逆夢
【逆夢】(さかゆめ)
現実とは逆のことを見る夢。実際には逆のことが起こるような夢。
King Gnuというグループ(バンド)の曲で、劇場版 呪術廻戦0のエンディングテーマにもなっているようです。有名な作品だと思われます。
婉曲な書き方をしているのは、私は呪術廻戦を全く知らないからです。
King Gnuさんも、申し訳ないことに有名な曲しか知らないです。
ですが、私はこの曲をとても気に入っています。
きっかけは、アルバイト先のUSENでした。USENは結構罪なことをしてくれていて、「この曲を聴くとあの頃を思い出す…」という作業をしてくれます。もれなく、「逆夢」もその対象です。
この曲は、2021年の春頃に流れていました。春といえば別れの季節。仕事をする上で私のことをよく理解してくださった、アルバイト先の店長が異動してしまいました。
当時私はかなり心が病んでいて、指示は理解できない&ミスは連発するの人間だったのですが、その店長はとても可愛がってくださいました。お姉ちゃんと呼べるような歳の差だったこともあって、とても大好きでした。
異動すると聞いた時は、本当に泣きそうでした。でもアルバイトの私には何もできません。悲しみを受け入れ、また会えることを願いながら見送りました。
「逆夢」のメロディーといい歌詞といい、心の中にある悲しい部分を刺激してくるような曲だと感じています。本当はAでありたいという理想を持ちながら、Bという現実に直面しなければならない、悲痛な思いを感じます。
それだけではなく、当時は病んでいることを必死に隠して生きていたため、この曲が私の思いを代弁してくれ、心を洗い流してくれているように思いました。
昔から自分の感情を言葉に表すことが苦手で、今でも感情と表現が上手く結びつかないことがあります。病んでいたことも分かっていたけど誰にも言えない、どうやって言えばいいんだろうと悶々としていた思いを、この曲が包み込んでくれたような気がしました。
今でも表現し難い悲しい気持ちを抱えている時は、この曲を何度も聴いて噛み締めています。