病気と私🎓大学最後の年

❄️大学4年次(22歳) ついに来た体の限界サイン

学内組織も引退したし、これからはロースクール入試に向けて一直線だー！行くぞー！💪🏻って感じで、朝から晩まで毎日最大14時間くらい勉強..できたのも1週間くらい笑　寒気が異常で一向に取れない。真冬だし寒いの苦手だからかなー？って思ってたけど、暖房ガンガンかかった部屋でもダウンコート着ても寒くて寒くて…カイロ貼って温かい飲み物飲みながら勉強してた😂今思うとすごくおかしいけど、あの当時の私は勉強に取り憑かれてたから外が寒すぎるからかな？ってずっと思ってた笑

でも勉強を始めて10日くらいで全く勉強出来なくなる。寒くて寒くて体がだるくて痛くて、勉強やる気満々なのに急に涙がこぼれ落ちる。精神的にしんどいのかな？と思って精神科に行っても「ちょっとテンション下がってますねー」くらいで精神的な病気は一切ない。

春休みは全く勉強出来なかった。先輩に最後会いたくて卒業式行けたけど、そのあとものすごく生理痛ひどくて何日も寝込んだ。

この頃から飛行機の音や雷の音に異常に反応してパニックになるように。

4月になったら授業始まる。一番最初の授業は慣れてるゼミ。でも何故かとてつもなく行きたくない。先輩だし行かないと…と思って頑張って行ったけど、終わってから高熱が。いつもと違って、体がとても怠くて重くて痛くてベッドから全く起き上がれない。それから4月はほとんど授業にでられなかった。少しずつ回復した5月日曜の特別授業にも1年ぶりに出席できた！でもその数日後、急激な寒気に襲われ高熱。いつもよりは熱は低いけど、喉がとても痛くて何もできない。病院に行っても『ウイルス性の風邪』ということしかわからなかった。1週間ろくに食べるのもままならない。水を飲むことさえ痛い。しかもピルの初期の副作用の猛烈な吐き気と今までに一番ひどい生理痛が始まって(今回始めたばかりでピルの効果がまだ出ない時だった)初めて『私は死ぬかもしれない』と思った。どんなにしんどくても声が元気なのが取り柄なのに(笑)声が全く出ない。病院で何日か点滴してもらい栄養補給。こうして迎えた22歳の誕生日笑笑

声が出なくて家族に電話もできない。LINEも打つのがしんどい。しばらく経って声が出るようになったけど、今度は咳が酷くて四六時中、咳地獄を味わうことに…肋骨が折れないような咳の仕方を医師から教えてもらい、対処する。喘息かと疑われる。気管支炎になっていたので薬をもらうが全く治らない。一番きつい薬をもらってやっと少しずつ治まった。1ヶ月間咳が出た。そして8kg痩せた…あばらがくっきりと出て体重計に乗るのが怖かった。摂食障害を疑われるほどあの時は本当にギリギリだった😭

咳が治まって体調も落ち着いてきたから、学校の図書館で勉強開始。今度こそ上手く行くと思ったのに、友達と休憩中、突然猛烈な吐き気が…この後用事があったが時期的に熱中症かもしれないと思い帰宅。その夜急激な胃痛が始まる。いつもは胃じゃなくて腸だから胃は始めてで、食中毒？逆流性食道炎？ピロリ菌？ストレス性胃炎？と色々考えた。胃が燃えるように熱くキリキリジリジリと痛くまるで胃の中で誰かが大きなキャンプファイヤーをしているよう笑　全く眠れずお腹を抑えながら夜を耐え、病院に。胃カメラをしてもすごく綺麗で何も見つからない。【これが後々、家族性地中海熱による胃膜炎】なにをどうすればいいのか私も医師も誰もわからない。お腹が痛くて食事が食べられない。わらび餅、ゼリー、柔らかそうなパン、野菜ジュースなどで食い繋いだ..そんな中まさかの期末試験。胃の痛みと少し出る咳と熱と体の痛みに耐えながらなんとか受け切った…お陰でGPAも下がったけど仕方ない。とりあえず出席日数が優先だ💪🏻

