見出し画像

年収1,000〜1,500万円の男性からプロポーズ(1)

マッチングアプリで世の中の恐ろしい男性にたくさん出会って「やっぱり知り合いとか、知り合いの知り合いとかじゃないと無理だ」と思いつつ、ひとつずつアプリを消していく。

最後まで消さなかったのは、イニシャルが「P」のマッチングアプリ。
ここには、どうしても気になる人がいた。
メッセージをやりとりして、ランチデートして、なんとなくお互いそのままになっていたハイスペックな年上の男性。

基本的に2回めのデートは男性からアプローチがないと、こちらからは誘わないと決めていた。
何度も失敗を繰り返してきたし、幸せな結婚をするための法則によると「追いかけるのではなく、いかに追いかけられるか?」が大切らしい。
私もそれを信じてみたりしたけど、もう法則とかどうでも良くなってきた。

その男性は年収も高く、真面目で正義感があって、コミニケーション能力が高い。「犬が好き」とプロフィールに書かれていた。
そして、一番すごいと思ったのは、文章が美しい。

家族や同僚からも信頼されるのはこういうタイプではないか?
すなわち結婚は恋愛ではない。
この当たり前のことがようやくここで腑に落ちた。

もっと現実的にお見合いではなく、でも限りなくお見合いに近い人。
ドキドキではなく安心感を与えてくれて、親も喜びそうなお相手。
もう出会っていたのに、気づいていなかっただけかもしれない。
2回めのデートのお誘いを1か月も間が開いてしまったが、思い切って、こちらから連絡してみた。

あまりに良い人に出会えないことが短期間に続いたためか、この男性に再会したときに心からホッとした。
男性も正直に「実は1回目デートの後に、何人か若い女性と毎週1回はお会いしてみたり、婚活は続けていました。けれど、年齢の差もあって会話を合わせるのがけっこう難しくて、疲れてしまって。今、すごくリラックスして会話を楽しんでいて、お会いできて良かったです。」と礼儀正しく近況報告をして、豪華なランチをご馳走してくれた。

次回はお家デートにして、私が料理を作る約束をしたので、それに合わせるワインをいろいろ調べてみた。
牛すじと大根の煮込み料理に合う赤ワインなんてどうだろう?
「熟したブラックチェリー、カシスやプラムの果実味とまろやかなコクが特徴」だという。アルパカのパッケージもかわいいし、これに決めた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?