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【日記】遮断/2023年4月24日(月)
『ヒポクラテスの悔恨』(中山七里)を読み始める。これまた文庫発売を待ち切れず、ハードカバー版を購入してしまったもの。携帯するにはそぐわないが、でもやはりハードカバー版は装丁が良い。しかも近年はカバーをめくった本体にもいろいろと仕掛け(カバーとは異なる絵柄が描かれている、とか)が施されており、これがなかなか優れててお気に入りなのだ。
2:00 就寝
8:30 起床
雨戸を開けるときの“もわっ”がない。つまり今日も引き続き寒い。気持ちが10%くらい落ちる。
ジャーボンテ・デービスvs.ライアン・ガルシア、デビッド・モレル衝撃のラスベガス・デビューの余韻に浸る。スポーツはやっぱり“ライブ”がいちばんだが、その上で、ワンシーンワンシーンを後から振り返り、ウットリとすることができるのもまたひとつの魅力だ。
「ジャーボンテとシャクールがやったらどうなっちまうんだろう」に始まり、「いやいやその前にロマチェンコとジャーボンテは?」、「そのためにはロマにはヘイニーに是が非でも勝ってもらわんとな」とか。
ライト級超頂上決戦に思いを馳せながら一方で、「モレルとベナビデスの“デビッド対決”もヤバいなぁ」、「どっちがカネロとやっても勝っちゃうんじゃない?」ってスーパーミドル級も負けず劣らずなのである。
なんかこう、居ても立っても居られなくなってしまい、PBCの『PRELIMS』とかDAZNの『BEFORE THE BELL』まで見てしまう始末。
そんなこんなをしていたら、あっという間に時間が過ぎ去った。
ジョシュア・フランコとの統一戦に決着がつかなかった井岡一翔が、WBO王座を返上してフランコのWBA王座に挑戦することが発表された。これにきっちりとケリをつけて、さらなる統一戦へ向かおうという心意気が素晴らしい。
そしてとうとう、地上波(TBS)でなく、ABEMAのPPV配信となることも発表された。料金設定はどうなるのか、そこも気になるところだが、ボタンひとつで簡単に観られる時代になったにもかかわらず、こと「有料」となると、途端に潮が引くように去っていくのがこの国の国民性。それは日頃から痛いほど(痛すぎて笑ってしまうほど)味わっているのでよくわかる。
「“結果”とか“ざっとした内容”さえ知ればよい」。それで満足してしまうみなさんをどうにかして切り崩したい。
解約状態となっていたケーブルテレビを再契約。結局、機器一式をいったん返却し、新たな機器を設置してもらうという、非常にめんどくさいことになった。ということで、レンタルHDに録りためてきたものも結局救出できず。
「HDからレコーダーへの移動、ダビングはできますよ」と来てくれた担当氏に聞いた。前回も聞いていたはずなのにすっかり忘れていたので、今回はしっかりとここに書いておこう。でも、ここに書いたことを忘れるんだけどきっと。そしてそもそもレコーダーを買う体力がない(笑)。
担当氏:「長期間、家を空けてたんですか? 海外出張とか」
埃のみならず黄砂やらなんやらが降り積もった車を見てなのか、荒れ果てた庭を見てなのか。いや、そのどっちもか。何を訊きたいんだろうこの人はと思いつつ。
ワタシ:「え、何で(そんなこと訊くん)ですか?」
担当氏:「いや、解約なされたって……」
ワタシ:「(ああ、そのことね)。いえいえ、そんなことじゃなく、単純に引き落としができなかっただけですよ」
引き落としができなかっただけでなく、その後、支払いを引き延ばしてきた結果なのである。世の青少年諸君には、こんな大人には絶対にならないでほしい。
再設置無事終了。あらためてprime video、U-NEXT、FOD、hulu、paraviなどのアプリをダウンロードし、PC、スマホとの紐づけに取りかかる。表示されるQRコードでスマホと連動できれば簡単なので、それをしこしことやっていた。そこで事件が起きた。突然通信が途絶えたのだ。
「あれ、さっきの作業でWi-Fiがおかしくなったのか?」と一瞬担当氏を疑ってしまったが、なんのこっちゃない。とうとうWi-Fiも止められてしまったのだ。いや、未払いのオレが悪いんだが。
ひとまずチューナーに手入力でIDやらパスワードを入れ直した。けっこう面倒だったが観たい一心で。それから、どうしたもんかと考えた。
通信遮断ということで、もちろんパソコンもダメ。「あ、LINEもダメなんだね」って通信不能なんだから当たり前だ。とりあえず電気が通っている(携帯経由の支払いにしているから)ことだけは救われた。もうこうなったら通信手段最後の砦はアレしかない、とタバコをくゆらせながら思い至った。
「たしか市役所んとこにあったよな」。10円玉を握りしめて向かう。
とりあえず親友に事情説明だ。何度かけても話し中。受話器を置くたびにジャラジャラと出てくる10円玉の音、「ありがとうございました」とボックス内に鳴り響く心のこもっていない音声が虚しいし切ない。
また時間を置いてかけるしかないと思い、肩を落としてボックスを出るが、もう1台奥にあることに気づいた。「もしや」と思い、そちらでかけたら繋がった。手前のは壊れてたんだな。今時公衆電話を使う人なんていないから、誰も気づいてないんだろう。
留守電。短く事情を吹き込んで切る。
数ヵ月ぶりに観るテレビ。内容はさっぱり頭に入ってこないが、人の声が聞こえていることでほんのちょっとだけホッとできる。
1時間半後、携帯電話が震える。親友からだった。すべてシャットアウトされたはずなのに、電話を受け取ることだけはできる。それが新たな発見だった。
例によって『ヘルパー』を利用して合挽肉をこねて焼く。炊き上げた白飯とともに食す。
今日食べたハンバーグの味は一生忘れない。
こんなに切羽詰まった状況。通信もすべてダメ。もう寝るしかないはずだが、ついついリモコンへと手が伸びる。
久々に深夜のCS。やっぱりオレのルーツは山形でも鎌倉でもなく、ビバメヒコなのかもしれない。
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暁視GYOSHI【ボクシング批評・考察】
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