正直不動産 11巻 【ネタバレありマンガ感想文】 過去の自分に背中を撃たれて
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです
0.これまでのあらすじ
嘘が蔓延する不動産業界で、嘘を尽きまくって営業トップになっていた永瀬財地。しかし、ある日石碑を壊した祟りで嘘がつけなくなってしまった。
正直営業に方針を転換した永瀬は、やりがいと喜びを感じるようになっていく。
そこへライバル・ミネルヴァ不動産との戦いが始まり、永瀬の前の登坂不動産のナンバーワンだった神木がミネルヴァに入社。神木は悪魔的な嘘で契約を取り付け、登坂不動産へ猛攻撃を仕掛けてくる。
さらにコロナも重なり、登坂不動産は大ピンチ、、、!
今回は、狭小住宅(後編)、負動産、担ボ物件、持ち回り契約、契約不適合責任(前編)
1.熱い再登場
社長の世話になった人の娘さんが相続する越後湯沢のマンション。
バブル崩壊してからは10万程度の値段に下がってしまっているそうです。
値下がりマンションが売れず、頭を抱える永瀬の前にやってきたのは、
なんと、、、
黒須!
客に刺されて実家の愛媛に戻ったんじゃなかったんですか、あなた!
すげえ、黒須。スーパービジネスマンじゃないですか。
教えてくださいよそのノウハウ。
っていうか、騙しまくりの営業より、ビジネスを立ち上げる方が彼には向いていたっていうことでしょうか。
黒須のアドバイスは、同じような負動産を持つ人たちが集まって、インバウンドの海外の客向けのリゾートクラブを始めるというもの。
これがどのくらいものになるのか、、コロナが落ち着いた今ならどうなのか、、とても興味深いところではありますね。
負動産でも、相続できるなんていいじゃないか、と相続と縁がなくて、相続反対派の私は思っちゃいますけどねえ。
敵対していた黒須が永瀬に恩返ししてくれるという展開は、少年漫画っぽくて熱いですな。こういうの好きですよー
また出てくださいな、黒須くん。
待ってるよ。
2.過去の自分に背中を撃たれて
おかげで課長代理になった永瀬。
正直営業を打ち出していきます。
一方、出戻りの瀬戸さんは、永瀬の下になってしまいました。
44歳は生活上も色々あって、悲哀感が背中に滲んでいます。
ミネルヴァの次の攻撃は、嘘八百ならべて物件を売りまくっていた、過去の永瀬でした。
これは、、過去からの亡霊が前に立ちはだかるというか、背中から打ってくるのが自分というか、、どうやって対抗したらいいか、難しいですよね。
まあ、確かに未来に進んでいくしかないんですけど、我々は。
それにしても不動産業界は本当に入れ替わり激しいんですね。5年前の永瀬の売り方を知る人が社長と部長以外今の登坂不動産にいないとは。
恐ろしい話ですなあ。
3.ドラマ終わっちゃいましたねー
NHKのドラマ終わっちゃいましたねえ。
残念です。
ドラマはドラマで原作とは全然流れになっていました。
人の名前や設定はそのままですが、黒須は出て速攻でいなくなっちゃいましたし。
永瀬は流石にあんなにボロい家はないでしょう。営業トップだし。。
原作よりだいぶ地域によってますよね登坂不動産。
美波ちゃんはいきなり同棲してニューヨークいっちゃいますし。。。
桐山は偉い格好良くなってますね。
ディーン神木は結構な迫力でよかったです。
いっちゃってる感じがすごく良かった。
でももう出ませんかねえ。
3をやってほしい気がしますが、神木以上のライバルが見つかるかでしょうかね。
まあ、ドラマはドラマで展開しているので、面白いライバルを期待しつつ、続編を気長に待つことにしますねー
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