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【ボクシング】小兵フォスターが“遠さ”で完勝。リズム崩されたバルガスは3階級制覇ならず

☆2月11日(日本時間12日)/アメリカ・テキサス州サンアントニオ・アラモドーム
WBC世界スーパーフェザー級王座決定戦12回戦
○オシャキー・フォスター(アメリカ)1位
●レイ・バルガス(メキシコ)WBCフェザー級チャンピオン
判定3-0(116対112、117対111、119対109)

 フェザー級から上げてきたバルガスの身長が178cmに対し、フォスターは168cm。一般的に「背の低い選手は距離を詰める、あるいは潜らなければ勝負にならない」という固定観念に支配されているが、これを打破することもまた、ひとつの手となる。そしてフォスターは、出だしから遠い距離を利用した。

 バルガスは初っ端から自信満々に長いワンツーを繰り出していく。だが、立ち位置が遠いフォスターは、これを反応よく素早いバックステップでことごとくかわしていく。外されたバルガスは、「届かないはずがない」という表情で、いっそうムキになって打ちこんでいく。そしてまた空振りさせられる。気持ちばかりが先行し、焦り、体のバランスのみならず、早々に精神的なそれをも乱してしまったのだ。

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