9月に試験を控えた8月。胃痛に耐えながら引き続きわらび餅等で食い繋ぎ、勉強。勉強に集中している方が体調不良が紛れる…と思っていたらはじめての不正出血。ピルが初めてだったので不安で病院に行ったら特に問題はなし。でも2週間くらい血が止まらない。それでも少しずつ勉強。でもある日、歴代最強クラスのゲリラ雷雨が。物凄い何時間にも渡る雷でパニック状態になる。そしてそれから全く動けなくなる。雷が治っても…。ベッドから起き上がれない。4月の時よりひどい。体重もまだ4Kg戻っておらず、日常生活もままならない。このまま試験を受けてものちに響くだけだ…と思い9月の入試をパス。

それもあって少しずつ体調が良くなる。秋になって暑さも落ち着いてきて学校で毎日勉強できたり、朝から晩まで学校にいられる日が増える。今度の試験は2月。まだ間に合う！と思って頑張るけど(その方が精神的にも楽だし)すぐに体調を崩す。体がしんどくて集中力がもたない。だから精神的にしんどくなる。それで大学内を散歩する。勉強を再開する…をローテーション。去年までのように友人にもなかなか会えず(就活や授業がないため)その点でも気が滅入る。

11月は体調をよく崩した。結局取ってた授業も卒業単位ギリギリしか取れなかった。4年生はいっぱい取ろうと思ってたのに。でも、3年までに卒業に必要な単位をほとんど取っていたから休むことができた。最後のセメスターは1週間に3時間しかない。でも自習の方が時間や体の融通が効くし、仕方がない。先生には断りを入れて授業をカット。

12月は割といい感じだった！大体朝から晩まで勉強できる！学内組織での後輩が企画する最後の会合にもようやく参加できて、すごく楽しかった🎁

と思っていた…その3日後の12月19日、いきなり高熱と腹痛。いつものやつだから家で様子見とこ、その前に水と食料を目の前のコンビニで調達しようと出かける。でも目眩でほとんど歩けない。少し歩くと立ちくらみで目が見えなくなる。少しずつ少しずつ進んでコンビニで食料を調達。でも帰れなくなる。横断歩道は一気に渡らなければならないから、なかなか一気に渡る力が出ない。立っているとめまいが酷くなるので、歩道でしゃがんでいると、白バイ隊員が通りかかり、声をかけてくれた。とても優しくて、救急車を呼んでくれることに。人生4度目の救急車🚑。救急隊員も熱の高さにびっくり。そして私が普通に喋っていることにもびっくり。私が大量の食料を調達していたことにもびっくり😂　

いつもの病院に到着。病院でインフルの検査をするも陰性(やっぱり)。点滴をする。医師たちも心配そうにしている。今までにしたことのない種類の血液検査などもやってみるが全くわからない。病院中が頭を悩ます笑  今回はいつものやつなのでまあ慣れているけど歩くとお腹が響いて痛い。炎症値がいつもものすごく高くて白血球もものすごく増えている。普通の感じで喋るから、炎症値の高さに医師が驚く笑　私は医学の知識がないので『そうなんや？もう何年もこんな感じやけどな〜私は伝え方が悪いんかな〜？』と思っていました笑笑

大体3日もあれば腹痛と高熱はほぼ治り1週間で微熱も引くから、しんどくない時に家で勉強(“しんどくない”の感覚が昔から壊れてます😇)。正月休みはになると学校が閉鎖されるからスーツケースを持っていき教科書を持って帰るまだ元気に😂また不正出血にも、、、

年末年始は回復し家で勉強。でももはや脳疲労で全く動かない(のちに脳過労と言われる)。でも勉強していることは意味があるし、何より精神的に楽。

しかしまた1月4日に高熱と腹痛…こんな短いスパンは初めて。病院閉まってるから年始一番でいつもの病院に。あまり食べられてないからまた点滴。先生は入院を勧めてくれるけど、病院でできる治療は点滴くらいだし、いつものやつだから慣れているし、何よりインフルが流行っていて今の体で院内感染する方が怖いので断った。しかも願書提出最終期限が迫っていたので急いで提出！

