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初心者のための投資のこれから<6月>(無料) 2024年6月最新版
FXを中心に、ドル円相場を、株、仮想通貨の今の状況とこれからの分析を、初心者向けにお伝えします。
4日、8日、14日、23日、29日配信分
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4日配信
5月は日本政府、日銀の為替介入ではじまり、怒涛のような展開でしたが、その後は、膠着状態がつづき、上にも下にも行きずらい、相場でドル円は終始しました。
そして、株価は「セールインメイ」らしく大きく売られて下がりました。
5月下旬に配信をする予定でしたが、これといった展開もなく、実際、156円~157円のあいだの細かいレンジで終始しました。これは上にも下にも大きなポジションがあって、挟まれた状態だったからです。
で、配信を休んでしまいました。m(__)m
(そのかわり、投資詐欺情報をまた始めようと思っています)
さて、
5月最後の経済指標である「アメリカGDP」と「アメリカ個人消費支出PCFデフレーター」
はどうだったのでしょうか?チェックしましょう。
5月30日 21:30
1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率) 前回1.6% 今回1.3%(予想1.3%)
予想通りでした。GDPは下がっています。
5月31日 21:30 発表
4月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比) 前回 2.7% 今回2.7%(予想2.7%)
米国4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比) 前回0.3% 今回0.2%(予想0.3%)
米国4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比) 前回2.8%今回 2.8%(予想2.8%)
ほぼ予想通りでしたが、PCFコアデフレーターの前月比が予想よりも下がりました。
これで株価は上昇、ドル円もドル安方向に下がりました。
しかし、月末でしたので実需のドル買いで、ドル高になり、結局、下がったドル円はすぐにもどってしまい、ドル高の、157.262円で5月を終えています。
アメリカ経済の陰りが感じられますが、決定打はないという5月でした。
こうして、新しい月 6月がはじまりました。
最初の指標、アメリカISM製造業指数を見てから今月を考えていきましょう。
5月3日23:00
5月ISM製造業景況指数 前回49.2 今回48.7 (予想49.6)
予想を下回り、ドル円は156.649円から156.387円に下がります。そのあと156.151円まで下がりました。
この指数は50が平均値であり、50を超えれば景気が良く、50をしたまわれば、悪いとされています。
先月、雇用や失業率にようやく陰りが見えてきましたが、相変わらず企業の景気はよかったのですが、ここでようやく、景気の悪さが現れてきました。
景気の悪さは、FOBの金利の値下げにつながります。金利の値下げは株価の上昇、ドル安につながります。
果たして、これが今後も継続していくのか?現在は156円台で動いています。
5日には、
5月ISM非製造業景況指数(総合)
6日には
5月非農業部門雇用者数変化(前月比)
米国5月失業率
があります。
これにより、かなり方向性がきまるのではないか、とみています。
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今後はどうでしょうか?
