ブルックリン横丁 aka bkyokocho

NYにて著述・ローカライゼーション・不動産賃貸業などを手がけるマルチタスク主婦。1999年からブルックリン在住。大学生と高校生の母。記事執筆、歌詞対訳やビヨンセ『ルネッサンス』日本盤CDの解説などを手がけるかたわら、某人気アプリの日本語クリエイティブコンサルタントとしても活躍。

ブルックリン横丁 aka bkyokocho

NYにて著述・ローカライゼーション・不動産賃貸業などを手がけるマルチタスク主婦。1999年からブルックリン在住。大学生と高校生の母。記事執筆、歌詞対訳やビヨンセ『ルネッサンス』日本盤CDの解説などを手がけるかたわら、某人気アプリの日本語クリエイティブコンサルタントとしても活躍。

最近の記事

<ブルックリンから実況レポ>レイシストの汚名を着せられてしまった白人母子に有色人種夫婦が声をかけ続けてみた結果

今週末は娘が所属するバレーボールのクラブチームの試合でペンシルバニア州ランカスターに2泊3日の遠征。新調したJeepでの初のロードトリップとなったわけだが、いや〜Bluetoothってイイですね(苦笑)。主にNASの新曲を聞きつつ、同年代ラッパーたちの成長について思いを馳せながら雨の高速、片道3時間。 牛ふん堆肥の芳しい空気に包まれて、試合の合間に一瞬だけアーミッシュの女性たちが作るキルトショップに立ち寄ることもできた。 バレーボールの試合の方はいつもながら惨敗記録更新中

    • Wu-Tang & NAS NY State of Mind Tour 2023 ブルックリン公演のチケット確保!

      9月27日のWu Wednesdayはバークレイズでウータン&ナズ! アメックス会員限定のプリセールで待望のBK公演のチケットをゲット! 「NY State of Mind」ツアーと銘打っておきながら、前回発表されたスケジュールではNYに一番近い会場がNJというお笑い草だったが、この両者がタッグを組んだツアーでNYをスキップするわけがないだろう、と信じて待っていた甲斐がありました。 90sヒップホップおしどり夫婦が家じゅうの迷彩柄とWuグッズをかき集め、そして足元は当然ヌ

      • Z世代が2000年初期のラップを聞いた感想がツボった

        先週の話。 リアーナのハーフタイムショウの直後に娘とロードトリップをしたので、必然的に車内BGMはリアーナのヒット曲メドレーだった。「あの曲やらなかったよね?」みたいな「個人的に聞きたかったあの曲この曲」をかけながら。(注:あれ以降ジムでもやたらリアーナの昔のヒット曲がかかっている。彼女のヒット曲のカタログの威力をハーフタイムショウで再認識したんだろな) その流れで、娘が作ったという「バレーボールのウォームアップの時にみんなで聞いてるリスト」を披露してくれた。GenZらし

        • <祝・グラミー最多受賞記録樹立>ビヨンセはまたしてもAOTYを逃したわけだが

          グラミーの総括・まとめ記事が出揃い、ビヨンセ関連だとやっぱり「今回もアルバム・オブ・ザ・イヤー(AOTY)を逃した問題」ばかりが指摘されているが、過去20年間にわたり何度もインタビューをし、ソロ・アルバムのライナー(解説文)を執筆させてきてもらった者としてどうしても言いたいことがある。 近年のビヨンセの作品とか歌詞、発言の内容にちゃんと気を配ってる人なら、彼女がそんな権威とか団体のようなちっちゃいものにエンドースされて一喜一憂するようなステージからは遠く離れたところに行っち

          米国国税庁(IRS)による黒人納税者への不当な監査の実態が明らかになったスタンフォードの最新調査結果

          黒人歴史月間+タックスシーズンということでタイムリーに。 スタンフォードの「人間を中心としたシステムやアプリケーション全体にAIを統合」することを信条とした研究センターからのリサーチ報告。DeepLありがとう。 バイデン大統領がすべての連邦政府機関に対し、そのプログラムが人種的・民族的公平性にどのような影響を与えるかを評価することを求める「人種的正義に関する大統領令(Racial Justice Executive Order)」に署名したことで初めて調査される運びとなっ

