スウェーデンで緊急入院しました
先日、心臓に違和感を感じ、急遽検査入院することになった。
スウェーデンという異国の地で人生で初めての入院を体験したので記録しようと思う。
病院での対応やかかった費用など、少しでも参考になればと思いますm(_ _)m
経緯
症状発症
ある日夫と自転車で買い物しようとスーパーに向かっていたときのこと。
突然心臓がふわっとなる感じがした。
胸が浮く感じというか、よく言えば少女漫画を読んでいてキュンとしたときに心臓がふわ~っとなるあの感じ。
緊張しているときに心臓が飛び出しそうになるあの感じ。
これまでも実は不整脈のようなものは経験したことがあって、
数か月に一度くらいの頻度だけれど、一瞬脈が変になるということはあった。
ただ、今回は、一瞬で終わらず、3回の拍動のうち1回は不整脈が起こるという頻度で連続して起こった。
不安にはなったものの、買い物をしていると落ち着いたので一旦スルー。
すると翌日、朝起きるとまた不整脈が戻ってきた。
まじかー・・・
しばらく普通に生活しようとしていたが、何時間も不整脈が止まらない。
1分間のうちに10回、いや20回以上は発生していた。
だんだん不安になり、夫も「これは普通じゃない。病院行った方がいいよ。」と言っている。
ただ、スウェーデンでは当日病院の予約はほぼ確実に取れないため行くとすれば緊急外来に行かなればいけない。
私は心臓に違和感は感じるものの、気絶しそうとか、吐きそうとか、胸が痛いとか、それ以外の症状は全くなかったため、こんなので緊急外来行ってもいいのかな・・・と思った。
ヘルスケアアドバイザーに電話
知識のある人に聞こう!ということで、スウェーデンのヘルスケアアドバイスをしてくれるところに電話して相談することにした。
※ちなみに外国にいると日本での110番や119番通報の番号が異なるので何番になるのか早めに調べておくほうが良いと思った!本当に緊急のときは調べる余裕がなかったりインターネットが使えなかったりするかもしれないし・・・
スウェーデンでは緊急の場合は112が該当の番号になる。
事件・事故・病気度の場合でもとにかく緊急の場合は同じ番号みたい。
緊急以外の場合の電話番号等も以下リンクに載っているので貼付しておく。
話を戻して・・・
ヘルスケアアドバイザー(看護師さん)によると、
15分以上不整脈が続く場合はすぐに病院に行って検査してもらってください、ということだった。
なんと!
そんなに危ないのかな・・・と不安が募り、早速夫と病院へ向かった。
救急外来へ
ヘルスケアアドバイザーに紹介された大学病院(写真)へ到着し、緊急外来の受付に行った。
番号札を取って待合室で待つこと約5分。
名前が呼ばれた。
夫にかなり待つと思うよと言われていたので、早くてびっくり。
夫ものんきにトイレに行っていたので、私の番号を呼び出すアナウンスを聞いて、慌ててズボンのチャックを閉めながらトイレから出てきた(笑)
私はスウェーデン語が話せないので夫も一緒に入っていいですか?と看護師さんに聞くと、「救急外来はごたごたしているのでダメです。必要であれば通訳を用意します。」と言われた(´;ω;`)
仕方なく、英語で何とかすることに。
英語でも普段は問題はないが、医療用語には詳しくないのでちょっと自信がなかったのだ。
病院での様子
救急外来での診察
・看護師による簡単な問診と検査
まずはどんな症状がいつから発症したか、過去にも同様の症状があったか、今飲んでいる薬はあるか、等々基本的な質問をされた。
そして心電図をとり、血液検査・血圧測定なども行われた。
血液検査の結果が出るまで待合室で待ってくださいね~
次は医師と話しますよ~
1時間・・・2時間かかることもありますので気長にね~
という感じで言われ、夫の待つ待合室へ戻った。
・医師の診断
まず、医師と会うまでに実に7時間以上待った。
おそらく私の症状などから、緊急度が低いと判断されて後回しにされていたのかもしれないが・・・
ありえないくらい待った・・・
実は、看護師との検査が終わって1時間ほどしたころに名前を呼ばれたので、「お、結構早いじゃん」と思ったのだが、部屋の中に通されてからが異常に長かった。
ベッドが二つ並べられた部屋に案内されて、「ここで待っててね、医師が来るから」と言われ、1時間、2時間、3時間、、、待てど暮らせど現れない医師。
緊急外来に来たのが17時ごろだったので、どんどん時間も遅くなる。
夫はその間ずーっと待合室で待っている(´;ω;`)
お腹もすくし、本当に現れるのかも分からない医師をひたすら待つだけの時間。
さすがにおかしいよなと思って、看護師さんに状況を確認するも、「これから夜のオペが始まるのでバタバタしている。もう少し時間がかかると思う」という感じの返事だった。
ほえーー・・・( ^ω^)・・・
なんかもう、バックレて家に帰りたい・・・帰ってもいいかな・・・と夫と電話で話したりもした。
そして時間は深夜12時半ごろ。
やっと医師が来た。
もう日付変わったやん・・
もう半分諦めてベットでうとうとしていた私は、突然医師がやってきて飛び起きた。
日本人通訳の方と電話が繋がっていて、医師はスウェーデン語で話して、通訳者が日本語で電話越しに通訳してくれて、という構図で問診した。
一通り基本的なことを話したあと、再度血液検査・血圧測定をして、心電図のモニター?みたいなのに繋がれた。
そして医師が戻ってきて、私にこう告げた。
え・・・(゜o゜)
病院にステイするの????
