★★★★☆
Amazonでレビューしたものです。
1.代ゼミ講師の漆原先生の本です。
代々木ゼミナールという予備校があります。
私は昔、夏休みの間だけ講義を受けた覚えがあるようなないような、、
そちらの物理の講師の先生、漆原晃先生が書かれた本になります。
なんと、こちらの漆原先生、東京大学理学部物理学科卒!
物理の研究をされていたけど、”日本の物理教育に革命を起こすべく教育界に転身”されたんだそうです。
専門家ですねえ。
知らないと教えられませんが、知っていても教えられるとは限らないのが、不思議かつ面白いところなんですよね。
自分が知っていることと、相手に知らせる理解させることは、異なる能力なんですね。
知っている人できる人にとっては当然のことで、わからないことがわからないという状態になることもありますからねえ。
そんな元専門家が転身して書かれた、教育の本になります。
2.波であり粒であり??
①物理の一番難しい分野
この本の内容は下記になっています。
最後の原子論は、現代物理学の分野に足を踏み入れる形になります。
アインシュタインですよ!
本当に難しい分野になりますね。
②わかりやすい工夫
このシリーズは他も読みましたが同様に、読む人が読みやすいように意識された形式になっています。
文章も、講師の先生と顔のイラストにセリフ付きの学生さんが、会話する形式でページが進んでいきます。
「ブブー」「アチャー」「へへー」などと、先生がふざけて答えたりもしています。
わかりやすい例えも使われています。
仕事関数Wを100万円払わないと脱出できないとお金で例えたり、
α崩壊やβ崩壊直後の原子核が、その反動で激しく振動したり回転したりしていること、プリンからスプーンでひと口取ると「プルプル」するイメージ、と言ったり。
さらに、学習内容が我々の生活とどのように関係しているのかも豊富に示されています。
第1章 波のイメージ=ウェーブは、「STORY1身のまわりにどんな波がある?」で始まります。
他にも、
このように、身近に使われている例を示して、親しみやすさを感じられるように工夫されています。
③とはいえ高度な内容です
個人的に、最後の原子論は、本当にわからなくて、苦手な分野です。
特に、
「粒でも波でもあるって何?」と大混乱していました。
もちろん、この章の内容は、いずれも我々の現在の生活に関係し影響をしている内容になります。
α崩壊やβ崩壊、半減期についてしっかり理解できていたら、震災のフクシマの事故がもっとよく理解できていたのかなと思います。
これはもうこういうものとして受け入れて覚えるしかないんでしょうね。
空気中でつたわる音波と、真空中でも伝わる光波の違いもそうでした。真空中で電場と磁場が生み出すリレーとなると。
イメージとしては、少年漫画の気による必殺技でしょうか、、?
元気玉とか、消えたりでたりは破壊したり重くなったり形が変わったりするエネルギーのイメージ。
3.勉強のし直しと思ったら始まりでした。
私はITについて独学をしています。
その途中で、物理が苦手で高校物理の大事さについてご指摘いただきました。
そこで、高校物理の電磁気について前回読んでみました。
今回は、無線LANなどが理解できるかな、とこちらの本をよんでみました。
難しい内容でしたが、読みやすい形式でしたので、なんとか最後まで読むことができました。
波の種類と特徴は少し理解できました。
速さv、波長λ、振動数f (Hz)、周期T。
また折にふれて読み返していきたいと思います。
よろしければこちらもどうぞ〜