カオマンガイ
タイ料理の紹介は好評なので、今回はカオマンガイを紹介してみたいと思います。
タイ料理好きは入門編のような料理ですですね。
オリジナルは中国の海南省から伝わった料理のようです。東南アジアの中華文化圏では海南鶏飯とかハイナンチキンライスなどと呼ばれ地域に根づいた庶民料理になっていますね。
その中でも有名なのがシンガポールのチキンライスとタイのカオマンガイではないでしょうか。
この2つはとても似ています。多分殆ど一緒です。作り方は数多のブログで紹介されているので詳しくは書きませんが、お米を鶏ガラスープと鶏油で炊いて、そこに茹でた鶏を添える。全く一緒です。
では、何が違うのか?
はい、ここですね。このことを言及しているブログは少ないと思います。結構ごちゃまぜになってたりします。
持論ですが決定的な違いは「つけダレน้ําจิ้ม」だと思います。(間違ってたらごめんなさい)
シンガポールのチキンライスの基本ソースは赤いチリソースです。赤い唐辛子、生姜、ニンニクやレモン汁をミックスしたさっぱりとしたつけダレです。それに中国醤油をつかったタレもついてきます。
一方、カオマンガイはタオチアオという大豆を発行させて作られたすりつぶす前の味噌のようなものをペーストにしてつかったタレが一般的です。タイでも中国醤油のタレは頼めば出してくれますが、タオチアオのタレで食べる人が圧倒的に多いようです。
このタオチアオは日本でも大きなスーパーやネット販売では置いているところがふえてきましたね。カオマンガイのほかには、空芯菜や青菜の炒めものにいれると味がぐっと引き立ちます。
あっさりなチリソースも美味しいのですが、私はカオマンガイのタレのほうが日本人の好みにはあっているような気がします。
タイの方はこのタレをものすごく重要視します。どこのお店が美味しいかなんていう議論の最後は必ずどこのタレが美味いかという話になっています。これはカオマンガイだけではなくタレで食べる料理のタイスキやムーガタ店も同じような議論になります。お肉の美味しさとかはあまり気にしていません。
また、もう一つ重要なのがご飯です。ご飯の旨さがカオマンガイを決定づけると言っても過言ではありません。しかし、日本人の書くカオマンガイ店評は、茹で鶏の話になることが多いですね。多分、タイ人に鶏の話をしてもピンとこないかもしれません。お気に入りのカオマンガイを見つけたらご飯(カオマン)の素晴らしさを語ると食いついてくると思いますよ。
このカオマンがけっこう手間がかかるんですよね。一粒一粒がたったぷりっぷりもちもちのカオマンが極上のカオマンです。口に入れたときにボソッとした食感から始まるカオマンは残念なやつです。
チェンマイの有名店のカオマンガイの写真ですが、ご飯のツヤツヤ感が伝わりますでしょうか?
こちらもお米がたってますね。
とは、言ってもカオマンガイの鶏肉は重要な主役の一つですね。
一般的には皮付きのお肉が供されます。
しかし、カロリーを気にされたり皮が苦手な方は皮なしのオーダーもありです。(わたしにはありえない!)
チキンカツもよく見かけるようになってきました。
茹で鶏とチキンカツの合掛けもありです。
あまりみかけないレアキャラが焼き鳥カオマンガイ。私はこれを21年前にチェンマイ大学の食堂で食べて感動しました。
お店によっては豪華4種盛りなんていうところもあるようです。
また、レバーや砂肝などのモツもカオマンガイ専門店では頼むことが出来ます。
あと、よくついてくるのが、茶色いぷるぷるした物体ですね。
これは鶏の血を固めたものです。とはいってもレモングラスとか鳥のスープなども入っていて血生臭さは全くありません。私はこれを食べて苦手だったレバーが食べれるようになりました。豚の血をつかったものもありますがカオマンガイには鳥の血つかったものが供されます。
最後に、カオマンガイを頼んだ人だけの特権があります。
なんだか知っていますか?
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答えはスープです。
ガパオやカオパットを頼んでも通常はスープは付いてきません。でも、カオマンガイには必ずスープがついてきます。
このスープが二日酔いに効くんですよ^^;
でね、これまたカオマンガイ専門店だけですけど、裏メニューがありまして、鶏ガラスープをとったガラを頼むと無料でだしてくれます。(いままで有料な店に出会ってません)この、骨についた身をほじくって食べるのがまたうまいんですよ。限定品ですのでまずは店員さんに聞いてみましょう。
ということで、今日はカオマンガイについて書いてみました。
※画像はネットからお借りしております。