私はようやく円高ドル安方向に動きだすのではないかとみています。
ただし、ここで初心者の人に気を付けてほしいのは、目線は下方向ですが、すぐに円高方向にポジションをとるのではなく、その確定まで待つことです。
あいかわらず、ドルと円の金利差は開いたままです。
テクニカル的にも、上昇方向(ドル高)です。
為替介入の実施が、ハードルが高くなっていますので、ドル買い、円売りポジションをとるトレーダーがたくさんいます。また、介入を利用して利益を狙っているトレーダーもたくさんいるのです。
これからまた160円をめざして、トライしていく動きはじゅうぶんにあります。
つまり、大きなレンジ相場を形成して、利益をあげずらい相場展開がまだまだ続くことを意識してください。
日本の株価は上昇すれば、円安になりやすい現在の状況ですし、
アメリカ株価は上がれば、ドル安です。
株価もドルもあがるときは、債券の金利上昇が原因です。
経済の状態が悪ければ、株価はさがるのに、いまはアメリカ政策金利の高さから、株価は上がります。そう、とても分かりにくい相関関係なのです。初心者はもちろん、ベテランでも判断に迷う展開なのです。
8日配信
5月7日金曜日 日本時間21:30
アメリカ雇用統計と失業率が発表されました。
その前の、5日には、
ISM非製造業景況指数(総合) 前回49.4 今回53.8 (予想 50.8)
予想よりも大きく上昇 ドル円は155.736円から156.445円へと上がります。
3日に発表された 5月ISM製造業景況指数がひくい数字でしたので、非製造業も低くなるのではという見方もありましたが、まだまだ強い景気が裏付けられました。
このところ雇用関係のデーターは悪いほうが多く、ドル円はドル安方向に動くことが多いのですが、こうしてまたドル高にもどるなど、上下のレンジが続いています。
そして6日にはユーローの金利が決まります。
欧州中央銀行(ECB)政策金利 前回4.50% 今回4.25% (予想4.25%)
予想どおり、金利を下げました。ドル円はほとんど反応しませんでしたが、EUR/USD は、1.0662から上昇、1.08830へと、さらに1.09018まであがりました。その後は若干さがりましたが、金利がさがったのに、ユーロー高方向にはしりました。
これはすでにECBの値下げがきまっており、すでに相当に売り込まれていたからです。まさにファクトセールでした。(この場合は売りの確定で、買いになったわけです)
6月7日21:30 発表
5月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回17.5万人 今回27.2万人 (予想 19.0万人)
米国5月失業率 前回3.9% 今回 4%(予想3.9%)
米国5月平均時給(前月比) 前回0.2% 今回 0.4%(予想0.3% )
米国5月平均時給(前年同月比) 前回3.9% 今回4.1% (予想3.9%)
雇用者巣は大幅な増加です!
ドル円は一気に上昇します。155.435円から156.457円へ、さらに156.735円まで進みます。その後深夜には157円をつけました。
失業率こそ、悪化しましたが、それ以外は良好な雇用関係を出しています。
(失業率4%というのは、判断材料のひとつの目安ですが、今回は27万人にというインパクトにまけましたね)
事前の報道や、観測記事では今回の雇用統計が比較的低い数字、悪い結果になるというのが大半でしたから、多くの売りポジションを損切りして巻き込み、さらに上に上がっていきました。
こうして、今週は最後にまさかの反転で、ドル円相場は、156.695円で終わりました。
株価はさがり、金相場もさがりました。
「今回の雇用統計は、米労働市場が引き続き予想を上回り、高金利と物価高による経済への影響を弱めていることを浮き彫りにしている。ただ、この力強さによりインフレ圧力は根強く続くリスクがあり、米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策に関して慎重姿勢を強める可能性が高い。」と報道されています。
クリアブリッジ・インベストメンツのジェフ・シュルツ氏は5月の米雇用統計について、「9月利下げの可能性は実質的に消えた」と話す。「米金融当局は確実にインフレ率が持続的に目標に回帰するよう、向こう1四半期は忍耐強く、データ次第の姿勢で臨むことができる」と述べた。
このように、来週のCPI(5月消費者物価指数)とその翌日にあるFOMCへと関心がうつっています。
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今回の経済指標の結果で、利益を失った人も多いようです。いつも雇用統計は前評判とは違う結果を出すことがあります。
どうしても初心者のときは利益をふやしたくて、報道に合わせたポジションをとり、やられることが多いのです。
ドル指数は大きく上昇しましたが、ドル円はそれほどではありません。為替介入と来週の日銀会合の動きが少し重石になっているのかもしれません。
それでは、気もちを切り替えて、クリーンヒットを打てるように
来週のトレードに臨みましょう!
14日配信
ドル円にとって非常に動きのある数日がこの週で起きています。
それを時系列でみていきましょう。
注目のアメリカ消費者物価指数、政策金利を決めるFOMC
6月12日 21:30 5月にアメリカ消費者物価指数が発表されました。
5月消費者物価指数(CPI)(前月比) 前回0.3% 今回0.0%(予想0.1%)
米国5月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 前回3.4% 今回3.3%(予想3.4%)
米国5月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) 前回0.3% 今回0.2%(予想0.3%)
米国5月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比) 前回3.6% 今回3.4%(予想3.5%)
結果はすべて予想を下回りまあした!
