【日記】最終校正/2023年2月5日(日)
※写真=BBM社から、向かいにある浜町公園と明治座を望む
7:00に目を覚ますリズムがすっかりでき上がってしまった。今日もまた、フランス人形のように(笑)パッチリだ。でもきっと、アラーム設定を7:00に変更したら6:00に起きてしまうんだろうな。これが壮年、老年の悲しい性。
『2023世界ボクシングパーフェクトガイド』、最終校正の日。先日、隠遁先の山口から出てきてホテル住まいをしているミヤちゃんこと宮崎正博さん、ボクシング・マガジン元編集長の藤木邦昭さん、ライターの船ちゃんこと船橋真二郎さんとBBM社に集結し、全員で校正紙に最終チェックを入れるのだ。
昼をめどに、ということだったけれど、せっかく上京するからには憩いの場、丸善丸の内本店と日本橋店に立ち寄らねばならない。そういうことは抜かりない。hontoですでにチェック済み。松尾スズキとバカリズムの欲しかった本を、両店舗で手に入れるのが目的である。
「ホットスポット」丸の内本店でうひゃうひゃ。東京駅の丸の内側から八重洲側に抜け、日本橋界隈をカラス(全身黒のワタシ)のように闊歩する。周りは上品そうな紳士・淑女ばかり。いやオレだって、いつかはそんなふうになりてーよ、と思って51。でも、まだまだ諦めていないぞと、高級そうな鮨店を恨めしそうに横目で睨みながら日本橋店へ入り、あひあひ。
欲しい本だけ見つけてサッと引き上げるなんて、やっぱりできなかった。今日は買うつもりないもの、掘り出し物にどうしても目が行ってしまう。ホント、何時間でもいることのできる場所。ボクシングジムと野球場に比肩するが、今日は泣く泣くこれでも中途で引き上げた。
馬喰町からの道は本当に久しぶりだ。塩ラーメンの美味かった店がどうやら閉めてしまったらしい。ちょっと見ない間に街の様々が変化する。ま、マガジンだって突然の休刊だったから、何が起こったっておかしくない世の中。その前に『騙し絵の牙』(塩田武士)を読んでいたから耐性(体勢)はできていたけれど。
船ちゃんとは大晦日以来。ミヤちゃんは12月の有明アリーナ。藤木さんとは電話では何度か話していたけれど、会うのは夏ぶりか。全然変わらず、お元気そうだったからよかった。
みんなでこうしてやいのやいのやりながら校正するのはやっぱとてもよい。仕事をはかどらせながらなのはもちろんだが、近況を語ったり昔話に花を咲かせたり、活力を得ながら進行していく。普段はたったひとりの戦いで、それはそれなりにヒリヒリとして楽しいんだけどね。
日曜なのに、他の編集部の人たちも相変わらずけっこういた。懐かしい顔ぶれにもたくさん会った。みんなホントに頑張ってるよなぁ。報われてほしいよなぁ。
最後の最後でやっぱりやらかしていることが判明したけれど、船ちゃんのおかげでスルーせずに済んだ。実質、今回の編集長で、中身を書きまくったミヤちゃん、ホントお疲れさまでした。やりゃできんじゃん!(笑)。そして、普段はおっとりとした感じの藤木さんは、やっぱり夜が近づき、更けていくにしたがって変貌を遂げ、ブラックな面全開になってめちゃめちゃおもしろくなる。これが徹夜になると、誰も手をつけられなくなるくらい最強になるんだから、みなさんにも味わってほしいよなぁ。
ゆりねーこと宮田有理子さんも、ミヤちゃんと二分するくらい熱い原稿、量を書きまくってくれた。ホントありがとう! そしてライターのみなさん、今年もパウンド・フォー・パウンドにご協力いただきまして、誠にありがとうございました!
発売日は16日(木)と告知していたけれど、15日(水)の模様。いずれにしても、今回もなかなかおもしろい、一家に一冊あっておかしくない貴重なものができ上がりました。おそらく同日発売の『ボクシング・ビート』誌共々、この日記を読んでいただいているみなさんは、ぜひ手に取ってみてください。「読むボクシング」、やっぱ素晴らしいっすよ!
小田原駅からの帰り道。アホみたいに空を見上げると、何万光年先なのかわからんが、燦々と降り注ぐ光が満ちていた。
「明日もきっとお天道様がにっこりと微笑むはずさ!」
スマホなんか見なくとも、お天気なんてわかるんでっせ。