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#4【読書】伊坂幸太郎/陽気なギャングが地球を回す

私が伊坂幸太郎さんの作品にはまったきっかけとなる作品。本屋でジャケットを見た瞬間に、この作品はぜったいに面白い!とジャケ買いしました。


ここから少しだけネタバレします。ネタバレ苦手な方は注意ください。


あらすじ

主人公は4人の人物。それぞれが特殊能力を持っています。この辺りが中二病向き。嘘を見破る名人・演説の達人・正確な体内時計を持つ女性・スリの達人の4名。この4名が銀行強盗を働くのですが、他の事件に巻き込まれ、特殊能力を生かして解決をしていく、というもの。

感想

ストーリー自体も面白いのですが、登場人物の性格や特殊能力を楽しむに尽きると思います。物々しい強盗というキーワードが入っていますが内容はシリアスではなくコミカル。自分だったらこの人の特殊能力が欲しいなと、強盗の主人公が愛おしく感じてきます。

私は最初、嘘を見破る名人が格好いいと感じました。嘘を見破ることができたら人生が楽に暮らせそう、そう思っていたのですが、よくよく考えると知らない方がいい嘘もありそう。自分の子供が「お父さん好き」と言っているのが嘘だったら、自分の作った料理に家族が「美味しいよ」と話すのが嘘だったら、世の中には優しい嘘というのもあります。

次に気に入ったのが演説の達人。私は話すのが得意ではないので、人前で演説が得意な人を尊敬してしまいます。嘘をついている時でも堂々とした態度でいる姿にもブレない格好良さを感じます。

名セリフ

が多いのも好きな理由かな。好きな名セリフを選んでみました。たぶん他の読者さんたちにも共感してもらえると思います。こういう名セリフは自分の生活で使う場面があると思ってストックしていますが、なかなか使う場面がないですね。

「ロマンはどこだ」
「魂のランクが下がっている」
「正しいことが人をいつも幸せにするとも限らない」
「何が起きるか分からないほうが、生きていくのは楽しい」

陽気なギャングが地球を回す

お気に入り度★★★★★

メインとなる4人の登場人物がとても魅力的で感情移入してしまいます。題名では強盗と書いてありますが、軽快な内容なので読みやすく、スカっと気持ちよくなれます。読み終えて内容を知っていても読み直したくなる作品。続編・続々編・映画版が出ているのも人気のある証拠。

他の人へのおすすめ度★★★★★

内容が軽快でテンポよく進みます。気が付いたら読み終わっていたという感じなので、読書初心者におすすめです。ページ数が少な目なのは読書初心者には良いかもしれませんが、私としてはもっとページ数を増やして欲しかったかな(それだけ面白く没頭してしまうという意味です)


私の中で続く伊坂幸太郎ブーム。次は何の本を読もうかな。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

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