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権力は使うもの、抑制するもの?
権力という言葉は、個人的には好きではありません。
誰しも、権力を持ちたくないと言えば嘘になるでしょう。
いわゆる優位に立ちたいという、「マウントを取る」なんて言葉も最近は使うようですが、いわば少しでも自分を優位に持って行く。
優位に持って行くと言うことは、相対的に相手に対して権力を持ったと言う言い方が出来ますよね。
私も郵政局にいた頃は、郵便局に対して命令権がある、というか組織上郵政局は本省の地方部局ですので、本省の下、郵便局の上という位置づけですので、担当者であっても郵便局の課長代理と同等だと言われたものでした。
実際、郵政局で担当者が作成した文書、企画した施策は、郵政局長なり、部長名で発出されるとはいえ、起案するのは一担当者ですからね。
そうした意味では非常に重要なポジションを任せられれているわけで、郵便局長に対して命令権を持っているわけです。
でもね、私はそんなときでも常に意識していたのは、そこで勘違いして自分は権力を持っているなんて思ってはいけないなぁと言うことだったんですね。
何故そんな風に自分に言い聞かせていたかというと、警察学校の教官で小松教官という人が居ました。
中央大学出身ですが、ノンキャリアだったかと思います。
まぁ、それでも中央大学法学部の出身ですので、高卒がまだまだ多かった警察からすればかなり頭が良い教官という印象はありました。
その教官が言っていたわけです、
「われわれは、現場に出ると先生・先生と言われてチヤホヤされることもある。」
「しかし、それは君たち本人に言っているのではなく、警察の制服。警察という組織に対して言っているのであって、思い上がることはないように」と授業で話していたことが今でも強く印象に残っており。
自分自身が、組織上「権力のある側」に回ったとき。等では、特に意識するようにしてきました。
そして、その考え方は今も変わりません。