スウェーデン人が言う『おい』はどんなニュアンス?
スウェーデン語にある言葉で日本語にも同じ音があると、つい日本語の意味のほうで勘違いしてしまう。
先日挙げた『チッ』という音もその一つだ。
今回はスウェーデン語の『おい(Oj)』という音についてご紹介する。
スウェーデン留学中、友達と話しながら歩道を歩いていると、突然お店から出てきたスウェーデン人とぶつかりそうになった。
そのとき彼が発した言葉が『おい!』だった。
これだけ聞くと、「あ、やば。怖い人とぶつかりそうになった。怒られた・・・。」と思うだろう。
実際に当時の私はまだスウェーデンへ来て間もなかったため、ビクッとして、「I'm sorry…」と謝りそそくさとその場を去ろうとしたのだが、
彼の反応は「Oh, I'm sorry too.(´▽`)」みたいな優しいトーンの返答だったのだ。
最初の反応は怖かったが、優しい人か、、、よかった、、、。
とその時は思った。
ここからが本題。
ではスウェーデン語の『おい』はどういう意味なの?と。
のちにスウェーデン人の友達から教えてもらったのだが、
スウェーデン人が発する『おい』は実は、『おっとっと』『びっくりした~』みたいなニュアンスだということなのだ。びっくり。
街中で人とついぶつかりそうになる時は多々あるので突然『おい』と言われたら日本人だと、こわ!って思ってしまうと思う(笑)
日本語の『おっと』みたいなニュアンスだと知ってからというもの、スウェーデン人がやたらこの音を使っているのを耳にするようになった。
『おい』にとどまらず、『おいおいおい』のように繰り返して使うこともよくある。
例えば私がスウェーデンで引っ越しをするときに、小さい袋に大量の荷物を入れて運ぼうとしていたのを見た夫のお母さんが、『おいおいおい』と言っていた(笑)
『あらら!』みたいなニュアンスだったと思われる。
そんな重いもの入れて、絶対にその袋で運ぶの無謀よ!みたいな(笑)
知らない音だと変な誤解は生まれないが、こうして日本語でも使う音で違うニュアンスのものが誤解が生まれる原因になる。
ということで、町で外国人(スウェーデン人)に突然『おい!』と言われても、怖がらなくても大丈夫だということを共有させていただいて本日は以上とします♪
きっと少し驚いて発してしまっただけなので(決して怒っているわけではないと断言はできないが)だいたいの場合は大丈夫!