          米国国税庁(IRS)による黒人納税者への不当な監査の実態が明らかになったスタンフォードの最新調査結果

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ>NY暮らし20+年の猛者の集合知とレジリエンス

          昨夜久しぶりに、NY暮らしが長めで、ハウスやヒップホップ、そしてその周辺文化が好きな日本人の知り合いがたまたま集まる機会があったので顔を出した。たぶん、それぞれがそれぞれの夢やヴィジョンを描いてここに来て、好きなことを続けながらもそれなりに快適に暮らしていけるための日々のハッスルもちゃんとこなして、ママ友であれば結婚や出産も子育てもして、一通りいろいろやりあげた後で(簡単にまとめすぎか笑)また現場に復活などしていて。そして当然ながらやっぱり現場は最高なわけで。 20、30年

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ>NY暮らし20+年の猛者の集合知とレジリエンス

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>高級化するコミュニティで助け合うNYC移民の絆

          1ベッドルームの平均家賃が3850ドルを記録し、NYCが「全米で一番家賃の高い都市」になったとか。チェルシー地区からフラットアイアン地区くらいまでの、テック企業が密集する「シリコン・アレー(Alley=路地)」と呼ばれるエリアまでのアクセスの良い地下鉄(2・3とか)の沿線上には、バリバリ稼ぐ若者や若い家族などに大人気の高級コンドの建設ラッシュが続き、やれ「西半球で一番高いところにあるインフィニティプール」とか「高級ホテル並みのジムやスパ付き」みたいなバブリーな売り文句がついて

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>高級化するコミュニティで助け合うNYC移民の絆

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>これぞビギーからの贈り物=限定メトロカードの転売ハッスルに余念のない地元民の記録

          これはブルックリン記録係としてちゃんと記しておかないと、と思ったので気合が入っております。2022年5月の話。 この週末、MTAがビギー(ノトーリアスBIG)生誕50周年を記念して限定5万枚の「ビギーメトロカード」を発売した。 ベッドスタイ(っていうかクリントンヒルなんだけどネ)のビギーの生誕地近く、フルトンストリート沿いに点在する「ビギーゆかりのMTA4駅」の券売機でしか買えないとあって、発売開始直後から結構な行列になっていた。 昔からパーティーのフライヤーとかプロモ

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>これぞビギーからの贈り物=限定メトロカードの転売ハッスルに余念のない地元民の記録

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>昭和の母がポストBLMのブルックリンでZ世代を育てるということ

          コロナで大学が閉鎖になりオンライン授業に切り替わった時、そもそも生まれ育った土地では「ない」ところで生活をしてみたかった息子にとって、実家の部屋からリモート授業というのは「ナシ」な選択肢だった。コロナが落ち着き大学が無事に再開するまでは、とNYCでインターンのバイトなどをしつつ、1年半におよぶ実家居候生活をしていた2020〜2021年頃の話。 「ステイホーム」期間はBLMの最盛期とも重なり、窓の外を見ればデモ行進の人の波。親も子も、コロナに感染するんじゃないかとヒヤヒヤしな

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>昭和の母がポストBLMのブルックリンでZ世代を育てるということ

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>ジェイZやバスタの高校生当時を知る元カウンセラーのおばあちゃんは今もリムジンを待っている

          (注:あちこちに書き散らかしてきたものをnoteにまとめる作業をしています。記事内の出来事と投稿とのタイミングがズレているものも多々ありますのでご了承ください。) 自分は90年代半ばにリアルタイムで世界に台頭しはじめていたNYヒップホップに出会ってしまったことで、その後の生活の方向性が決定づけられた幸せな人々のひとりであるということは否めないわけだが、その延長上でブルックリンで子どもを産み育てるとなると、当然だがヒップホップとはまったく関係のない日々の生活を地味に重ねていく

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>ジェイZやバスタの高校生当時を知る元カウンセラーのおばあちゃんは今もリムジンを待っている

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>DJキッド・カプリとダギー・フレッシュが右傾メディアでレペゼンした時の話

          (注:あちこちに書き散らかしてきたものをnoteにまとめる作業をしています。記事内の出来事と投稿とのタイミングがズレているものも多々ありますのでご了承ください。) 『Empire』とか『Get Down』『Breaks』みたいな、ブラックミュージックシーンの裏側を描いたシリーズが豊作(『Get Down』の打ち切りは死ぬほど残念だが)な中、基本民主党支持が大多数なアーバン層の取り込みに余念の無いトランプ御用聞きメディア=FOXは『Empire』の大成功もあって、ゲストの人選