1月最後の期末試験。とりあえずもうインフルにかからないように、ただそれだけを意識。やっぱりGPAは下がったけどもうそんなことを言っている場合ではない😂でも全体はあんまり下がってなくて3年までの間勉強がんばっといてよかったな〜と😌しかし密かに狙っていた法学部首席卒業はなくなったなーと😂4年生はオール5とる予定だったのに〜もうこれも仕方がない😂めっちゃ粘ってから完全に吹っ切れます😌

インフルにかからないようにするため必要最小限の通学。家で勉強。でももう頭に入らない。せめて体力つけようと近所を散歩するけどすぐ疲れて逆に寝込んでしまう。体調が大幅に崩れてからもうすぐで1年。

そもそも受験できるのか。学校へ行けるのか。既修はもう絶対ダメだ。文字がろくに読めない。未修も無理かもしれない。そもそも合格しても学校に通えないかもしれない。それに大学のように特待生の学費免除を前提に院進学を考えていたけど、それは今かなり厳しい。既修はレベルの差がつきすぎているし、未修は未知の世界。でもきっと他学部や他の職業志望だった優秀な人が受けるのだろう。ロースクールの学費は大学よりも高い。しかも生活費もかかる。生活費は国の貸与奨学金でいけても学費は…

でもとりあえず受けよう。これが最後になっても。私はきっと受からない。でも受けに行こう。これが大学生活最後の挑戦になる。私はもうこの春からこの場にいないかもしれないから、最後の思い出として、一緒に勉強してきた仲間と受けたい。

迎えた受験当日1日目ー既修者試験。結構雪が降っている。寒くて暖房をつけようとするがつかない。この家に住んで3年。はじめての出来事。その日はこの冬一番の寒さと言われていた。関東でも雪が積もるので有名な場所。学校まで徒歩10分くらいだけど体力がないのでバス一駅乗った。しかもいつも使ってるペンを忘れる。体力がないのに急いで売店に買いに行く。自分の大学にロースクールがあり、馴染みの場所で試験を受けられるのが何よりも救いだった。

試験は6時間くらいで、全て法律論文問題。頭に文字が入ってこない。3行くらいしか書けない。すごくやらせなくて涙が出てくるけど、最後まで座る。今日はやり抜く。清々しく卒業するために。

帰って大家さんに連絡。壊れていた暖房が何故か無事についた。大家さんが今までの体調不良を聞き『頼ってくれたらよかったのに〜気づかなくてごめんなさい』と申し訳なさそうにしていた。また私は人を頼ることを忘れてしまっていた。頼ってたつもりだったけど…

そして2日目は未修者試験と共通の面接。未修は法律ではない一般的な論文問題が出て対策のしようがなかったので、今までの法学部での学びを信じてほぼ勉強せずに受験。法律用語と違って馴染み深い言葉が出てくるのでまだ文字が読める！型式とか分からないけどとりあえず書く！！体力がないので書くのが遅くなかなか書き終わらない。ギリギリに書き終わり最善を尽くした…

午後からは面接で緊張で胃が痛い。ご飯もあまり喉を通らない。でも面接の先生は多分大学で見たことのある先生だし、もうありのままの私で行こうと思った。たまに集中力がもたなくて1度で聞き取れないこともあるから不安もあったけど、面接も無事に終了。体調が悪いことも、入学できないかもしれないことも伝えた。