夫にすぐに電話して、状況を伝えた。
本当は深夜は面会できないが、看護師さんに事情を伝えると夫を私の病室へ通してくれた。(病室と言ってもとりあえずベッドをここに入れ込みました!みたいな部屋)
夫が私の姿を見るや否や、夫が泣きそうに(´;ω;`)
心臓というだけあって心配なんだろう、、、
長時間待った挙句、一緒に家に帰れないから、悲しいし心配だよね、、、泣
そして数分ほどで夫は病室を出て、一人で帰ることに。
帰りながらも電話で話したが、突然のことに感情があふれ出して夫号泣。
私もつられて泣きそうになったが隣のベットには人がいたし、もう深夜1時半とかだったので迷惑にならないよう我慢した。
そして、腕には血圧を測る装置が巻かれ、心電図モニターにつながれ、指には酸素濃度を測る装置をつけられた状態のまま就寝。
こんなことになるとは到底予想していなかった・・・・
・エコー検査(2日目)
救急病棟で一夜を過ごした翌日。
朝6時に看護師さんがやってきて、また血液検査と血圧測定をされた。
その後間もなく、心臓のエコー検査をするということで
ベットに寝たまま運ばれた(笑)
全然歩けるし元気だったので、ベットで運ばれるのが少し恥ずかしかった。
心臓のエコー検査は日本でやったときには痛かった記憶は全くなかったのだが、ここでは結構痛かった(◎_◎;)
強めに機械を押しつけられる痛さというか・・・
そんな強くしたらどこでも痛いよ….!!! という感じ。
ただ、エコー検査の結果は心臓の不整脈以外全く問題ない、ということだったので一安心。
その後は救急病棟の別の部屋に移動し、ひたすら何時間も待つだけの時間。
救急病棟は常にバタバタしているし、症状が深刻な方も多いので、ずっと場違いな気がしていた。
しんどくはないが、特にやることもないのでベットに横になって本を読んだり動画を見たり、寝たり、夫と電話したり、、、ゆったりした暇な時間を過ごした。
一般病棟へ移動(2日目~3日目)
・大部屋へ移動
しばらくして、一般病棟の担当看護師がやってきて、救急病棟から移動することになった。
血液検査やエコー検査の結果、不整脈を起こしている原因が不明のままなのでとりあえずまた24時間心臓の動きをモニターするということで、もう一晩泊まるよう告げられた。(´・ω・)
救急病棟の部屋とは違って、もっと落ち着いた普通の広々した病室に移動したのでようやく落ち着けた感じがした。
3人部屋で、私以外にすでに2人の患者さんがいた。
「Hi」と何となく挨拶して、あとは特に会話することはなかった。
一般病棟に移ってからは特に検査をすることなく、ただ心臓のモニターにつながれているだけで、あとはご飯を食べて好きなをことして時間を過ごした。(といっても寝るかYouTube見るか本読むか、のどれかだが)
・退院
そしていよいよ最終日!
この日も退院できるかどうか決まっていなかったが、午前中にお医者さんが来て、
「検査の結果、不整脈の原因が分かっていない状態なので、このあと心臓の専門医と話して、今後どうするか決めます」と告げた。
「今日家に帰れる可能性はありますか?」と聞くと、
「おそらく今日は高い確率で帰れますよ」と!
よっしゃ!やっと帰れる!
やっとシャワー浴びれる!
そして午後になり、再度お医者さんがやってきて
「今後の方針が決まりました。本日は一旦家に帰って、また後日運動中のECG検査(心電図検査)をしましょう。」
ということだった。
やっと家に帰れる!
夫に電話して、迎えに来てもらい、無事に帰宅した。
費用関連
海外旅行保険に入っていたおかげで自分で費用を負担する必要がなかったが、保険金請求の方法や問い合わせ方法等について詳しく記録しておきたいので別の記事でまとめることにする。
今後の予定
結局原因が判明していないまま退院することになったが、命の危険性はないし、普通通りに生活して何の問題もないということだったのでとりあえず一安心。
今後も継続して検査をしていくので、何もないことを願うばかり。
後日の運動ECGのこともまた記事にしようと思う(*^^)v
まさかスウェーデンで入院することになるとは思ってもいなかったが、ある意味貴重な経験ができたのでよかった!