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諦観された神殺しとは、新旧ループの終わりを示している?? 〜AAAヴンダー、Mark.??とは〜

はいどうもこんにちわB級庶民ところてんです。

今回エヴァンゲリオン新劇場版3作品がYouTubeで無料で見られるので、見直された方も多いのではないのでしょうか。
そこで今回はエヴァンゲリオン 新劇場版の考察をしていきたいと思います。
特に今回は個人的に重要だと思われる、Qで初めて登場したヴンダーとは何か、Mark.04,06,09とは何か、
そしてゲンドウの発言「諦観された神殺し」とは何か
について考察していきます。

この3つの内容は最終的には人類補完計画、そして新旧ループ説の終わり、シンエヴァの予想につながるのでぜひ最後まで見ていただきたいです。
それではまずヴンダーについて話していきます。

「AAAヴンダーについて」

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AAAヴンダーは新劇場版Qにおいて初めて登場した機体であり、ニアサードインパクトから14年間の間にネルフと敵対した、葛城ミサト率いるヴィレの主要機体です。

ヴンダーの動力源はヴィレがネルフ側から奪い取った初号機であり、その戦いがQの序盤で描かれています(US作戦)。
ここでなぜ初号機を動力源とするかなのですが、初号機の中のS2機関を利用しているのだと思われます。
S2機関とは、使徒にもともと備わっているものであり、エネルギーを無尽蔵的に生み出すことのできる機関です。
エヴァはもともとエネルギーをアンリビカルケーブルから補給し活動していますが、S2機関を所得したエヴァはエネルギーの供給なしに動くことができます。

実際TVアニメ版のセカンドインパクトは、ネルフの前身となるゲヒルンがアダムからこのS2機関を取り出そうとして失敗し、起こったものです。

そして初号機はこのS2機関を破の最後、第10使徒を取り込んだ時に得たと考えられます。
つまりS2機関を取り込んでいる初号機はエネルギーを生み出す動力として使えるわけです。

ヴンダーとはドイツ語で奇跡という意味であり、作品内では希望の船と言われています。
実際Mark.04 ネーメジスシリーズ(簡単に言うとネルフが作った人工的な使徒)を倒すほどの力があり、
ATフィールドを出すことができ、別名「神殺し」としての力はかなりのものだと考えられます。

(余談なんですけどヴンダーは庵野秀明が以前監督を務めたアニメ、不思議の海のナディアに出てくる、Nノーチラス号がモデルになっています。実際ヴンダーが発進する際には、ノーチラス号のテーマがかかっています。
しかもシンエヴァではナディアの決戦の時と同じくパリも舞台となるようなので、そちらと考察しても面白いかもしれません。) (↓Nノーチラス号)

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「AAAヴンダーはヴィレが作ったものではない」

私の考えでは、AAAヴンダーはヴィレが作ったものではなく、ネルフが作ったものを奪ったのだと考えています。
つまり語られていない14年間の間に、ゲンドウ、冬月ら(ネルフ)を裏切りヴィレを発足、その際にヴンダーを奪うというストーリーがあると思います。

またネルフ側が作ったと言う根拠となるのが、先ほど述べた通り初号機を動力源としていることです。
しかし作中ではMark.09のことを「ヴンダーの本来の主」と言っています。

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                (↑Mark.09)
つまりはじめはヴンダーの動力源、つまりコアとしてMark.09を使おうとしていたことはしていたことは明白です。
しかしネルフ側がMark.09を持っていることから、ネルフがヴンダーとMark.09をセットで作り、使おうとしていたことになります。
そのためMark.09はQの最後でヴンダーを侵食し、主導権を奪おうとしているのです。

またヴンダーはヴィレ側の作っている他の艦隊とは全く違う形をしており、形だけでもとてもヴィレサイドが作ったとは思えないです。

さらにQを見たときある点を不思議に思っていたのですが、Mark.09(アダムスの器)やネーメジスシリーズのことに関して情報があることです。
もし14年間敵対していたのであれば、その間に作られているMark.09などには情報はないはずです。
この際考えられるのは、加持リョウジのようなスパイがいて情報を流しているか、もともと協力関係だったところを裏切ったかのどちらかだと思います。
しかし加持リョウジのようなスパイは今の冬月、ゲンドウだけで動いているネルフには潜伏ができないと考えるので、私はもともと協力関係であったと考えます。