ドル円は大きく下方向に下がります(ドル安)
157.144円から大きく下がり155.794円まで落ちます。
内容的には、サービス分野で最大部分を占める住居費は0.4%上昇。持ち家のある人がその家を賃貸する場合の想定家賃である帰属家賃(OER)も同じく0.4%上昇した。ガソリンは下落しました。
ブルームバーグの計算によれば、エネルギー、住宅を除いたサービス価格は前月比で2021年9月以来のマイナスとなった。サービスセクターでは幅広い分野でインフレが鈍化。中でもここ数カ月の価格圧力を上昇させてきた自動車保険は、21年以来の低下となった。航空運賃はほぼ1年ぶりの大幅下落。ケーブルテレビと衛星放送、動画配信サービスの価格はほぼ20年ぶりの大幅な低下を記録した。と、報道されています。
こうして大きくドル安に進んだ相場は、重要な6月のFOMCを迎えます。
12日深夜、日本時間13日午前3時に金利が発表されます。
そして、さらに注目されるパウエル議長の会見が30分後にあります。
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 前回5.25-5.50% 今回5.25-5.50%(予想5.25-5.50%)
変更なし、金利据え置き
24年利下げ予想1回に減少-来年は4回
FOMCは6月11-12両日に開催した定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定した。決定は全会一致。金利据え置きは7会合連続となる。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは5.25-5.5%。
今回の金利据え置きは99%という確率で見込まれていました。すでに価格にも織り込まれていました。 しかし、ここで大きくドル高に上昇したのは、今後の金利の値下げ回数です。前回の展望では、年3回とされていたものが、アメリリカのつよい雇用情勢で、年2回になるかもしれないと、懸念されていたのです。
しかし、今回のFOMCの発表では、わずかに1回だけ、という結果になったのです。市場は大きく失望し株価はさがり、ドルはドル高に走りました。
155.899円から156.414円に 。
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
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米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、FOMC会合後の記者会見で「直近のインフレ指標は今年の早い時期より良好な内容で、われわれのインフレ目標に向けて緩慢なる一段の進展が見られている」と発言。その上で、「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信を強めるには、良好なデータをさらに目にする必要がある」と語った。
直前のCPIの結果が、下がったものでしたから、ハト派の見解が期待されましたが、パウエル議長のタカ派の発言をうけて、ドル円は朝方には156.906円あたりまで上昇しました。
こうして、翌日にはCPIの発表であれだけ下がったドル円は、また元の位置に戻り戻り、
翌日の
日本の日銀会合と政策金利の発表
を迎えることになります。
14日金曜日 正午
発表時間は決まっていません。
今回は昼12時20分ごろに発表されました。
日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
前回0-0.1% 今回 0-0.1% 予想0-0.1%
据え置き、変更なし
同時に、日銀が長期国債買い入れの減額方針を発表
ドル円は157.049円から円安に上昇します。157.622円になり、さらに上昇します。157.978円と158円手前まで上昇します。
金利はやはり据え置き、円安です。
また、日銀が長期国債買い入れの減額方針を決めましたが、これはすでに数日前から報道されていることであり、インパクトを受けるような発表ではありませんでした。しかも、今後1ー2年程度の具体的な減額計画は次回会合で決めるというので、とてもいますぐではなく具体性もなく、円はさらに売られていきます。円安、上昇です。
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植田和男日銀総裁、定例記者会見
会見前には158円を超えました。
15:30 会見がはじまります。
日本銀行は14日の金融政策決定会合で、月間6兆円程度としている長期国債の買い入れを減額する方針を決定した。具体策は次回の7月会合で決めるが、植田和男総裁は記者会見で減額は相応の規模になるとの見解を示した。
会見はタカ派でした。いつもハト派ととらえられて、円安を進行させた反省があったのでしょうか?