合格発表までの間はもう何も出来ず毎日家で過ごした。結果は既修不合格、未修合格だった。特待生にはなれなかった。入学手続きまでの10日間真剣に悩んだ。

私のことを知っているいろいろな人に相談しようと思って、勉強仲間や他学部の友人、法学部だけど法曹志望でない友人、一緒に学内組織をやっていた友人や先輩、ロースクールの1つ上のゼミの先輩、ゼミの教授にも相談した。高2,3年担任の恩師K先生にも電話で相談。もちろん家族とも。病院の先生にも話すとあの体調で受かっていたとはと驚かれるのでやめた方がいいのでは…と思い始める。この段階でかなり精神的にも弱っていたので、決める前にカウンセリングに行こうと決意。カウンセリングでは【根が明るくて前向きで逆境に燃えるタイプ。繊細で感受性が豊かだけど決断力があり大胆。体ー頭ー心のバランスが悪すぎる。頭と心で体を操ってきたが、度重なる病気により心も参って、それによって頭も参って、体も心も頭も全てコントロールが効かない状態。心は芸術家のように感受性が強く繊細で夢想的。でも頭は冷静で計画的,現実的,論理的な法律家のよう。だから守備範囲も広いがその分心と頭での自己葛藤があり疲れやすい。】と言われた。たしかに！今まで言葉で表現できなかったけどそういう感じ！分かる！プロってすごいなあとなって終了😂疲れていただけだった。

当時のロースクール学長も私の噂を聞き面談したいと言ってくださった。大学時代前半は法学部長をされていて授業でも学内組織でもお世話になった先生。私の話を聞き先生は『君は本当に明るいね。そして本当に強い人だね。そんなにしんどかったのに成績もとてもよかったね。しんどさに気づいてあげられなくてごめんね。僕も他の先生もあなたが入学してくれたら嬉しいけど、体が資本だよ。今の状態だといつか潰れてしまう。元気になったらなんでもできる。まずは元気になりなさい！あなたならなんでもできるよ！』と言ってくださいました。

私は入学を辞退しました。法学部の職員の方に提出すると、学内組織の活動でよくお世話になっていたので、『今までおつかれ様でした。よくがんばりましたね』と声をかけてくれました。

私はとても清々しい気持ちでした。周りの友人たちも私のことをずっと応援し続けてくれ、私を励まし、私の出した結論を暖かく受け入れてくれました。

そこからは卒業までの間沢山の人に会いました。体調悪くても、不満で寝不足でも、これで会うのが最後になるかもしれない、会えても当分は会えないから、最後にみんなに会いたいという思いで体は少し踏ん張ってくれていました。

寮のメンバーや学内組織の友人、勉強仲間など沢山の人々に会えました。途中で40度の熱がまた出ましたが、すぐに治りました。

そして無事に卒業式と謝恩会を終えることができました。

大好きだった大学。私の可能性を広げてくれた大学。私が愛に包まれていたんだと実感させてくれた大学。院進学してもう少しこの大好きな場所にいる予定だったけれど、少し早めにお別れしなくてはいけない。さようなら。今度は本当に元気になった姿で来ます。また逢う日まで。

ギリギリまで入学するかわからなかったので、引越し準備も早急にしなければならずしんどい中毎日一箱やると決め少しずつ挑戦し準備完了。引越しまでの間に大家さんにお礼を言って、最後にまた友人たちと会いました。引越し当日の朝は雨。そして39度の熱が。横浜の後輩のお家に泊めてもらう予定だったので帰路の途中で下車して新横浜に。とにかくしんどくて寒くて、大学や街に名残惜しさを感じることなく、馴染みの街を出ました。逆によかったです笑

後輩が出迎えてくれ、おうちに。もう体力もなくスーツケースを持ってくれました。家で最後に沢山お話し、ご飯を食べて寝たら熱が下がったので、翌朝は近くの公園へ。そのまま新横浜まで送ってもらい最後にお蕎麦とアイスを食べました。Nちゃんほんとにありがとうね☺️

ハグし終わって新幹線に乗車。快晴で窓際の席。富士山がずっと見えてすごく綺麗でした。関西で新幹線を降りて、そこから電車を2回乗り換え最寄駅に。最寄駅から徒歩15分。久しぶりの実家へ到着。卒業式であった家族はもう到着と同時に抱き締める勢いで私の痩せ細った体やくましっかり着いた顔を心配しつつ、栄養たっぷりのご飯を作って待っていてくれました。

のちのち、このころコロナ流行ってなくてよかったーとこころから実感..

ここから私の療養生活が始まります。まずは病名探しの旅から✈︎