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SS

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書いたSSをまとめます。自分用です。 背景はフリー素材お借りしました。
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2020年2月の記事一覧

飛行機に気をつけろ。【SS】

飛行機に気をつけろ。【SS】

「朝ご飯できてるわよ~」

 カーテンの隙間から覗く光を感じた瞼が、開くのを拒む。
 お母さんの声が幾度となく名前を呼ぶので、頭からかぶった布団を仕方なく引っぺがして起き上がる。
 目は殆ど閉じたまま、昨夜用意しておいた制服に袖を通し、鞄を持ってリビングに向かう。
「おはよう」
 あくび交じりに声をかけた背中からは同じ挨拶が帰ってくる。
 制服の上着と鞄を隣の椅子に置いて、洗面所に向かう。
 顔を

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アネモネの約束 【SS】

アネモネの約束 【SS】

 その出会いは、鮮烈に私の脳裏に焼き付いている。

 休学明けの初登校日。
 久方ぶりの学校に、緊張から早く目覚めた私は人気のない通学路を一人歩く。
 春の日差しが心地よく、春の香りの漂う朝。
 そんなうららかな日差しを浴びながら、少し離れた視界の隅で人影がすくっと立ち上がった。
 突然の人の気配に驚いて、目をやる。
 その人は、手にした紫色の花弁にそっと口付けを落とした。
 ただそれだけの動きが

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恋枯らし 【SS】

恋枯らし 【SS】

【 こがらし 】

 
 景色が流れていく。
 がたん、ごとん、時折大きく縦に揺られながら、窓の外を眺める。
 遠くに見える、紅く色づいた山の木々。
「いつか、一緒に」
 薄明りの中、指と指を絡ませて約束した場所。
 彼方まで続く線路を見つめながら、目を閉じる。心地いい揺れに身を任せた。
 そう。ちょうど、——あの人と出逢った頃と同じように。

「牡丹、本当に店辞めるの?」
 最後の客がママを伴っ

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二心同体【SS?】

「いらないのなら、頂戴!」

 その人は私の手を取り、言った。
 頭2つ分、低いところから見上げられた真っ直ぐな視線が、私に突き刺さる。
 真っ直ぐな眼差しを避けるように泳いだ私の目線は、自分があえて揃えて脱ぎ捨てたパンプスを映した。

 ああ、そうだ。わたしは——死のうとしていたんだ。

 その後のことはよく覚えていない。
 わかることは、わたしは「生きた」まま意識を手放すことを許されたこと、「

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