#23 中学受験についての私見
こんばんは。みゅんです。
久しぶりにnoteを開きました。
最後に記事に投稿したのは5ヶ月前みたいですね。
私は元々文章を書くのがあまり得意ではありません。
小学校の夏休みの宿題には読書感想文って定番ですよね。
あれはものすごく苦痛でした。
大学時代に受講していた小論文対策の授業では毎回先生にボロクソに指摘されたほどです。
ですが、たまにふと文章を書きたくなることもあるんです。
今日はそんな気分でした。
なので、今回久々に書いてみることにしました。
タイトルにも書いた通り、今回は中学受験についての私見を書いてみようと思います。
共感する人とそうでない人、はっきり分かれる内容になると思います。
しかも結構長いです。
温かい目で読んでもらえたらなと思います。
そもそもなんでこんなことを書こうと思ったか。
理由としては主に2つ。
1つは私自身が中学受験をした身であるから、もう1つは現在教育業界で働いているのでわりと身近に感じる話題だからです。
私の両親(特に母)は教育に対して非常に熱心でした。
いわゆる『教育ママ』と呼ばれるタイプです。
私が小学校に入学する頃には既に私を私立中高一貫校に入学させたいと話しているのを何度も耳にしていました。
当然のことながら当時は公立と私立の違いも分かっておらず、母が繰り返しそのように言っていたことから、「ああ、自分は私立の中学校に行くんだ」と何となく考えていました。
後年聞いた話では、「地元の公立校は生徒の質が悪いから」「高校受験は大変だから先に受験させておきたい」というのが母の考えだったそうです。
確かに地元の学校の治安はいいとは言えませんでした。
私の出身小学校は各学年2クラスの比較的小規模な学校でしたが、人数が少ない故に派閥ができやすかったためか、いじめ等のトラブルが頻繁に発生していました。
特に私の学年は問題児が多く、わざわざクラスを移動して他クラスの児童をいじめに行く、教師に暴言を吐く、授業中当たり前のように立ち歩く、学校の備品を破壊する等の問題行動がたびたび発生していました。
病んでしまう先生や年度途中で辞めてしまう先生もいました。
そして、この私もいじめの標的にされました。
理由は私の体型にありました。
3年生頃から急に太り始め、その後卒業するまでずっと肥満体型でした。
いじめっ子たちがそんな体型をしている私を見逃すはずがありません。
『デブ』『ブタ』『肉食』などと言われることが毎日のように続きました。
幸運にも私には仲の良い友人が何人かいたため不登校になることはありませんでしたが、非常に心を痛める日々が続きました。
担任の先生に相談しても「そんな奴は無視しろ」と繰り返すだけで、特にいじめっ子たちへの指導はしてくれませんでした。
そんな荒れた学校に通う生徒と同じ中学校に子供を進学させたくないという母の気持ちは、大人になった今なら分かる気がします。
私は3年生の3学期から中学受験のための塾に通い始めました。
4年生は週2日、5年生は週3日、6年生はそれ以上。
夏休みや冬休みの時期はほぼ毎日のように通っていたと思います。
学校が終わるとすぐ家に帰って、夕方から塾に出かけるダブルスクールの生活。
ストレスは溜まる一方で、親と衝突することも多くなりました。
本気で中学受験をやめようと考えたこともあります。
しかし結果的には中学受験の勉強は継続し、第1志望は落ちたものの第2志望の学校には合格し、その学校へ進学しました。
結果としては十分だと思います。
両親も私の合格を聞いた時には、自分のことのように喜んでくれました。
私をいじめていた小学校のいじめっ子たちも私の合格を聞いた途端に手のひらを返し、「すごいじゃんお前」「見直した」という声をかけてきました。
しかし、将来自分に子供ができた時に自分と同じように中学受験をさせたいかと聞かれたら、私の答えは「NO」です。
1つはお金の問題です。
まず中学受験を考えた場合、多くの親は子供を塾に通わせますよね。
無論塾に通わずに中学受験を突破することも決して不可能ではありません。
ですが、やはり塾に通う子供の方が多いと思います。
家計を圧迫させてまで塾に通う費用を出すことは、私には難しいと思えてなりません。
次に、親子双方に多大なストレスがかかることです。
あくまで個人的な意見ですが、中学受験は子供が望んで挑戦するのではなく、親が挑戦させるケースが多いです。
本来小学生は大いに遊ぶべき年齢です。
周りの友達同士が楽しく遊んでいる中、わざわざ塾に通って夜遅くまで勉強し、休みの日は試験を受けたり課外講習を受けたりする生活を自分から望む子供はまずいないと思います。
「親にやらされている」と感じている子供は相当数いると思います。
勉強に対するやる気がなくなる瞬間も当然訪れます。
そうなれば成績は下がり、親から小言を言われ、さらにやる気がなくなるという悪循環に陥ります。
私も何度もこの悪循環に陥りました。
母に暴言を吐いたことでそれに激昂した父から強烈な平手打ちを受けたこともありましたし、母がやる気を一向に出さない自分に幻滅して家を出て行ったこともありました。
あとで父から聞いた話ですが、家を出た母は一度本気で四国の実家に帰ることを考え、羽田空港まで行ってしまったそうです(私の実家から羽田空港までは片道約2時間)。
このような親子関係のギクシャクが多くなったことで、私も勉強している理由が「私立に行きたいから」というよりも「周りの友達が自分が中学受験をすることを知っているし、ここでやめたら何言われるか分からないから」というものに変わってきてしまいました。
昔からプライドだけは高いんですよね…。
もちろん全ての家庭でこのようなことが起こるわけではありません。
ですが、このように親子双方が相当なストレスを抱える状況に陥る可能性は、どの家庭でも起こりうることだと思います。
私は決して中学受験をするよう勧めた両親に対して恨みや嫌悪感を持っているわけではありません。
今ではむしろ感謝しています。
大学も無事卒業できましたし、就職もして正社員として働いています。
ですが、中学受験によって親子関係が悪くなった時期が何度もあったのは事実です。
それを考えると、やはり将来の自分の子供に対して中学受験を勧める気にはならないというのが本音です。
まとまりがなくやけに長い文章になってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。