カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 間と強弱と長さ b labo vol.24
間と強弱と長さ
youtubeとかには「○○やってみた」とかいうタイトルで個人の演奏や歌が
たくさんアップされています。
日本三大ギターカッティング曲と呼ばれている(ウソです、もうひとつは知らん)布袋寅泰の「Bad Feeling」と山下達郎の「Sparkle」は非常に多くの人が演奏していますね。
しかしそのほとんどがちゃんと弾けていない。
というかなんか違和感を強く感じるものが多い。
これは本家本元と寸分たがわず演奏できていないからダメ、ということではありません。本家本元でさえその日の体調や気分によって変化するものです。
20~30に一人くらいの割合でいいね!と感じる演奏をしている人がいますが、本家をフルコピーしていません。
でも「これはこれであり、いいね」と感じます。
「違和感とこれはこれであり」両者にはどこに差があるのでしょうか?
違和感を感じる人の多くは楽器を弾こう!鳴らそう!という意識が強すぎて力が入りすぎています。そのため曲を表現するために大切な要素がおろそかになりがちです。
ギターカッティングのようなグルーヴの反復には、間と強弱と音の長さに細心の注意と努力が必要です。
間とは音を出すタイミングであり抜くタイミングでもあります。
次に強弱、簡単なリフであっても強弱をつけるだけで聴こえ方は大きく変わるものです。
そして音の長さは曲や人により微妙に変化するものです。
布袋寅泰と山下達郎とでは同じ8分音符であったとしても微妙に違うものなのです。これはもうニュアンスとしか説明できないのですが、そのニュアンスまで考えている人の演奏は「これはこれであり」と感じることができます。
表面的に聴こえてくる音だけではなく、より深いところまでしっかりと聴いて感じること。安易に「もうできた」と満足せずにもっと踏み込んで研究することが大切です。間と強弱と長さが三位一体となるにはかなりの時間と労力かかるので日々の努力を積み重ねましょう。