さらに、7月会合での利上げの可能性を問われ、「その時までに出てくる経済・物価情勢に関するデータないし情報次第で、短期金利を引き上げて金融緩和度合いを調整することは当然あり得る」と語りました。
7月の金利利上げは円高方向にすすみます。会見中にドル円は大きく上下を繰り返しました。
このあと、ドル円はさがります。157円後半に、156円台へと。ひさしぶりに円高情報です。
改めて、この数日の値動きを見ると、大きく上下にドル円はうごきましたが、すべて元の位置に戻るという動きになりました。
(この記事を書いているのは14日午後8時)ドル円はニューヨーク市場に向けてまたドル高方向に進んでいます。
手元のチャートを1時間足、4時間足でみてください。
結局、大きな動きのレンジ相場となっています。今回はこれがすべてです。
今後はどうなるのでしょうか?
円高方向に進む情報も出てきました。しかしそれは7月にの話です。
このところ、ドル安方向に進む情報の経済指標が多く出るようになっています。
FOMCの利下げは1回だけですが、追加利下げがあるとマーケットはみています。今年の大統領選挙が、1回だけの利下げを許さないからです。
また、地方銀行破綻のうわさがまたしても出てきています。
結局、ドル円はアメリカの都合で動きます。
日銀のリアクションは一時的です。それよりも、ドルがドル高であることがこれからなくなる方向性が強いとみています。
とはいえ、ドル円はまた160円を目指すでしょうから、また為替介入の話題にトレーダーは巻き込まれます。
そうこうしているうち、ドル安がきて、ドル円は下がると私は見ています。
長期のドル安と目先の円高、これを初心者はきちんと区別して対応しないと利益を得ることはできません。
頑張りましょう!
23日配信
サイド為替介入はあるのか?
6月21日 ドル円は大きくドル高、円安にすすみました。
160円直前の159.80円で週末を終えました。
その前の動きはどうでしたでしょうか。
まず、今週の指標として、5月のアメリカの小売り売上高が発表されました。
18日 21:30 アメリカ 5月小売売上高(前月比) 前回0.0% (-0.2%) 今回0.1%(予想0.2%)
米国5月小売売上高(除自動車)(前月比) 前回0.2% (-0.1%) 今回-0.1%(予想0.2%)
小売は予想を下回り、ドル円は下がりました。158.06円から157.76円へと下落。
しかし、19日、さらに20日に入ると次第にドル高方向に、ドル円はすすみます。159円台にドル円は乗せてきます。
日本が、米国の為替監視対象リストの再度、載せられたという報道がされたのも同じころです。また、日本の為替介入の話題が起きてきました。
そして週末の夜、PMIが発表されると、ドル円は動きます。
06/21金 22:45に 米国6月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)が発表されました。
前回54.5 今回54.6 (予想53.5)
予想外に強い数字でした .
ドル円は159円台に入るとさらに上昇を始めます。そして、上記に書いたように、前回の為替介入のポイント。160円に159.8円まで迫って、今週の取引を終えたのです。
ともかく、ドルが買われましたが、それ以上に円が売られてのドル円上昇でした。
来週からのドル円はどうなるのでしょうか?
