勝利への執念、生存への希求。大善戦デュボアをウシクが9回KO【ボクシング】
☆8月26日(日本時間27日)/ポーランド・ヴロツワフ/ヴロツワフ市立競技場
IBF・WBAスーパー・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦
○オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)チャンピオン
●ダニエル・デュボア(イギリス)WBAチャンピオン
KO9回48秒
※使用グローブ10オンス(ウシク=RIVAL白・灰、デュボア=FLY紫)
タイトルを総獲りしたアンソニー・ジョシュア(イギリス)戦でも見せた、ウシクの勝負師としての嗅覚。これがまた大いに発揮された。裏を返せば、それだけウシクにとっても苦しい試合、ギリギリのせめぎ合いの果ての勝利だった。
デュボアの出来が素晴らしかった。ウシク攻略に用意していた武器が、見事にハマっていった。その最たるものは右ストレートボディー。そして、ウシクの入り際に放つ右アッパー。ウシクに自身の左サイドを決して取らせないポジショニングも素晴らしかった。ここを取らせると、ウシクは自在に動き回り、上下左右対角へのコンビネーションを迸らせるからだ。
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