Felix「Deep end」がやばいって話
スキズの沼に身を投げてからしばらく経ちましたが、コンテンツが多すぎて未だに全部消化しきれていません。YouTube動画の本数多くねぇか?ずっとツアーしてるし今どこの国にいるの?ちゃんと飯食ってるか?ちゃんと寝てる?お姉さんちょっと心配だよ!働いてくれてありがとうね!ファミマでお菓子をいっぱい買ったよ!プリン美味しかったよ!どうもね!
楽曲は大体一通り聞いたと思います。多分。
その中で、私の推しフィリックスのソロ曲「Deep end」がやばいって話をします。長いです。
深い海の底にゆっくりと沈んでいく。
辺りは暗く、伸ばした手の少し先は、もう何も見えない。
何も聞こえない。何も感じない。
何もない暗闇の果てへ、抵抗することなく落ちていく。
見上げると、水面に反射する光が揺れて、海の中に差し込んでいるのが、ぼんやりと見える。
それは遠く、どれだけ手を伸ばしても、決して届くことはない。
見えるのは、自分の体と、その光だけ。
私は英語がわからないので、歌詞の意味は知らなかったのですが、初めて曲を聞いた時、瞬時にこんなイメージが浮かびました。
少しこもったように反響する鍵盤の音は、まるで自分が水中を漂っているかのようで、フィリックス自慢の低音に加えて、少し掠れた高音とのコントラストが心地よく、一瞬にして世界観に引き摺り込まれる。
暗く、深い悲しみに包まれているのに、どこか優しく、希望を感じられる曲だと思いました。
後に、失恋の曲だと知って、すごい腑に落ちました。私が感じたイメージそのままでびっくりした。
ここまで割と真面目に書きましたが、作詞がピリだと今知って(ハングルが読めなかった)情緒がめちゃくちゃになったのでここからはオタク全開でいきます。
まじかよ〜〜〜!!!つら〜〜〜!!!
ただでさえつらいのに、あんた、この歌詞書いたん…底なし沼やん…才能計り知れないやん…なによりこの歌詞をピリが書いたという事実がつらい…(頭抱え)。
ピリは低い声ばかりがフィーチャーされがちですが、高音がすごく優しいな〜と常々思っていました。この曲は優しさに加えて切なさ、やるせなさが感じられて心臓がぎゅっとなる。そしてその高音でハモる贅沢使い。魅力全部乗せ。あんな、フィリックスって500人おんねん。
いつものサンシャインスマイルを封印して、闇の部分を引き出してくれた関係者の皆様に金一封を贈りたい。関係ないけど、ピリがたまに英語で話してて口悪くなるのめっっちゃ好きなんですよね…(癖)。ギャップって大事。
「ずっと聞いてると鬱になるからほどほどにしてください」と自分でも言ってましたが、確かにそうだけど、悲しさの中にどこかほんのりあたたかい、暗闇に差し込む一筋の光のような、荒地に咲く一輪の花のような、「今は辛くても、いつかきっと大丈夫になる日がくるよ」という希望を与えてくれるメッセージも込められているのではないかと感じます。
人柄が滲み出ている〜!そういうとこ〜!そういうとこだぞ〜!と、私はまたずぶずぶと彼の沼に堕ちていくのでした。
ソロ曲以外でも、もっと彼に歌わせてほしいですね。もっと彼のいろんな表現、表情を見てみたいと思わせてくれる一曲です。
あ〜もうほんと、スキズ全員オールラウンダーすぎ。怖すぎ。すき。