前回のドル円への為替介入は、一気に160円を超えていったときに起きました。160円になったから、為替介入をするというルールがあるわけではありません。
実はドル円の購入者の 60%が買い、ロングのポジションをとっているとみられます。つまり、買い方向のトレーダーが多いのです。
だからこそ、すきあらば、買い方向で利益を上げているトレーダーが多いということです。
一方、Bloomberg によれば、為替介入による利益を狙う、「円買いポジション」をとるトレーダーも増えているようです。
「東京金融取引所の集計データによると、FX投資家は5月中旬以降に先物取引を通じて対ドルの円買いポジション(持ち高)を増やしている。為替介入を先読みして円反発時に利益確保を狙う投資戦略が同投資家の間で広がっている可能性を示唆しており、介入への期待の表れでもある。4月末から5月にかけて政府・日銀が円買い為替介入に踏み切った際にはこの円買い持ち高は大きく減少していた。」
つまり、どちらにも大きく動く可能性が高いということです。
再度、160円越を狙って動くでしょう。ただ、すぐには介入はないとみています。160円を超えて、1日で161円162円となれば、介入してくるはずです。
ドル円160円という数字は、輸入企業には死活問題です。ここで手を打たない政府であれば、産業界から批判が半端ではないからです。
また、160円になり、利確して清算してくる大口もいるでしょう。そうすれば、大きくドル円は下がります。(ドル買いの利確はドル売り)
いずれにせよ、私は7月にはドル円はドル安に大きく舵を取るとみています。
来週の月末の一週間は
政府もトレーダーも注視する展開になることは間違いありません。
来週は、アメリカのGDP,とPCEデフレーターの発表がありますし、月末のフローも起きます。大きくどちらに動くのかわからない、危険な時期です。初心者はここで、利益をうまくとってやろうとすると、かなり痛い目をみます。上を狙う、下を狙う、あててやろう、とすると損失をだします。
気を付けてください。
私は大きく上昇したら、ショートポジションをとり、気長に待つ戦略ですW
29日配信
ドル円が161円を超えました!
円安が進んでいます。
ドル円が160円台にはいったことで、大きく報道されましたが、すぐにその160円も超えてきました。本当に170円までいくのでしょうか?
また、2度目の為替介入は実施されるのか?
そのあたりをふくめて、今週の動きと、来週、7月の動きを見ていきましょう。
26日
06/26 (水)23:00 に 米国5月新築住宅販売件数(年率換算件数)が発表されました。
結果は、
以前63.4万件 (69.8万件) 今回61.9万件(予想63.3万件)
予想をしたまわる、低い数字でした。この結果に、ドル円はほとんど反応しませんでした。
160.49円にあるドル円は動かず、しだいに値を上げていきます。
実は、この発表まえの19:00にドル円は160円に達していました。
その前から介入を警戒するようにドル円は小刻みに動きながら、160円直前をうかがう動きが続き、ついに、160円を突破しても、介入はない!とみるや、ドル円は強く上昇をはじめました。
その後の経済指標の結果など無視するように、円安、ドル高にむかったのです。
そして、27日の朝方には160.88円まで上昇します。
翌日になり、ニュースが160円超えた、円安のニュースをながします、為替介入の話題、政府関係の発言がながれると、160.30円あたりまで値を下げ、レンジ相場を作ります。
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27日、夜になると、アメリカの国内総生産、GDPの発表です。
06/27木21:30
米国1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
前回1.3% 今回1.4%(予想1.3%)
予想わずかに上回り経済は強いです。
同時に発表された
前週分新規失業保険申請件数
前回 23.8万件 (23.9万件) 今回23.3万件(予想23.6万件)
雇用も堅著です。
160.35円台だったドル円は上昇しはじめ、160.88円とまた161円手前まで進みます。
28日
ずっと、161円 手前で足踏みをしていたドル円は、朝・9:30に一気に上昇して161円を抜けていきます。
28日は6月最終日です。実需のドル買いが起こる月末特有の状況です。
結局、価格は、161.28円まで円高にすすみました。その後は、徐々に値を下げて、夕方には160円台にもどり、この日の夜にある重要経済指標の「アメリカPCEデフレーター」の発表を待ちます。
28日21:30
5月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
前回2.7% 今回2.6%(予想2.6%)
米国5月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
前回0.2% (0.3%) 今回0.1%(予想0.1%)
米国5月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
前回2.8% 今回2.6%(予想2.6%)
ドル円は一瞬、上昇して上に付けた後、反落して160.59円から160.39円まで下がります。
結果は予想通りでしたが、この予想の数字が前回よりも低い数字でしたから、支出は下がっているということです。
「PCEコア価格指数の前月比は小数点第2位までを見るとわずか0.08%上昇と、2020年11月以来の低い伸びにとどまった。前年同月比の2.6%上昇は2021年3月以来の小幅な伸びです。
PCEは前月比0.2%増加。インフレ調整後の実質PCEは0.3%増と、財を中心に堅調な伸びを示し、前月の減少から持ち直した。個人所得は0.5%増加してます。
米個人消費支出(PCE)コア価格指数は5月に伸びが鈍化したことは、政策金利の判断になり、FOMCの年内利下げの論拠を補強する格好となった。」と報道されています。
結果をうけて、ドル円は160.27円まで23時頃には価格を下げました(円高ドル安)
しかし、そのあとは、トレーダーに買われ、月末フローもあり、円高に進んでいきました。
160.85円で今週の相場を終えました。
為替介入の報道がでると、カメラの前に立つ、「神田財務官」この人は7月で退任して、三村国際局長が新しい財務官になるそうです。
7月に最後の仕事として、また為替介入を実施するのか興味のあるところです。
では、来週7月の動きはどうなるのでしょうか?
