猫のキッチン侵入を本気で防ぐためのDIY
猫を飼っていて困ることの1つにキッチンへの侵入があると思います。我が家でも何度注意してもキッチンに入ってくるので、そのうち怪我をしたり猫にとって毒になるものを食べてしまわないかと不安に思っていました。
カウンターに粘着テープを貼ったり霧吹きで水をかけたりと「登ったら怒られる」を覚えてもらおうと色んな方法を試すもほとんど効果はなく、霧吹きで水浸しになりながらも侵入してくる姿を見ていよいよ物理的に塞ぐしかないなと思い立ちました。
カウンターをはめ殺し窓で塞ぐ
キッチンへの侵入経路はカウンターと出入り口。まずはカウンターから対策しました。キッチンで用事をしながらリビングの様子が見えるようにと透明の窓で塞ぎました。
幅30mm x 厚さ12mm の木材を組み合わせて窓枠を作り、そこに塩ビ板を両面テープで貼り付けます。裏からみると両面テープが見えてしまうのでマスキングテープを貼って隠しています。
ぎりぎりハマるサイズに調整したのでビス等では固定していません。強く押すとズレてしまいますが、地震でキッチンに閉じ込められたとしても簡単に突きやぶれるので良しとします。
我が家の場合はカウンター越しに物を受け渡しすることがあまりなかったのではめ殺しにしちゃいましたが、引き戸にしたい場合は以前に書いた内窓記事を参考にしていただくといいかもです。
カウンターは封鎖できましたが、まだ出入り口を塞いでいないので内側に入ってこの態度です。さっそく出入りの対策に取り掛かりました。
出入り口に引き戸を取り付ける
出入り口は完全に塞ぐわけにも行かないので引き戸にすることに。真っ先に思いついたのは以前から憧れていたバーンドアでしたが、カウンターを窓で塞いだので引き戸部分だけでも通気性のいいものにしておかないと夏の暑さに耐えきれないので諦めました。
通気性を確保しつつ、猫が登れないようにということで縦格子戸にしました。また、掃除のしやすさや出入りの際に足を引っ掛けないように、下レールがない吊戸式にしました。
ここからは作業工程を振り返りながら各所を紹介していきます。
ハンガーレールを壁に固定する
ネットで購入したハンガーレールをグラインダーでカットしました。手元に工具があったので自分でカットしましたが、ホームセンターのカットサービスを利用するのもいいと思います。
取り付けたい場所の天井には下地が入っていないので、柱に角材を固定してそこにレールを取り付けています。
戸当たりとストッパーを取り付ける
開いた引戸が壁にぶつからないように戸当たりを取り付けます。また、閉めた時にロックがかかるようにストッパーも付けておきます。
猫の力では開けられないけど人間なら開けられるちょうどいい具合なので、今のところ他に鍵はつけていません。
格子戸を作る
材料はホームセンターで購入しました。最寄り店舗には1×2材の2400mmが売っていなかったので1×4材の2400mmを購入してカットしました。
これらの木材を相欠き継ぎで組み上げます。
全部で100箇所以上も切り欠く必要があり、毎回直角の精度を出すのが大変だったのでスライド式の丸鋸台を作りました。
(YouTubeのいろんな動画を参考にさせてもらいました)
両端は罫書き線に合わせて慎重に切る必要がありますが、そのあとは割と適当に切っちゃいます。
ある適度切り込みを入れたら軽く押すだけで簡単に折れます。
あとはひたすら同じ作業を繰り返して、
木工用ボンドで接着しながら組み立てます。表面から見ると横格子は一段下がっていて縦格子だけに視線が行くようにしました。
吊戸車を取り付ける
格子戸をハンガーレールにぶら下げるための吊戸車を取り付けます。高さ調整ボルトが入る穴を10mmのドリルで開けて付属のビスで固定しました。
ここまで出来たので組み立ててみたところです。下部を固定していないのでそのうち侵入されてしまいそうです。
振れ止めの金具を取り付ける
市販されているバーンドアには振れ止めの金具が付いていたので、似たような金具をビスで固定しました。このために縦格子を一番下まで貫通させずに30mmほど余裕を持たせておきました。
床に穴を開けたくない場合は強力両面テープで貼り付けるといいかもです。
仕上げに塗装
吊り格子戸はワトコオイル、ハンガーレールと振れ止め金具はアイアンペイントで仕上げました。
アイアンペイントはメラミンスポンジでトントンと叩くように塗ると綺麗に仕上がります。また、金属部分はマルチプライマーでの下地処理を忘れずに。
これで一安心
ようやく危険なキッチンへの侵入を防ぐことができて一安心です。
気になる材料費は2万円ぐらいでした。手元にあった塗料やビスなどの細かいものは含めていませんが市販品より随分と安くすみました。
あとは扉の閉め忘れにだけ注意しておきます。
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