映画「大怪獣のあとしまつ」という凄い映画を見た件

~まえおき~
人生において、とても楽しい、有意義な映画を見る事は、もちろん素晴らしく貴重な体験ですが、最低の映画を見ることもまた貴重な体験になると私は思います。人間というのは何事においても”比較”せざるを得ない生き物で、体験した全ての出来事は個人個人が持っている定規(ものごとを測る尺度)によって判断されると考えます。

たとえば、アニメの「作画崩壊」なんかも、良い事例だと思います。
ツイッタとかで作画崩壊が炎上すると、「いや、これのほうがもっとひどかった。こんなのは崩壊の内に入らない」という人が出てきますね。みんな個人個人で、許容範囲・定規の大きさが違います。

わたしは、この許容範囲は広ければ広いほど、良いことなのかな、と思います。

一度、最低最悪の体験をすれば、そのあと多少な事では傷つかなくなります
免疫がつきます。
ここまでが、まえおきです
~ここまで、まえおき~

ここからが本題です。
さて、私は人生で、たぶん1000本ぐらいは映画を見ていますが
基本的には、ちょっと下調べをして「見るに値するかどうか」を考えてから見るタイプで、そんなに「大外れ(期待していたのと違った)」な映画を見た経験は、実はそれほどありません。
記憶に新しい「バイオレンス・アクション」や「バイオハザード:ウェルカム~」に関しても、ある程度どんな出来なのか知った上で、覚悟して視聴しています。

映画というのは見る前の「期待値」が重要だと私は思います。
「この映画は、私の100点になるのでは?」という期待値をもって臨んだとしましょう。視聴後、それが50点の出来だったなら、
それは実質ー50点です。この落差が、その人の感覚的な受け取り方になると思うのです。

ですから私は、事前にある程度の情報収集を行って
「この映画は20点ぐらいだろうな」「50点行けばいいかな」みたいな、
期待値の補正を行うので、「落差」を感じることは近年ほぼ無くなってきました。

そして、この「大怪獣のあとしまつ」ですが
私は事前にいろいろなレビューを見たり聞いたりして
20点ぐらいいけばマシなんだろうな」という期待値を立てました。

いざ視聴してみると、もう開始30分で飽きている自分がいました。
AmazonPrimeのシークバーにカーソルを合わせると、まだ1時間半も残っていました。「まじかー」

50分を過ぎると、見始めたときは座っていたのに
もう横になってスマホをいじっている自分に気づきました。
シークバーにカーソルをあわせたら、まだ半分も残っていました。
「まじかー」

実はこの映画は「クソ映画」だと認識していたので、
いわゆる「Z級映画」が好きな友人を誘って遠隔で同時視聴していました。
この友人としゃべっていなければ、たぶん寝落ちしていました。
やっと見終わった頃には、開放感すら感じました。
感謝です。

ここで、結論に移りましょう。
率直に言って0点。いや-100点ぐらいです。
私は+20点と見込んでいたので、感覚的な点数は、ー120点というのが
この映画の本当の評価です。
ちなみに「バイオレンス・アクション」は20点ぐらいです。
でも、Filmarksでは便宜上☆1にしました

私は人生で、たぶん1000本ぐらいは映画を見ていますが、
この映画は、もしかしたら人生で最低最悪の映画かもしれないです。
私の人生の定規・尺度を大きく伸ばしてくれたかもしれないです。
たぶん私は、これからの人生において、ひどい映画を見る度に
この作品と比較することになるでしょう。

「いや、大怪獣のあとしまつのほうがもっとひどかった。こんなのは最低映画の内に入らない」

きっと私はこの台詞を言うだろうな、そんな確信めいた予感があります。






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