私は7月5日のアメリカ雇用統計と失業率の発表で決まると思います。
今回の、PCEデフレーターの結果からもわかるように、かなり経済は落ち着いてきています。全体的に見て、数値はさがっており、景気の悪いところもでています。
6月の雇用統計では、失業率が4%になりましたが、あまりにも多い雇用者数で跳ね上がってしまいました。
本当に円高になるのか、円安になるのかは、この5日の結果次第ということです。それまではドル円は160円~162円のレンジ相場に終始しそうです。
今回、161円までいきました。逆に言えば、162円手前までは為替介入はないということです。来週また上を狙って、162円を超えようとする動きが出ると思います。
一部に162円を超えると、介入の可能性があるともいわれています。
結局、今週のドル円の動きと同じことが、来週も1円高くなって行われるように思います。
初心者はいつも、上がる下がるに気がいってしまいます。
でも、上がったりさがったりするのがトレードです。特に今回のように大きなトレンドの反転がまだ起きていない状況では、ドル円は金利差から
ドル高に進みます。
そしてこれからの市場の思惑で7月はドル安にも進むと思います。
とくに、7月末には、「日銀会合」と「アメリカFOMC]という金利の大事な会議がほぼ同じ日に起きますから、それまではいろんな情報がでて、乱高下するはずです、その無駄な波にのまれないようしましょう。
それが初心者が生き残る道です。
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負けないトレーダーになる ワンニャンポイント!
日本人と、欧米大口の発想の違いを知る
日本人の個人投資家、(通称、ミセスワタナベ)と欧米の投資家では考え方の違いがあることを知ってください。
たとえば、相場が非常に高くなり、ポジションが上昇すると、「そろそろ天井だから、さがってくるのでは、、」と思い、相場が下がりすぎると「そろそろ反転して上昇するのでは、、」と、日本人投資家(特に初心者)は感じます。
一方、欧米の投資家は、相場が下がると「もっとさがるぞ!」相場があがると「どんどん上がるからさらに上目線だ」となります。
これをよくあらわしているのが、東京マーケットの時間と、ニューヨークマーケットの時間の動きです。
また日本人は「逆張り」が大好きだともいわれています。
しかし、相場を動かすことの多い欧米大口の動き、心理を理解しておくことは自分のお金の管理にもつながります。自分以外の人の発想というものをチェックすることも忘れずに。
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<この「ひじきのFX]では経済指標のファンダメンタルを中心に、ドル円などの動き、相場の方向性をおしらせしています。相場の方向性を間違わなければ、勝ちやすくなります。なにより、短期に逆張りになり含み損を抱えても取り返すことが出来ます。この方向性を間違えると大きく損切りをして退場の憂き目をみることになります。テクニカルについては、動画をみて(ユーチューブなど)勉強した方が身に付くので、ここでは解説していません>
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