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>DJキッド・カプリとダギー・フレッシュが右傾メディアでレペゼンした時の話

          <スタンフォードとハーバードの違いって?>現役生の母が掴んだ意外な情報

          毎年12月の中旬あたりにアメリカの大学の早期単願入試の結果が発表される。今年は来週金曜日がその日ということだが、2018年にスタンフォード大学に早期単願入試で息子が合格した時はすでに結果が出揃っていた、ということで発表が1週間早まったこともあった。 スタンフォードといえばSTEMやCS(コンピューターサイエンス)教育の最高峰として知られているが、入学当時は海洋生物学者に憧れ、同大学の海洋研究所の名物=夏休みの遠洋漁業研修でサステイナブルな一本釣りなどを体験してみたい、と同大

          <スタンフォードとハーバードの違いって?>現役生の母が掴んだ意外な情報

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>超富裕層のユダヤ教ティーンの元服式=バー・ミツバで社交デビューするNYキッズ

          (注:あちこちに書き散らかしてきたものをnoteにまとめる作業をしています。記事内の出来事と投稿とのタイミングがズレているものも多々ありますのでご了承ください。) ブルックリンの公立校から私立に編入する際、とにかく周囲に言われていたのが「バー・ミツバでご祝儀貧乏になるよ」という優しいウォーニング。ひょっとしたら学年の半分以上がユダヤ人なんじゃないか、というくらいの密度なので、パーティーしやすい時期(秋とか初夏とか)の週末はほぼ子どもたちがお呼ばれするバー・ミツバの送迎係にな

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>超富裕層のユダヤ教ティーンの元服式=バー・ミツバで社交デビューするNYキッズ

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>90sヒップホップマニア垂涎のストリート・アート展示に家族で遠足した時の回想録

          (注:あちこちに書き散らかしてきたものをnoteにまとめる作業をしています。記事内の出来事と投稿とのタイミングがズレているものも多々ありますのでご了承ください。) 現時点でまだ西海岸の大学に在学中の息子は年に3度帰省する。 夏休みと感謝祭、それからクリスマス休暇。基本的に全米(海外に留学中の仲間も含め)に散らばってる仲間たちと集まったり、「ベイエリアは健康過ぎてナイトライフがイマイチ」ということで、NYにいる間はやたら夜のクラブ活動が忙しい。西海岸ではなかなかありつけないカ

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>90sヒップホップマニア垂涎のストリート・アート展示に家族で遠足した時の回想録

          <黒人とアジア人の国際結婚家族の旅の記録>トランプ政権下「アウェイ」の地で旅するダイバースな家族の実録レポ

          (注:あちこちに書き散らかしてきたものをnoteにまとめる作業をしています。記事内の出来事と投稿とのタイミングがズレているものも多々ありますのでご了承ください。) 2018年の2月、まだ高校生だった息子が進学を志望していた大学を見学しに西海岸へ飛んだついでにメキシコのロス・カボスまでバケーションした時の記録。 ただでさえマイノリティ客の少ないオールインクルーシブのリゾートだったわけだが、さらに家族4人の中で肌の色が違い、2ヶ国語で会話が進行しているとなると「浮き加減」がす

          <黒人とアジア人の国際結婚家族の旅の記録>トランプ政権下「アウェイ」の地で旅するダイバースな家族の実録レポ

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>NYC公立校の運営予算を支える個人の篤志家たち

          (注:あちこちに書き散らかしてきたものをnoteにまとめる作業をしています。記事内の出来事と投稿とのタイミングがズレているものも多々ありますのでご了承ください。) 今はもう大学生と高校生になった子どもたちがかつて通っていたブルックリンの公立小学校の思い出話。 2000年代前半のダウンタウンブルックリン〜ボーラムヒル地区はまだまだ昔からの地元民とジェントリファイヤー(何代も住み続けてきた地元民ではなく、就職や転勤など自らのチョイスで住処を選ぶ人々。サラリーマンや定収入のある

          <ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>NYC公立校の運営予算を支える個人の篤志家たち