【雑記】トルストイ派かもしれない
お久しぶりです。じつは、noteに掲載する短編小説を書いていたのですが、思いのほか長くなってしまい、しばらくの間更新途絶えていました……。
過去記事にコメントくださる方もいて、「もしや更新していないと書いていない(スランプ)と思われているのでは……?」と不安になり、今朝これを書いています。サクサクとは書けていないので、プチスランプでもあながち間違いではないのですが、それでも毎日ポメラを開き、文字を打つことをしています(文章を、とは言わないのか)。
近況を申しますと……、3月末の文学賞に向けての原稿が現在106枚まで到達。じゃっかん、想定していたよりも遅いペースですね。もう1月下旬なので、120枚は書いて結末が見えているところまで行きたかったのですが、そうはいきませんでした。毎日30分、1時間を執筆の時間に充てているのですが、1日1、2枚しか進められていない状況です。並行して短編小説を書いていることも原因なのですが、そのテーマについて考えきれていなかった、というのもあるのかもしれない。
この調子で行くとなると、3月の公募にもう1本送るのは、非常にタイトなスケジュール。でもやれるだけやってみます。もし間に合わなかったとしても、ほかの賞に送ればいいのだし。
読書では、年始からトルストイの「戦争と平和」に手を伸ばしました。これがおもしろい!! まだ2巻目(全6巻)なのですが、人物造形が細かい。トルストイの小説は難しいことを、平易な文章で書いてくれるので、文学作品のなかではとっつきやすいほうだと感じています。あと、前向きですね。ロシア文学では、「ドストエフスキー派かトルストイ派かに分かれる」と、あるブログに書かれてあったのですが、わたしはトルストイ派かも。ドストエフスキーも学生の頃はおもしろく読めたのですが、再読してみるとちょっと熟考し過ぎている感があり、挫折しました……。
そういう面では、トルストイは風通しのいい文章と言えばいいのかな。感性がほとばしる! というよりも整理された理性的な文体だと感じます。
わたしがトルストイ派かも? と思うようになったのは「クロイツェル・ソナタ」なんですけど、古典文学作品を読んで久しぶりに声を出して笑った作品でもあります。(いや、そんな小説ではないかもしれないけど
男性でも嫉妬で狂うことがあるんだな、と知った作品です。
あと、「復活」もいいですね。この作品を通して、罪の感情は人間を向社会的にするものなんだな、と考えたのを覚えています。罪って悪いイメージがあるけど、「誰かを傷つけた」という感情が、人を道徳的にさせる。人間らしくあるために必要な感情である、ということを学びました。この問題が「復活」のすべてではないですが、哲学的な、あるいは宗教的なテーマをもとに、トルストイはおもしろい物語(≒人を惹きつけるような人間ドラマ)を構築させている、そんな印象があります。
今読んでいる「戦争と平和」は巻数から考えると、まだ序盤なので、これからどう展開していくのか楽しみです。またこの作品から、何か構想のヒントが得られるかも? と期待してもいます笑
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