第76話「婚活クッキングってあるの?」
huluで、あるドラマにハマりました。北川景子主演の『家売るオンナ』。土日の2日間で、一気に全部見てしまったくらい面白かったです。
その第4話、北川景子扮する三軒家万智が、婚活クッキングスクールに参加するという話がありました。
婚活クッキング。
そんなものが実際にあるのでしょうか。あったら楽しそうです。早速ネットで検索してみました。
「アイリスキッチン」
ありました! こちらのサイトで「料理合コン」なるものを発見。"料理を通じて異性と仲を深められる体験型の婚活"と書かれています。
参加費用は男性4900円~、女性2900円~。
何事も経験。私はすぐに申し込みをしました(※コロナより少し前の話です。そして現在、残念ながらコロナの影響で、アイリスキッチンは閉鎖されたそうです)。
私の参加した料理合コンは、3対3の少人数制。場所はマンションの一室でした。スタッフは料理講師1人のみ。
夕方5時。参加者全員集まったところで、料理講師が今日の流れを説明します。本日作る料理は4品。
・エビと枝豆の豆乳クリームパスタ
・やみつき★特性マヨポンチキンソテー
・さつまいものハニーレモンポテトサラダ
・濃厚☆とろけるチョコレートムース
男女でペアになって、1ペアにつき1料理担当で作ります。
少人数で3ペアしか組めないため、4品目のチョコレートムースは料理講師が作ってくれることとなりました。
というか料理講師がイケメンでした。藤木直人に似ているので藤木とします。藤木はプロフィールもすごいです。「フランスで料理の勉強をして、日本にお店を持っています」とか言っています。藤木よ、ちょっと考えて? この後ウチらの自己紹介があるんですよ。「埼玉で義務教育を受けて、中野に8畳の部屋を持っています」とか恥ずかしくて言えないんですよ。
案の定、男性陣が自己紹介をしている時、女性陣のテンションが低いこと低いこと。
藤木はフォローを入れるべきです。
「フランスで料理の勉強をしたと言っても、寿司の勉強です」とか、「自分のお店を持ってると言っても、SMクラブのお店です」とか。とにかく自分を下げろ。オレたちは上がらないから、お前が下がれ。女性陣の選択肢に入ろうとするな。
全員の自己紹介が終わり、ペア決めです。3対3で向かい合って座っていたので、そのまま向かいの人がペアということになりました。
私とペアになったのは、区役所勤めの小柄で大人しそうな女性。雰囲気が『ちびまる子ちゃん』の野口さんっぽいので、名前を野口さんとします。
野口さんと作る料理は、「エビと枝豆の豆乳クリームパスタ」です。
まずは下ごしらえの地味な作業。枝豆をさやから出して、玉ねぎをスライスして、ニンニクをみじん切りに。あとはエビの背ワタ取りです。
野口さんはこの地味な作業にハマり、「ずっとやってられる」と言っていました。言い終わった後「ククククク……」と笑いそうな勢い。
確かにエビの背ワタ取りは、慣れてくると楽しかったです。
私は「エビの背ワタ取り」で必ず思い出す場面があります。それは朝ドラ『ちりとてちん』の一場面。観た人なら「アレねー!」と絶対に盛り上がるエピソードです。野口さんと盛り上がりたく、話を振ってみました。
タクヤ「朝ドラの『ちりとてちん』って見てました?」
野口さん「いえ、見ていないです」
終了。
自分たちが作業をしている間、他の人たちが何をしているか全く分かりません。順調に進んでいるかは、藤木が見て回り、確認します(野口さんという名前にしたおかげで、藤木が一気にイケメン感無くなった。ざまぁみろ)。
さすが料理人です。全ての料理が同じ時間に出来上がりました。失敗はありません。どの料理も美味しそうです。
完成したのが18:30くらい。
藤木「皆さん、お腹空いたでしょう」
私は力強くうなずきました。それもそのはず、お昼はピザポテト3枚のみ。夜のために万全を期していました。
「私、直前に食べてきちゃったから全然お腹空いていないです」
3人の中で一番キレイな女性が口を開きました。
全員シーン。
皆で作った料理を前にして、わざわざそれ言いますかね。
料理はとても美味しかったです。和やかな食事会でした。
「お腹空いていない」と言い放った女性は、チラッと見たら誰よりも早く完食していました。美味しかったんですね。良かった良かった。
デザートタイムで、ようやく婚活っぽくなりました。席を2つずつ3グループに分け、1対1で話すスタイルに。約10分ずつ話しました。
これで料理合コン全て終了。
結果誰ともマッチングしませんでしたが、まぁまぁ楽しかったです。婚活とか関係なしに、料理教室に行ってみたくなりました。
次回予告。料理の話が出たので、こんな話題を一つ。
「女性必見! 男を落とす料理とは!」
お楽しみに。