人口の精子卵子子宮を作る
もう1つは、生殖年齢のリミットに対して技術の進歩でカバーできないかなと思います。
この本でも男性の不妊が出てきます。
現状で卵子の凍結はされており、それがもっと一般的になって欲しいと思います。
さらに進んで、iPSだなんだで、生殖細胞を作って、子供ができないと悩むことも悩まされることもなくなるといいと思います。子供が欲しい人は年齢を考えず作れるようになれば、子供マダーと圧力をかけられることもなくなるし。
人口の子宮ができるともっといいでしょうね。代理母は人権の問題や犯罪のもとになりそうなので。そうすれば妊娠期間というものは無くなって、ずっと仕事もできますし。子育てのサポートはもっと必要になるでしょうが。
この本でも出てきましたが、私の若い頃や母が私を育てていた頃とは、社会はだいぶ変わってきました。
もっと変わっていくと良いと思っています。