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300円。何に使う?[#自分を大切にするチャレンジ]


33歳適応障害をきっかけに「自分を大切にする」を本気で考えた

33歳。
フリーランス2年目。

大きく稼げてはいないけれど
なんとかかんとか2年が過ぎたときに
夏の終わりとともに告げられた
[適応障害]という診断。

とにかく、とにかく身体も心も沈んでいくなかで
「自分のことを、本気で大切にしよう」
と、布団のなかで泣きながら決意しました。

適応障害とは?適応障害は、強いストレスによって、日常生活を送ることが困難になるほどの"こころの不調"が現れる病気です。誰にでも起こりうる心の病気の1つで、うつ病の〝手前〞の状態だと考えられています。

NHK健康チャンネルより引用

適応障害のわたしの症状は?

・今まで気にならなかった小さなことがすごく気になる
・パートナーやこどもなど身近な人にイライラをぶつけてしまう
・すごく眠い日と全く眠れない日を繰り返す
・常に食べていないと不安
・身体がだるくて重くて動けない朝が増えた
・今まで大好きだったコーヒーや読書に興味がなくなった
・食事の味がわからなくなった
・片付けができなくなって部屋がどんどん散らかっていった
・やらなくてはいけない仕事があるのに頭が真っ白になる
・笑顔でいるのが辛い
・衝動的な「しにたい」という気持ちが定期的に襲ってくる

などなど、とにかく
「思ったように身体が動かない」
「感情がコントロールできない」
この2点が1ヶ月半ほど続きました。

体調不良の日が増えて、
日常生活も、仕事も、いろいろなことが
思い通りに行かなくなり

それでも、
「まだ頑張れる」って
思っていたんです。

病院に行くきっかけは親友からの一言

「しにたい」って思っていることを
誰にも相談できずに

動かない身体
進まない仕事

もう、嫌だ。
って思って、パートナーに相談をしても

「思い込みのせいだよ」
「妻さんはどうしたいの?」
と聞かれて、わからなくて、

ああ、私がいけないんだな。

って自分を責めていたときに
高校時代からの親友と深夜にLINEをしていて

「死にたい」って
思っちゃうんだよね。

って、打ち明けてみました。

そうしたら。
その親友が、
こう言ってくれたんです。

「それはさ、
 いつもの〇〇じゃないからだよ。」

この一言をもらったときに
「あ、そうか。いつもの自分じゃないのか。」
と、一気に納得が行ったんです。

病院に行くことを決めた

親友とのLINEのあと、
うつ病だった経験のある友人に相談をして
病院に行くことを決めました。

驚いたのは、
心療内科・精神科の
予約がなかなかとれないこと。

4件目でようやく予約がとれましたが
精神的にも肉体的にも辛いなかでの
病院への問い合わせ…
大変だと本当に思いました。


いろんなことを、手放すなかで

適応障害と診断されて
それまで企画していた
いろいろな仕事・企画・イベントを
手放していく必要がありました。


本当に申し訳ない気持ちでいっぱいで。


でも、関わってくださっている方が
口を揃えて言ってくださったのは

「よくがんばったね。」
「よく打ち明けてくれたね。」
「ゆっくり休んで。」
「ゆっくり、ゆっくりでいいよ。」

という、あったかな言葉たちでした。


本当に素敵な人たちに囲まれて
たくさんの迷惑をかけたことを猛烈に反省しながら
動けない布団のなかで

自分を大切にすることが
周りの人を大切にすることにも繋がるんだ

と気づきました。


300円で、自分のために買ったもの。

自分が喜ぶことをしよう。

そう決意しても
最初は寝ることしかできなかった。

眠って、眠って
ようやく少し動けるようになって
食事の味がわかるようになって

そのとき、ふと
「お花を飾りたい」と
自分のなかでちいさな声がしました。

お花屋さんに行って
目があったのは
オレンジ色の一輪の薔薇。

「これください。」

その薔薇は、
300円。

久しぶりに、
「自分のため」だけに
買ったもの。

自分の見栄のためでも
知識のためでも
仕事のためでも
印象をよくするためでもない。


自分のためだけに
買った1輪の薔薇を買った帰り道、
なんだかすごく、嬉しかった。


誰かのため、じゃなくて、自分のために

やさしい人ほど、
自分よりも、相手のことを
ずっと考えていたりする。

でも、
相手のことを考えすぎると
「自分」に戻ってこれなくなる
時がある。

だからこそ、
ちっちゃなちっちゃな
「自分のため」を
大切にしたい、と思う。

人生は、選択の連続。
その選択が大きければ大きいほど
その選択に関わる人が、多ければ多いほど

その責任は重くなるし
誰にも言えないことも増える。

だからこそ、
自分に戻るための、
ちいさな習慣を。

お守りみたいに、
その習慣を大切にすることが

頑張り過ぎてしまう貴女が
「自分」を見失わずに過ごすための
大切なこと。

あの日、自分を見失って
出口が見えない迷路で苦しんで
適応障害になった私からの
ちいさな、小さないっぽ。

どうか、貴女が
笑顔でいられますように。

30代は、思ったよりも息がしづらい。
そんなあなたが、 ここでは、深く息が、できるように。

笑顔にもどれるキッカケになりますように。

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