1.4→1.5
枕元のデジタル時計のアラームは「4:25」。けれど、体内時計は「3:50」。休みの日まできっかり目覚め、損した気分というよりも、人間の習性の神秘を感じる毎日である。
新年に入り、飛び石連休となったこの日は、ようやく二度寝三度寝がうまくいき、休みの日としては久しぶりにすっきりと起きることができた。
早朝バイトを始めて以来、スマホをいじる機会が極端に減っている。仕事柄いじらなければいけないんだけれども、どうにも気が進まなかった。
おかげで目の調子はすっかり回復。進行していた老眼が、急速に元に戻ってきた。
それで気を緩めたわけじゃないけども、久々にSNSサーフィン(って言う?)をした。つぶやきなどもしてみた。
毎年恒例のNHK『新春生放送! 東西笑いの殿堂』を昨日観たが、爆笑問題、中川家、ナイツ、ジャルジャル、ウエストランド、見取り図…と爆笑させられた中、異彩を放っていたのが音曲師の桂小すみだった。
圧巻の歌声と三味線で、なぜだか1980年代後期にドはまりしたハードロック・バンド、DOKKENを思い出した。哀愁溢れるジョージ・リンチのギターソロが呼び覚まされたのだ。思わずYouTubeで『KISS OF DEATH』を探して大音量で聴いてしまった。CD棚を探せばアルバムも眠ってるはずだ。
「9分のやつを7分でやれって言われたから」と、オチを先に明かして始めた春風亭一之輔師匠の「堀の内」超高速バージョンはさすがだったし、すっかり仲良くなった(!?)おぼんこぼんの芸も相変わらず素晴らしかった。漫才、コント、落語…日本の伝統芸能を味わう正月。神田伯山師匠も出ていたら完璧だったな。嗚呼、久しぶりに日本酒を吞みたくなってきた。
なんでもかんでも新しけりゃいいってもんじゃない。古き良き伝統の中にも“新しさ”はある。
物心ついてからだから40数年来、私は『小岩井純良バター』を愛し続けている。が、これがなかなか手に入らない。
2015年2月。ライトフライ級での3階級制覇戦に敗れ、進退に迷う八重樫東と“後輩”佐藤洋太さんの2度目の対談を地元・岩手で企画した際に、盛岡駅で購入して以来、口にしていない。
けれども、近所のスーパーに『小岩井マーガリン』が常時入荷しており、代替とばかりにこれを折々で購入してきた。マーガリンだけど、やっぱり小岩井に間違いなし。美味い。
しかし、先月から棚から消えてしまい、落ち込んでいた。店員に訊けばよいのだが、「あ、あれは買う人が少ないので入荷をやめました」なんて返ってくるのがおそろしく、訊くに訊けなかったのだ。で、代わりに某大手のバターを買った。が、やっぱり物足りなかった。
だが、今日、スーパーに買い出しに行ってみたら復活していた。しかも緑のやつと並んで。私は赤派だが、両方入っているのがよい。もう、嬉しくて嬉しくて、近くにいたお客さんに「ありましたよ!」なんて思わず呼びかけてしまいそうになったほどだ。
年末に聴きそびれていた『SAYONARAシティボーイズ』をradikoで聴く。のんべんだらりとゆるやかに。3人のおじいの会話は実に味がある。
そうそう。「ラジオを聴く」ことも、自分にとっては新たな試みだ。リリー・フランキーの『スナックラジオ』、『問わず語りの神田伯山』、春風亭一之輔『あなたとハッピー!』…画のない音だけの世界で想像力を刺激する。
晩飯を食べながら、昨夜録画したバカリズム脚本のドラマ『侵入者たちの晩餐』を観る。升野さんに女性の行動、女性同士の他愛もない会話を書かせたら天下一品だ。キャスティングは誰がしているのかわからないが、菊地凛子、吉田羊ときて、平岩紙をここに持ってくるのなんて最高だ。料理して、しっかりここで食べていく。このすっとぼけた構図は笑いが止まらなかった。
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