つまりまとめると、14年間の間、はじめはネルフとして活動していた葛城ミサトらは、ヴンダーや8号機が完成後、Mark.09をのせる前に、ヴィレを発足し、ヴンダーを奪ったと言うストーリーだと考えています。


「Mark.??とは、ヴンダーは使徒なのか?」


ここからMarkシリーズと、ヴンダーが使徒であるかどうかの話なんですけど、
この話はMark.04、Mark06、Mark09の三体が他のエヴァとは違う建造方法をとっているという話から始まります。

まずMark.04はネーメジスシリーズなどとも呼ばれていて、Qで登場する他、シンエヴァンゲリオンの冒頭にも登場します。

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形は様々であり、4B、4Cなど形態によって名前が付けられており、ヴィレ側が識別するときもパターンは青と識別され、人工的な量産できる使徒であることが伺えます。

次にMark.06月面で発見された謎の巨人を基としており、ゲンドウも「他とは作り方が違う」と述べています。

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この巨人に関しては、アダムスの1人ではないか、旧劇場版で空に消えた初号機の体ではないかなどと言われており、どちらにせよ、使徒などを基にしていると考えられます。
ちなみに私は新旧ループ説を考えているので、後者を考えています。

最後にMark.09。こちらはアダムスの器とも呼ばれており、全身がコアであり、他のエヴァとは明らかに違うことが伺えます。またヴンダーを侵食しようとする描写は第9使徒のようでもあり、変形なども自在にできるようです。

このようにMark.??とナンバリングされる機体は他の機体とは違うことが確認できます。
またエヴァンゲリオン第13号機はMark.13ではないことからも、両者は別物だと考えられます。

そこで私の考察なんですけど、
Mark.??=使徒ベースの体
??号機=人間ベースの体

だと考えています。

TVアニメ版などの設定が生きているとすれば、初号機はリリスの遺伝子を、他はアダムの遺伝子を使っているので人間ベースとは??と思う方もいられると思うんですけど、
私がここで言うのは、あくまで「エヴァの作り方」の話です。

例えばエヴァンゲリオン3号機が初号機によって食われたシーン、3号機の中には腸などの臓器が入っていることがわかります。つまりエヴァンゲリオンは人間の体を模した、人造人間なわけです。
そしてそこに人の魂が乗ってエヴァンゲリオンは完成します。

それに対して、Markは使徒の体をベースで作っています。
Mark.06は月の巨人(おそらく使徒)、Mark.04は見た目からしても人間を模していない、人工的な使徒、Mark.09は12番目の使徒が前身がコアだったことからも、使徒ベースなのが考えられます。

そしてエヴァンゲリオン??号機とMark.??、の一番の違いが、
??号機にはパイロットの魂を乗せる必要があり、Mark.??には人工的な魂を載せても動くというところにあります。

その人工的な魂こそがダミープラグだと思われます。

Mark.04 はおそらくダミープラグを使い量産したものを動かせ、
Mark.06もセントラルドグマ内で発見された時にカヲルが「成れの果て」と言っているように、カヲルの操縦を離れて動かされた=ダミープラグを使った。
逆に第10使徒の対戦の前、初号機がシンジが乗っていないときにダミープラグで動かなかったのは人の魂を載せていないから。しかしゲンドウが動くと思っていたのは一応、制御システムに碇ユイの魂が入っているから。
それはゲンドウの「なぜ拒絶する。ユイ」のセリフでも考えられます。

つまりまとめると、Markは使徒をベースにしたエヴァであると言う結論になります。

ここでやっとヴンダーに話を戻せるのですが、この使徒をベースにしているMark.09をもともと動力源にのせるつもりだった、セットで作られたヴンダーもまた使徒をベースにしていると考えられます。

しかしここにMark.09をのせるとダミープラグによって、ネルフ側の好きなように動かせてしまう。
それを阻止するためにヴィレはわざわざ初号機を総力源としたと私は考えています。

ではこのようなヴンダーを使ってゲンドウは何をしようとしたのか、それは「諦観された神殺し」であると考えます。


「諦観された神殺しとは、(人類補完計画について)」

Qで、冬月らがゼーレの電源を切っていく時にゲンドウが言う

『人類補完計画と、諦観された神殺しは私が行うので、ご安心を』

というセリフ、この意図を考えていきたいと思います。

まず人類補完計画について簡単に説明するのですが、人類補完計画には2パターンあります。
それはゼーレの思惑と、ゲンドウの思惑です。

ゼーレは贖罪によって人類を回帰させようとしています。
元々地球の支配者ではない人類を1度生まれる前に戻して真の支配者として生まれ直したいのです。それが旧劇場版ではLCL化、新劇場版ではコア化だと考えられます。
そしてその人類補完計画をする理由は、人類が使徒と違って同じ種族の中に他者が存在し、個体として脆弱なのは真の支配者ではないからだという考えに基づいています。
よって真の支配者として生まれ直せば、使徒のように強力な個体になると考えたのでしょう。
(しかしこれは旧劇場版では、シンジが他者を望んだことで失敗→ループ?)

