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<黒人とアジア人の国際結婚家族の旅の記録>トランプ政権下「アウェイ」の地で旅するダイバースな家族の実録レポ

(注:あちこちに書き散らかしてきたものをnoteにまとめる作業をしています。記事内の出来事と投稿とのタイミングがズレているものも多々ありますのでご了承ください。)

2018年の2月、まだ高校生だった息子が進学を志望していた大学を見学しに西海岸へ飛んだついでにメキシコのロス・カボスまでバケーションした時の記録。

ただでさえマイノリティ客の少ないオールインクルーシブのリゾートだったわけだが、さらに家族4人の中で肌の色が違い、2ヶ国語で会話が進行しているとなると「浮き加減」がすごい。こちらはそれが普通なのでジロジロ見られてもねぇ。そんな小さな「磨り減り」が重なってギスギス・ヒリヒリしていた当時の空気感が今さら蘇る。


トランプ当選後初めて「リタイヤだよ!全員集合!」みたいなリゾートに泊まったわけだが、滞在客はピンク色に日焼けした、絵に描いたようなド田舎のおっちゃんおばちゃんが大多数。聞こえてくる会話からトランプ支持派多し!って感じで(うちらの隣の席で声高に都市部のリベラルを批判、とかね)、いつものことながらこういう場所に来ると他に有色人種は片手で数えるほどしかいなーい、下手するとうちらだけ、って環境に慣れてはいるが、今回は何だかエクストラなジロジロ視線を感じた。目が合うとパッと逸らされるアレ。

そんな中、リゾート内の移動用カートの待合場所で隣にいた、酔っ払ったどピンク色のおっちゃんが「ディナーするならリゾート内の日本食が最高に旨い!」と太鼓判を押すので素直に勧めにしたがいトライしてみたら…チーン🙏🏼な感じの残念さ。味噌汁に麺入ってたし。唐揚げの衣がどう解釈しても酢豚だし。まあ、普通に美味しいものもあったし、雰囲気だけは素晴らしかったんだけどなぁ。寿司はもう、見るからに食べたくなくなる色艶カタチ。

でもそうよね、そのおっちゃん、生まれも育ちもウィスコンシン、従兄弟は一度も海を見たことない、とかそんなことを言ってたのよね。そんな大事な前情報を差し置いて「ついついここは海沿いだしシーフードは新鮮にちげえねえ!」と早とちりした食いしん坊なアタシがイケナイのよね。

寿司なら大抵満足する子供達も絶句。45分待ちの後だったので余計にガッカリ度アップ。でもこれって、ネットショッピングの評価とか、目にする情報を鵜呑みにせず、どこの誰がどういうバックグラウンドがあって、っていう文脈を踏まえてジャッジせにゃあかーん、ってことの好例だよねー、と不味い寿司に降参しつつ教訓を学んだ夜でした。

これって、日本の食べログとかつくれぽにも通ずる感じ。トリップアドバイザーもそう。評価される側だけでなく、する側のクオリティも気にしなければ。

しかし、食に対する意識が高いグルメがしのぎを削るような地で育ち、フツーにランチにコンブチャとか飲んじゃうブルックリンの子供達はアレだね、どこに行ってもヘンなモン出ても何とか対処できるように意識してキョーイクしとかないとダメだね。SNLでも揶揄されてた、ブルックリンという名のバブルをひしひしと感じたモーメントであった。

そして今はNYに向かう機内なわけですが、ここまで来ると同乗のピンク色に日焼けした人々もジロジロ見てこないね。有色人種慣れしてますね。
あ、あと、リゾートにいっぱいいた田舎モンぽいジジババに比べて40%くらいスリムな印象。

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