これに対してゲンドウの考えは、人類を強制的に神のように進化させたいと考えています。
エヴァ初号機に人類の魂を集めることでエヴァ初号機を本当の神のようにし、真の支配者になる。
それにエヴァ初号機を選ぶ理由は、それがゲンドウがユイに会いたいからだと思われます。
サードインパクトが起こった後の世界で人類がインフィニティになりかけているのも、この強制的な進化によるものだと考えています。

結局、使徒より上の存在の支配者となるという目的は変わらないのですが、
その方法は回帰と進化で真逆です。

また、贖罪とは神に許しを請う儀式であり、(生命の樹に磔にする。)
ゼーレは神を崇め、ゲンドウは神になろうとしています。

⚠︎ここで注意していただきたいのが、神というのを、リリスと誤解している人がいるようですが、神は全ての生みの親、支配者であり頂点という概念であり、特別これだという個体ではないです。

「諦観された神殺しとは」

では諦観された神殺しとはなんなのか。

まず諦観されたとは、諦めていた、できないと思っていたという意味が強いので、人類補完計画よりも難しく、上の計画であることが伺えます。最終目的は神殺しだとも考えられます。

そして私の考える神殺しとは、人間はリリスなどに作られた、つまり使徒よりも下の生き物であったところを、神を作り出し、神を殺すことによって、人類が神の位置に立つことだと思っています。

ここからは完全に私の考察です。

『 ゼーレは第13号機をロンギヌスの槍とカシウスの槍を使い贖罪、魂の浄化を行うことで、シン化、神のような状態にさせ、
Mark.09(アダムスの器)が乗ったヴンダーにカヲルの魂を乗せて殺す(神殺し)ことによって、人類補完計画+神殺しを完遂しようとしていた。

しかしゲンドウは第13号機とカヲルとシンジで人類補完計画を行われては、ユイに会えないことから、第13号機にシン化させるのを阻止しカヲルを消滅させた。
Mark.09がゼーレのプログラムでヴンダーを侵食できなかったのも、ゲンドウがこれを止めようとしていたから。

ゲンドウは初号機にシン化、神の状態になったところを、Mark.09を乗せたヴンダーに乗り込み、神殺しを完遂させ、自分が神になりユイと会おうと考えた。

しかし、アダムスの器になったMark.09に乗るためにはヒトの魂ではいけない。

そこで必要であったのが「ネブカドネザルの鍵」。
これによって神と魂をつなぐことができ、神殺しを完遂でき、自らが神になれる。 』

これが神殺しのシナリオだと私は考察します。


「まとめ」

長々と話したんですが、この考察はどうですか??
これを実行するために、シン・エヴァンゲリオンの物語は動いていくと思われます。

さらに
神殺しを完遂する。
もしくはシンジが他者を望まない。(僕的にはこれはないと思う)
もしくは、何か他の方法か、ヴィレと一緒に世界を順に修復していく(人類補完計画が行われない)。
ことによってループから脱出し、本当の最後になる可能性があります。

このように考えるとこの考察は結構重要なのではないでしょうか。

私的にはゲンドウの計画は、結局はMark.09、綾波レイ(仮)が必要なので、旧劇場版のようにまた拒絶されて、ゲンドウのもくろみは失敗しそうですが・・・。


また違う話なんですけど、ヴィレの前身となるのが、「国際環境機関法人 日本海洋生態系保存研究機構 海洋資源保存研究施設」であると考えています。
青い地球を取り戻すために戦うヴィレ、地球をコア化し人類補完計画をするネルフ
ここの戦いが次のメインになると思われます。

以上です、ありがとうございました。

【動画でも説明しています】

諦観された神殺しとは、新旧ループの終わりを示している?? 〜AAAヴンダー、Mark.??とは〜


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